一旦保留の繰り返し

朝=ホットカレーベーグルサンド、トマトスープ/夜=天然舞茸の炊き込みご飯、鳥手羽と大根の煮物、舞茸と万願寺とうがらしのオイル焼き、卵と三つ葉の味噌汁

山形の天然舞茸をいただいた。天ぷらが王道だろうが、炊き込みご飯にしたら大成功。あと、オイル焼きで食べたらすごい味が出た。月末の支払いとかを確認するために口座を確認したら『じゃない写真』の印税が入っていた。ちょっととテンションがあがる。都内は国葬で物々しそうだから、外に出る人も少なかろうということで新宿にハッセルのレンズを買いに行こうと思った。2B Channelで紹介したハッセルの新レンズ55mmF2,5が使いやすくて欲しくなったのだが、一度保留ということにしていた。そこに思わぬ印税が入り込んだのだ。これは買えってことか! そこで、今持っている2本を下取りに出して新しいレンズを1本買おうとしたのだが、なぜか手持ちレンズのキャップがない。外箱もひとつ見当たらない。どこを探しても出てこなくて、そのうちどうでもよくなってきた。今持っているレンズは描写は素晴らしいがAFが遅い、そして合わない。なのでAF性能が上がった新レンズにしようと思っていたのだが、MFにすればいいのでは?と思えてきた。実際にカメラにレンズをつけて覗いてみると、MFでもいいような気がしてきた。なので再びの保留。

 

<2021年9月28日の日記から>

ジョニー・デップのカメラさばきはプロっぽかった。2ヶ月ぶりくらいに銭湯に行った。もう水風呂は冷たい。体重59.6キロ、血圧90-60。月曜日は映画の日、先週はポレポレ座でドキュメンタリーを見たが、今日も「史実を元にした物語」だ。ジョニー・デップ自ら制作し主演を務める「MINAMATA」。水俣の問題は知っているつもりだったが、それは表面的なことで、実際にどんなものだったか初めて知った。そしてユージン・スミスのことも。勝手に聖人ぽい印象を持っていたが、映画の中の”ジーン“は強くて弱い人だった。そしてジョニー・デップはユージンスミスそのものに見えてくる。「どんなカメラを劇中で使ってるんだろ」くらいの気持ちで見に行ったのだが、そんな仔細なことを超えて、いい映画だった。僕が「いい映画」と思う基準は見終わった後に体が痺れるかどうか。ラストの撮影シーンは痺れた。新宿「バルト9」で見たのだが、平日にも関わらずほぼ満席だった。来週は何見ようかな。大型テレビかプロジェクターのいいのを買うつもりだったがその分映画館に行くという手もある。帰り道「北村写真館」を覗いてライカを触る。なんか幸せ。外に出たら「いつも2BChannnel見てます」と声をかけられた。びっくりした。でもうれしい。いつも見ていただいてありがとうございます。

<2005年9月28日の日記から>

来週から急遽インドネシアへ仕事で行くことになった。また機材で頭を悩ますことになる。海外の撮影となると、いつも余計なものを買い込んで後で後悔することになる。手ブレ補正レンズがいい例だ。三脚を持っていきたくないばかりに買って、戻ってくるとすぐに売ってしまう。で、またすぐに欲しくなる。今回はファインピックスの新型FinePix S9000が欲しい。でも帰ったら飽きるのは目に見えている。デジカメで撮ってプリントすると、人の肌がうまく出るときと、なかなか出ないときがある。きちんとライティングを組んで撮影しても肌色が転んでしまう。近頃ひとつだけ気がついた。色の転びはカメラの差よりも光源の差が大きいようだ。大型ストロボと連続点灯型のHMIでは同じようなものだが、HMIで撮影したほうがはるかに肌色が出やすい。ストロボもHMIも太陽光も、同じ色温度5000ケルビンなのだが性質に違いがある。HMIが一番使いやすい。次に太陽光、ストロボは色出しが一番難しい。HMIとストロボで、同じライトボックスを使って撮影した結果大きな差を感じた。おそらくEOS5Dを買うより、もう一灯HMIを買うほうが実践的な気がする。昨日はストロボ、今日はHMIを使っての撮影だった。同じようなライティングで撮影して同じようにA4にプリントすると、HMIの方が結果が断然いい。シャドー側の色の変化がストロボに比べてはるかに少ない。感度400で撮影したものにフォトショップでノイズを3%加える。モニター上の100%等倍で見るとザラザラに見えるが、プリントするとそのノイズが立体感を生む。ノイズ無のプリントは顔が能面のようになってしまうのだ。ノイズも使いようだ。

