タイ風の炒め物に素麺。

齋藤亮一写真展「桃源郷フンザへ」を見に青山スパイラルホールへ。http://www002.upp.so-net.ne.jp/saitoryoichi/
中2階階段部分での展示。幅1メートル50はある大判のインクジェットプリントで展示されていた。フンザはパキスタン北部にある、つい30年前まで大国制だったところだ。最後の桃源郷と呼ばれている。

近頃35歳までの写真家を支援するメーカーや団体が多い。写真を買い上げてくれたり、写真展をする場合援助金を出してくれたりする。団塊の世代ジュニアは恵まれているのだ。

35歳まで、という年齢制限は常々「エイジハラスメント」だと思っている。遅れてきたルーキーに写真界はつめたいのだ。

1950年から60年生まれまでの写真家は以外と少ない。周りを見渡しても継続的に作品を発表しているものは数えるほどしかいない。ちょうどバブル経験者の世代だ。30台前半の大事な時期を浮かれて過ごしたせいだろうか?

そんな中、バブルに背を向けて活動を続けていたのが齋藤亮一だ。30歳代は毎年欠かさず写真展を続け、出版した写真集は10冊近くになる。

毎年一ヶ月近くの海外撮影を続けている。ロシア、中央アジア、バルカン、キューバベトナム、中国、フンザと世界地図を塗りつぶしているような取材のしかただ。しかしジャーナリズムの視点で世界を見ているのではなく、その目線は極めて私的だ。

毎回齋藤さんの写真展は楽しみにしている。おそらく同じ気持ちのファンがたくさんいることだろう。スパイラルでの大型展示もいいが、銀座でのオリジナルプリントによる写真展はとても気になる。今日は行くことが出来なかったが、楽しみは取っておいたと思っている。