2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧
移動初日、10時間のドライブを経てようやく「ノミンキャンプ」と名づけられたツーリストゲルに到着。「ノミン」とはモンゴル語で宝石のターコイズを表す。ターコイズブルーと呼ばれるが、「青」はモンゴルにおいて神聖な色だ。神事の場所には必ず青い布が掛…
モンゴルにはピンホールカメラとコニカヘキサーを持っていった。ピンホールにはポジフィルムを詰め、ヘキサーにはモノクロを用意した。連日晴天に恵まれ、日中、日が出ている間は露出は全然変わらない。毎日が「感度分の16」日よりだった。ピンホールカメラ…
7人の他は現地ガイドとしてサラン・トヤさん「月の光」という名前だ。ドキュメンタリー映画作家でもある聡明な女性だ。それと2台の車にドライバーがふたり。ひとりは退役軍人ドライバーという頼もしい人だ。モンゴルでドライバーをするということは、道と車…
モンゴルで見たことを話そうとすると、みんな嘘に聞こえる気がする。初日、400キロ近く車を走らせたのに、一度も道が交差しなかった。400キロと言えば東京から軽く名古屋を超える距離だ。なのに窓の外の風景は大草原のまま、まったく変わらない。貧乏性の僕…
捌くのは男の仕事。女は内蔵をよく洗い、血に塩と小麦粉と玉葱を混ぜ腸詰を作る。肉は塩で茹でられることが多いが、今回は特別料理を作ってくれた。大きな乳絞りの缶に焚き火で熱した焼き石と水を入れ、肉と玉葱を放り込む。その上にまた焼き石を入れ、肉を…
食は羊肉と乳製品で、ウランバートルに住む人以外は野菜をほとんど食べない。そのかわり、羊は肉から内臓、血にいたるまで全てを食べる。「オールイート」の考え方だ。冬は肉を、夏は乳製品を多く摂る。モンゴル人は羊肉が大好きだ。日本人が米を愛するよう…
昨日深夜、モンゴルから帰ってきた。モンゴルでの8日間は、今までのどの旅より密度が濃く、おそらく今後二度とこんな体験はできないような気がするものだった。そもそもなぜモンゴルに興味が湧いたのかといえば、ワークショップの受講者の中に、旧社会主義時…
明日からモンゴルだ。いつも旅に持って行く中ぶりのナイロンバックがパンパンに膨れている。重量を測ったら7.5キロもあった。別に小型のカメラバックがひとつ。中身はピンホールカメラ1台にヘキサーシルバーが1台。フィルムはピンホール用カラー24本にヘキサ…
先日焼き上げたプリントを、購入してくれたHさんに引き渡す。「米沢」のシリーズの中の、全体的に黒が基調のお雛様の写真が希望だったのだが、大きく伸ばした真っ白な雪の壁の写真を見せたら、そちらに大きく心が動いたようだ。しばし悩んだ後、「雪の壁の写…
来週からモンゴルへ行く。面白いのは「モンゴルへ行ってくる」と言うと全員が「いいなあ!」と感嘆と憧れのまなざしを僕に向けるのだ。こんなこと初めてだ。でも「モンゴルってどんなところ?」と聞かれてもさっぱり分からない。今のところ僕がモンゴルで連…
渋谷のギャラリーナダールへサイトーシン写真展「TAMAMONO」を見に行く。http://nadar.jp/schedule/tokyo/050606.html今回展示されているネコ達は、皆端正で凛としていている。外ネコを撮った写真はたくさん見てきたが、こんなに静謐なネコのシリーズはめず…
アグファが倒産したが新宿ヨドバシに行ったらまだ印画紙は普通に置いてあった。見慣れない青いパッケージの印画紙が新しく取り扱われていた。FOMAというブランドでチェコで作られている。http://www.graltd.com/index.htmフォルテや、ベルゲールのように旧東…
齋藤亮一写真展「桃源郷フンザへ」を見に青山スパイラルホールへ。http://www002.upp.so-net.ne.jp/saitoryoichi/中2階階段部分での展示。幅1メートル50はある大判のインクジェットプリントで展示されていた。フンザはパキスタン北部にある、つい30年前まで…
友人が「いい写真が載っている」と一冊の雑誌を見せてくれた。雑誌は「モノマガジン」、その中に7ページに渡ってスリランカの写真が見開きページで大きく掲載されていた。どれも見ごたえがあるものだったが、その中でも1点、不思議な魅力のあるモノクロ写真…
つまり写真を購入することが、そのままスマトラ沖地震への寄付につながるというのだ。心が動いた。この写真を購入しよう。1点額装込みで5万円だった。気に入った写真を買うことが役にたつのならこんなに嬉しいことはない。2004年の12月26日、インドネシアス…
写真集は売れない、と出版社はなかなか写真集を出してくれない。そんな中、写真集を専門に扱う出版社ができた。しかもギャラリーまで新設したのだものだから、この頃写真界一番の話題になっている。今月号の写真雑誌にも大きく取り上げられている。「冬青社…