写真集マジック

朝=全粒粉のトマトパスタ/夜=高円寺「フジ」の定食

銭湯に行ったので体重を測ってみたら60.1キロだった。20歳の頃と同じだからちょうどいいか。大学の先輩が、最近“写真”に目覚めてしまった。以前は「なんのカメラがいい?」という機材の話が多かったけど、徐々に写真自体に興味が湧いてきたみたいで、写真美術館や京都グラフィに足を運ぶようになった。そしてついに自身で「写真集を作ろうと思う」というレベルにまでなり、先輩が何度も何度も構成をやり直して作ったというダミーブックを持って来たので見せてもらった。見開きを意識したレイアウトで、さまざまな意図が隠されていそうだ。僕は、「それを一度バラしてみてもいいですか?」と聞いた上で、組まれていた80点の写真から25点を選び出してシャッフルしてみた。並び順に僕の意図は全く反映されていないその25枚の写真をクリップで閉じて先輩に見せると驚いていた。「すごい、写真集になっている。どうして???」

“もうこれ以上構成の余地はない”というものでも、編集者の手でガラリと変わった、というのはこれまで何度も経験しているし、むしろ作者の意図が邪魔をする場合だってあるということも、実感することが多かった。先輩は写真集の面白さにも目覚めてしまったようだ。これから他の人の写真集を見るのが数倍面白くなるはず。

 

<2021年9月27日の日記から>

2648日目の日記。日曜夜はオンライン美術史講座。マイクはSUREの「SM7B」だったけど問題ないようだ。一部どうしても音量が小さいという問題もあるけど、ちょうどいいということも多くて悩ましい。今回は「印象派」。写真の誕生と浮世絵の影響が大きい。1878年の第2回パリ万博以降「ジャポニスム」が大ブームになっている。さて、もう6ヶ月以上日記を毎日書いていて、8月からは同じ日付の過去日記を探して載せている。2002年の12月から始めているから20年近くの自分の行動が残されている。年間150本くらい書いているので、2日か3日に一度のペースになっている。過去日記を探すために毎日ざっと見ているのだが、よくも悪くも何も変わってない。この20年間カメラと写真のことばかり(笑)もっともこの日記はタイトルにあるように「写真生活」なので政治の話とかは一切載せていないけど。これはポリシーみたいなもの。今日の過去日記は2004年のもので、前年悪くして手術した目の診察に行った時のものだ。あの頃は、これからどうしようと思っていた。それまでやっていたような職業カメラマンでは生きていけない視力になってしまったから。今こうやって美術史を語っているなんて自分でも驚いてしまう。20年後もこの日記を書き続けていたら2021年をどう振り返るんだろう。

<2004年9月27日>

今日なにげなく日記の来場者数を見たら「1052」になっていた。今までの倍! なにがあったんだ。誰かのリンクだろうが、いったいどこからだ? 今日は小田原の佐伯眼科へ毎月の定期健診。6時に起きて朝一番で行ったのに診察は12時前だった。で、診てもらったのはジャスト1分。「問題なし」はありがたいが、待ち時間の割りにあまりにあっさりしすぎてないか? 永六輔が待合室で突然講演会を始めた。始めはテレビの音声かと思ったら本人だった。診察に来ていたところを院長に頼まれたらしい。「本日は晴天なり」というマイクテストはどうやって生まれたか、という話だった。やっぱりうまい。声の質といい抑揚といい聞かせる話術だった。佐伯眼科には全国からいろんな患者がやってくる。お正月には隣に「ピーコ」が座っていて驚いた。眼の瞳孔を薬で開いているので一日なにもできない。夕方やっと焦点が定まってきたので夜ごはんを作る。わざわざ徳島から写真展に来てくれた方が、僕のサイトのギャラリー内に載せている「PARIS」のプリントを購入してくれた。額装して発送する。写真をやっているものにとって、プリントを買っていただくのは活動を「全肯定」された気になるものだ。それともうひとり、自宅の新築祝いに1点購入してくれた方がいた。サイト内のギャラリーにある作品は40センチ×50センチ(新聞紙大)の大きさの額装だ。

いつまで経っても、、

朝=肉豆腐、納豆、佃煮、味噌汁、白米/夜 アボガドサラダ、粗食

新しいマイクが早速届いた。ノイマンのTLM 102 スタジオマイクロホン 。高級品だ。急いでセットアップしてみたのだが、あれ。認識しない? 何が悪いんだろう? 他の機器でも反応なし。マイクにスイッチがあるわけでもない。説明書を読んでもわからず。なので返却することにした。Amazonはこんな時にありがたい。最近Amazonで買い物することが多くなったのは返品が楽だから。なんだかショボンとしてしまう。おもちゃが動かなかった子どもみたいなもんだ。今回のマイクが作動しなかったことで、買い換えるよりも、現在の体制をもう少し整えることにした。マイクへの角度とか距離とかもう少し詰めれることがあるだろう。

昨年の日記を見たら、マイクで悩んでいるではないか。1年間ずっと悩み続けていることになる。思い出した。あの時の鈴木佑介さんの言葉でパナソニックからソニーにしたんだった。でもいまだに解決の糸口は見えず。なんで海外のYoutuberの音声はあんなにクリアなんだろう?

 

<2021年9月25日の日記から>

マイク沼、再び。2BChamnelにも出てもらったビデオグラファーの鈴木佑介さんが「渡部さんの声質からすると、今使っているダイナミックマイクよりコンデンサーマイクの方が合うと思う」とわざわざパートナーの鈴木麻弓さんと一緒に事務所まで来てくれた。なので昼ごはんにとっておきのシャンパン「ヴーヴクリコ」を開ける。食事後、配信スタジオで2種類のRORD(ロード)のガンマイクを試す。「NTG5」と「NTG3B」。3Bの方がお高い。8万円くらいする。マイクセッティングの基礎を教えてもらって、いろいろな角度から試してみる。ゲイン調整しながらノイズをチェックしていったのだが、まずパソコンのファンの音がどうしようもない。感度のいい高級マイクはファンの音を忠実に拾ってしまう。PCは、美術史講座や2Bchannelライブでの時に、僕にはどうしても必要。だから指向性が極端に狭い「SURE」のダイナミックマイク「SM7B」を選んだのだが、声質には合わない。僕の抜けの悪い声質だとくぐもって聞こえてしまう。マイク乗りの悪い声なのだ。解決策として、まずパソコンをM1Macにする。そうするとファン問題解決。しかるのちにNTG3Bを導入。そして極め付けなのが、佑介さんから「カメラ内蔵のマイクアンプが現在使っているシグマfpとパナソニックS5よりもソニーがいいからシステム入れ替えしましょう」とにこやかに言われた。彼の言う通りにすれば、諸々の問題は全て解消。聞いてるうちにその気になってきた。彼はビデオグラファーじゃなくとも、超一流のセールスマンになれたことだろ。

<2017年9月25日の日記から>

浅草寺に40年間通っているという男。2Bでは撮影実習として浅草寺に行く。目的は露出のおさらいなのだが、もうひとつ「鬼海さんの壁」詣でをかねている。鬼海壁とは、写真家の鬼海弘雄さんが40年間ポートレートを撮り続けている浅草寺の社務所の壁のことだ。モノクロポートレートを撮るのに完璧な条件が揃っている。2B講座の初回には必ず鬼海弘雄写真集「PERSONA」を見せる。初めて鬼海さんの写真に接する人でも、何か特別なものだという印象は残る。それがどうやって撮られているかというのを実習を通して理解していくのだ。だから浅草寺実習は総仕上げの意味合いもある。浅草寺に行くたびに鬼海さんいないかなと思うのだが中々会えない。数年前に「渡部さとるさんではないですか」とちょっと東北訛りのアクセントで話しかけてくる人がいて、顔を向けると鬼海さんがいて驚いた。鬼海さんは写真はもとより人間的に大好きな人だ。なんだろう、話していると気持ちがよくなるというか、同じ山形の出のせいか親戚のおじさんのように思えてしまう。昨日も浅草寺実習で境内を歩いているとまたしても「渡部さとるさんではないですか」と声をかけられた。鬼海さんだ。近頃体調が思わしくないのではという噂を聞いて心配していたのだが、とても元気そうだった。もう嬉しくて嬉しくて。人にあってこんなに嬉しくなったのは久しぶりだ。鬼海さんは「山形帰ってるか? 帰ってないなら決着をつける意味でもまた雪の写真撮りに行けばいいんじゃないか」と言ってくれた。その表情は米沢から離れている僕を優しく諭す親戚のおじさんそのものだ。鬼海さんの持っていたハッセルを見せてもらった。40年間使い込まれているだけにあちこちメッキが剥げ落ち、風格すらある。「鬼海さん、お願い、写真撮らせて」と例の鬼海壁の前に立ってもらった。僕のローライフレックスで4枚だけ撮った。それで十分だ。とてもいい日になった。存在するだけで人を幸せにするなんて。大人ってこういう人をいうのだろうなと思ったのだった。

 

マイク

朝=肉そば、ゆで卵/夜ーひとりで「太田」刺身、キノコの天ぷら、焼き魚

3時ごろに荷物が届くというので家から出られず。妻は用事で出かけてしまった。やることないので、切り抜き動画を1本作る。音が気に入らない。編集中ずっとヘッドフォンで聴いているので、細かいところが嫌でも目立つ。唇の擦れるリップ音というもので、チュとかンチャみたいなやつ。これについてつい最近指摘されていたこともあって、気になってしまう。原因は僕の発声にあるのだろうが、もう一つはマイクなのかもしれない。今使っているのはダイナミックマイクというもので、10センチくらいに顔を近づけて収録するもの。使いやすくて音質もいいのだが、僕の声には合わないと専門家に指摘されていた。そうなると他を試してみたくなる。カメラやレンズを変えれて物事が解決したことはないのだが、マイクを変えたくなってしまった。

夜はひとりで飲みに行って、いい感じで帰宅。そしてYoutubeのマイクレビューとAmazonを交互に見る。1本をカートに入れる。考える。もう一度レビュー動画を見る。そして、、、翌日配送の案内が届いた。

 


<2021年9月25日の日記から>

シンプルな解決策。「マイク沼再び」のことをFacebookに上げたら皆大騒ぎ。「やれやれ、買い替えろ!」と言う声が聞こえてきそうだ。一旦はその気になったが、冷静に考えればZOOMでの美術史講座配信は特に問題はないので、このままSUREのマイクでいい。2BChannnelラジオは、しばらくやめにする。今週アップした録画だけどラジオっぽい編集動画は再生回数も多いし、視聴維持率も高いから続けても良さそうだ。「プレミアム公開」にすればチャットが使えて、僕もチャットで質問に答えることができるのでライブの代わりになる。編集動画の場合はパソコンを手元に置く必要がないからファン問題はクリアできる。次にマイク問題だが、手元にある「ZOOM H5」というマイク内蔵のレコーダーを使えば音はかなりクリアに録れる。これを「シグマfp」で撮影した映像と編集で同期させる。そんなに手間はかからないはず。まずはこれで1本作ってみようと思う。カメラはやっぱりパナソニックの「S5」よりもシグマの「fp」の方がしっくりする。ティールアンドオレンジの設定にすると顔色が良くなる。このやり方が極めてシンプルで効果的のような気がする。

 

<2003年9月26日の日記から>

昨日はパソコン機器広告の撮影。モデルは要潤。というより仮面ライダーアギトといったほうが通りがいいかもしれない。撮影の準備をしているとみるみる天気が悪くなって雨が降り出した。ハウススタジオだから雨が降っても大丈夫なのだけれど、晴れたように撮らなければならないので大型のHMIライトを2台焚くことになった。ストロボと違って目で見えるのでセット移動が早いというメリットがある。広告撮影のため関係者が多い。メーカー、代理店、媒体、プロダクション、メイク、スタイリスト、ライターと軽く10人以上がワサワサしている。誰が決定権をもっているのかわからなくなる。そこで、デジカメとパソコンを繋いでリアルタイムに画面に写真を出せるようにした。広告は1カットごとにイメージの確認をしなければならない。ポラだと画面が小さいし全員が一変に見られないし、現像に1分以上時間がかかる。この1分というのが果てしなく長く感じられるものだ。パソコンの画面での確認はこんな時便利だ。で、アングルとライトをチェックの後、フィルムカメラに切り替える。35ミリフィルムを11本使用。今日はプリント−ロケハン−納品2件−プリント。明日はワークショップ2期の1回目。最初の日は緊張するな。

リグ合体

朝=焼鮭、納豆、佃煮、味噌汁、白米/ 夜=カツ丼、味噌汁

SONYα7Ⅳ用のリグが届いた。カメラに取り付けるゲージのことで、たくさんのネジ穴がついているので、そこに外部モニターとかマイクとかを取り付ける。鉄製なのでガードにもなる。今までカメラを買うごとにリグを買っていたが、結局使わないことが多かったので、α7Ⅳ用のものはずっと買っていなかった。でもこれは病みたいなもので、ある瞬間欲しくなってしまう。値段は8千円くらいなのでつい手が出てしまうのだ。届いたリグにあれこれ取り付けて朝からずっと遊んでいた。

出版社から『じゃない写真』の増刷が決まったと連絡があった。これで3刷目となる。2020年の1月の発売で、2021年に2刷になって、今回で3刷目。この本はジワジワきている? ありがたい。最近はいろんなところで現代写真のことを「じゃない写真の方だね」と言ってもらえるようになってきた。せっかく増刷になったので、2B Channnelで企画を考えることに。なので、対談相手を探しているところ。

 

<2021年9月24日の日記から>

動画は撮れなかった。今年一年かけて、ある地方都市の小冊子と動画を作る仕事をしているのだが、コロナのせいでスケジュールが2度も飛んでしまっているうちにすっかり秋になってしまった。好きなように撮っていいのだが、なんとなくいつも小冊子のイメージが頭の中にあって、ついついそれに合わせようとしてしまう。依頼の主旨は「観光パンフレットじゃない写真集を」ということなのに。先に器を作るということをこの日記に書いたが、それに縛られると写真が小さくなるというか、折り合いの良いものになってしまう。器からはみ出るくらいのものがいいんだけどな。今回はポートレートの撮影ができないため、ハッセルブラッドX1D2の出番はほとんどなくて、主にシグマのfp Lを使った。レンズは24、35、65ミリの3本で、動画用にと思って持ってきたのだが、結局動画は1秒も撮れず。前回動画がメインの時は写真が撮れなかった。どっちかしかできない。現場でiPadProにデータを落とそうとしたが、なぜか「空き容量がない」と出てきてしまう。容量はまだ200G以上あるはずなのに。こういう時にfpLはカードスロットルがシングルだからちょっと不安。SDカードが破損したことはないのだけど。自宅に帰ってきてまず最初にしたのがデータのバックアップ。これでゆっくりご飯を食べることができる。次回からはMac Book Proを持っていくことにしよう。

 

<2019年9月24日の日記から>

夏の疲れがどっと出た。夏の疲れとは、すなわち動画編集疲れ。3ヶ月間休みなしでパソコンにへばりついていたから、そりゃ疲れる。そうやって作った50本の動画、アップしてるのは30本弱。しばらくストックでやりくりしていけるのだが、次々と新しいものを撮影すると、すぐに出したくなる。「ロバートフランクを読む」は撮って即編集、即アップした。とはいえ、1本につき4日くらい平気でかかる。ブログと違って効率超悪い。一旦アップすると修正も効かないし。誤字があると凹みます。これで儲かれば言うことないのだが、このコンテンツだとねえ。アジェとかフランクとか見てくれる人どのくらいいるんだろ。マーケットリサーチ無しでやっているからしょうがない。リサーチしたところで、合わせられるわけないけどね。フランクの回で田中長徳さんに触れたら本人が「いつでも出ますよ」と言ってくれた。ありがたいというか、嬉しいというか。鬼海さんも浅草寺で捕まえたい(笑)。カメラネタが貯まっているので、それも消化したいのだけど、明日は稲垣さんに鶏卵紙プリントを教えてもらう動画を撮りにいく。暗室探訪もシリーズ化したい。しかしネタは増えても編集はひとり。へばらないようにやっていきます。

 

 

 

バンクアートギャラリーからプレイスM横浜へ

昼 横浜高島屋「KIHACHI」

夜 ちょっと乾杯 

 


横浜の新高島駅の地下でやっている北島敬三「UNTITLED RECORDING」を見に行った。入場料800円で同名のがっちりした作りの写真集が5000円。でも両方購入するとなぜか3800円なので断然お得。

このシリーズ見たかったんだよなあ。今まで断片的にしか見ていなかったので。一緒に行った妻がいいことに気がついた。「あれ、空の色が全部同じだ」。数十枚の写真の空の色が同じって普通に撮っていたら実はあり得ない。腫れたり曇ったり太陽の角度で変わってくるし、雲という存在もある。でも全部同じ条件で撮られている。

オープンスペースのスライドショーでは初期の東京、NY、モスクワのストリートスナップが流されていて、ソファに腰掛けてゆっくり見れる。

横浜から隣駅の反町に移動してプレシスM横浜へ。参加しているグループ展に顔を出した。個展は全部自分で背負う感じだけど、グループ展は大変さは分担して、楽しみは倍増する。若い頃は「グループ展なんて」と思っていたんだけどね。10月にはルデコでグループ展。年一度の2B&Hの集会になる。

 


<2021年9月23日の日記から>

今朝は5時起き

朝 米粉のうどん

昼 セブンのおにぎり

夜 味噌ラーメン、餃子、ビール


ひさしぶりにラーメンと餃子を食べて、帰りにコンビニでアイスクリームを買ってホテルに帰る。

ある地方を一年通して撮影し小冊子を作る仕事をしているのだが、コロナのせいで2回も予定が飛んでしまって、最初の撮影から半年が経ってしまった。

今回は印刷所との打ち合わせも兼ねていて、どんな本にするかの最終確認を行なった。

ドイツ「ハイデルベルグ」のUV印刷機を使うことになった。紫外線でインクを硬化させるタイプで、5年くらい前から出てきて主流になりつつある。

ちなみに印刷機1台の値段は2億円以上。どんだけ印刷すれば元が撮れるんだろうね。

今回もメインにハッセルブラッドX1D2と考えていたのだが、現場でシグマfp Lに切り替えた。AF精度の高さと65ミリレンズが使いたかったせいだ。

X!D2の絵の出方は文句なしだが、ハイライトさえ気をつければfpLが出す色も好みだ。ハイライトとシャドーが両方あるようなところは圧倒的にX1D2の方がいい。

fpLは普通に使うとノイズが乗ったようなざらっとした感じに仕上がるけど、得意な場所だと急に力を発揮して、こってりした色を出してくる。


<2004年9月23日の日記から>

鰻のひつまぶし、モロきゅう、モヤシのナムル。

四谷三丁目「ニエプス」でやっていた神田憲行写真展『ハノイの純情、サイゴンの夢〜俺個人とベトナム国交樹立12周年記念』を見に行く。最終日だった。

神田さんは事務所がお向かいどうしの御近所さんだ。たまに江古田で出くわす。編集者が彼を紹介してくれたのは数年前だ。そのとき見せてもらったベトナムの写真は、上手なのだが物書きが資料として撮った感じがして、「写真的な魅力」は薄かった。

ところが今回の写真は「写真家の眼」としてベトナムを捕らえていて正直驚いた。この差は埋まりそうであんがい大変なのだ。彼も「ライターアイとカメラマンアイの違いに気がついた」と言っていた。

雑談をしていて彼が言うには「写真学生の写真展を見る態度がなっていない」そうだ。こちらが話しかけても挨拶もしない。写真を値踏みする態度でしか見ない。つまり自分よりうまいか下手かでしか評価しないのだそうだ。わざわざ写真展を見に来ているのに写真を楽しめていないのだ。

「書くのが好きだからライターになりたい、って言う女の子が多いんだけれど、職業でずっと続けていくには読むのも好きじゃないと難しいよって諭すんですよ」と神田さんは言っていたがカメラマンも同じだ。

小説を読まない小説家はいないし、人の音楽をまったく聴かないミュージシャンはおそらく存在しない。なのに人の写真を見ないカメラマンと言うのはびっくりするほど多い。しかも写真家を志す学生もそうなのだ。彼らが必ず言うセリフは「人の写真の影響を受けたくないですから」。

でも人の写真展を見ずに写真展を開けないだろうし、写真集を買わずには写真集を作れない。まして写真を買った経験のない人がプリントを売ろうなんてことは無理だと思うのだ。

ニエプスのお向かいのギャラリー「デイズフォトギャラリー」では宮本敬文写真展「PRIVATE」をやっていた。彼の挨拶文には「写真が好きで好きでしょうがない」と書いてある。おそらく彼も撮ることだけではなく見ることも好きだと思う。その一文で彼のことをとても好きになってしまった。

会場に金箔漆箱入りの超豪華電報が置いてある。そっと中を覘くと差出人は「SMAP」とあった。

「アップデート型って呼んで」

朝=ベーグルのホットサンド、フォーガートマトスープ/夜=タコの玄米炒飯、とろろ芋のスープ、万願寺とうがらしとササミのオイル焼き

水曜日は夜にライブ配信があるくらいで、昼間の用事がない。そうなると動画を撮ってしまう。ぼんやりできない体質になってしまった。これはちょっと問題だ。今回の動画のネタは「なぜ僕の言うことはコロコロ変わるのか?」。これは冬青社の高橋さんのブロブのネタにされたので(笑)。僕は本当に言うことがコロコロ変わる。つまり影響されやすい。見たり聞いたりすることを「すっごいんですよ」と高橋さんに言うものだから「いつも幸せそうでいいですよねえ」と呆れられている。確かに本質を追い求めないで、今起きてることを楽しむというか。なので「アップデート型って呼んで」と言っている。本質なんて玉ねぎの皮みたいだって言うじゃない。だから僕は玉ねぎを剥いて本質を確かめたりしないで、おいしく食べることにしている。

 

<2021年9月22日の日記から>

5分間の映画、やってみようかな。普段、寝る前に日記を書いているのだが、19日の夜は飲みすぎて使い物にならなかった。アルコールは思考力を奪うね。ちなみに飲んだのはYoshiki「X」。これしか飲むものがないと妻が開けてしまった。20日に見た映画は「Between Yesterday」。東中野の「ポレポレ座」でやっている15人の映像作家のオムニバス映画だ。各作家には「3日間で撮影しナレーションをつけ5分にまとめる」」という約束事が与えられている。震災後10年にあたり企画されているが、直接震災と結びつくものでないものも多い。作者=撮影者であり、撮影者の身体がどのように反応するかという映像的な試み。

製作者のコメントから  “2011年の震災直後、「ある一日を撮影、前日に声を録音、あくる日に声を録音」という指示書を基に、多数の短編映画が制作された。10年の時を経て、そのプロジェクトに参加した監督が同じ指示書を基に新作を制作。再び福島を訪れた者、いま生きる町、コロナ禍の移動。ある一日の記録が普遍性を帯びる不思議なオムニバスムービー“

ある制約の中で作られる映像制作は、器が決められている料理づくりみたいなもので、ちょっと前に書いた「形が先にあって、そこから写真集を作る」というものと同じだ。内容より形式を優先するやり方は映像作品にもあった。5分という時間は絶妙だった。これが15分だったら饒舌すぎるし、3分だと短すぎる。それとナレーションは音楽よりも映像に有効に機能することがあることを再認識した。写真のスライドショーには音楽が使われることがほとんどだが、最近それが疎ましく思っていたところだった。今回、人間の声の面白さを感じた。

 

<2003年9月22日の日記から>

今日はある映画専門誌の表紙撮影。モデルは田口トモロヲ。生の声を聞いて「プロジェクトXだあ!」と一人興奮してしまった。本当にいい声。この頃は日没が早い。夕方5時半にはもう暗くなってしまう。日が暮れるギリギリの日差しを使って外で3カット。ハッセルとマミヤ6でネガカラーを4本。室内のセットでポジを4本撮影。季節が変わったかのように冷える。明日はお彼岸だ。「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉が頭に浮かぶ。昨日の日曜日はコダックフォトサロンに写真展を見に行く。遠藤晶「西への旅」。ワークショップの参加者から「友人の写真展です」と案内状をいただいていたのだ。案内状の写真が美しいモノクロプリントだったので見に行くことにしたのだ。ひさびさに美しいプリントを見た。聞けばヤシカの古い2眼レフで撮ったと言うではないか。ヤシカで撮るとこうなるのかと思うと欲しくなる。

対談

朝=玄米フィットチーネ/夜=蓮根とセロリの煮物、ひき肉のホーリーバジル炒め、玄米、豆腐の味噌汁

雑誌『写真』編集長の村上さんから「次号で誰かと対談してもらえませんか」と依頼があった。打ち合わせでいろいろな人があがったが、僕は「Youtubeやっている西田航さんがいい」と提案してみた。西田さんは毎日2本の動画を2年半上げ続けていて、正直驚いている。週2本撮るのさえ大変なのに、一日2本なんて!とずっと思っていた。そして4ヶ月に一度写真集を出し続けていて、100冊を目指すと言っている。そして写真集が売れ続けていて増刷したものもあるそうだ。「写真集は売れない」を変えてしまっている。今までのアプローチとは全く違ったことをしている西田さんに興味があったので、今回機会を作ってもらうことにした。そして、実際にお会いして話してみて思ったのは「こういう写真家に初めて会った」。僕が今まで会ってきた中で西田さんのようなことを言っている人は一人もいなかった。こりゃ成功するわけだ。マーケットのどこに需要があるかをちゃんと考えている。西田さんは44歳。本当に最近45歳前後の人に会うことが多いのだけど、世の中を動かしている世代ってことなんだろう。

 

<2021年9月21日の日記から>

そんな日もある。昼間は、高円寺でご飯を食べて、そのあとプラプラ写真を撮りながら帰宅。夕方からは、東中野のポレポレへ、知り合いの映像作品を見に行った。いろいろ書こうと思ってたけど、夜にちょっといいワインを飲んだら全部忘れてしまった(笑)。そんな日。 

 

<2004年9月20日の日記から>

あっという間の一週間でした。本日午後3時をもって無事写真展が終了しました。お越しいただいた皆さん本当にありまとうございました。最終日は11時過ぎからたくさんの方が見に来てくれて、とてもいい終わり方ができました。来場者数は正確にはでていませんが、コダックフォトサロンも驚くほどの人出だったようです。まるまる1週間、自分の写真に囲まれるのは、得がたい経験になりました。毎日1点1点じっくり見ていました。98年ごろをさかいにライティングをしなくなったことや、構図の取りかたの変遷がわかり興味深いものがあります。今回の写真展では、最後に展示してあった「ジェームズ・ラブロック」の写真が一番好きです。あの時は、普通なら考えられないほど薄い光での撮影でしたが、「写った」という実感が現像前からありました。「写っているかなあ」という不安はまったく感じませんでした。仕上がったプリントを見て「ようやく撮れるようになったなあ」と思った覚えがあります。昨年の10月の終わりごろでした。それから間もなく眼が悪くなり、より印象度が高まった気がします。今思えばある種のピークだったのかもしれません。「旅するカメラ2」の後書きにも書いたように、今回の写真展は、「渡部さとる写真人生前半部のまとめ」、という気持ちでした。その個展にたくさんの人が来てもらえたのは、後半をスタートさせる、とてもいいきっかけになりました。見に来てくださった皆様に重ねて御礼を申し上げます。「ありがとうございました」

大きなプリント

朝=トマトリゾット/夜=西新宿で中華

昨年、松本市を撮影したシリーズ「da.da」を10月11日からのルデコで展示しようと思っている。106x160センチの大型プリントを10枚。そんなに大きいとどうやってデータを作っていいのかわからないので、レタッチャーの塚本さんに仕事としてお願いした。ヒューレッドパッカード(HP)の大型プリンターを使ったのだが、全てのプリントがわずか4時間で終了してしまった。最低でも2日はかかると思っていた。なのに全く問題なく一発OK。さすがプロ。ひとりでやっていたら何日かかっていたことか。展示は8枚がハッセルブラッドX1D2で撮ったもので、2枚はシグマのfpL。実はfp Lの方がX1D2より画素数が多い。ハッセルの結果がよかったのは当然なのだが、fpLがかなり健闘していて驚いた。使っている65mmF2のレンズのせいかもしれない。実物のプリントみたら驚くはず。10枚中7枚は17歳のポートレートだが、ハッセルで撮ったものの中には、あの炎の写真もある。これも驚くはず。なので是非見に来てください。


<2021年9月20日の日記から>

生配信はラジオっぽい。週末の夜に美術史のオンライン講座をやっている。今回で4期目だ。一度資料を作っておけば、後はそれを使って話すだけ、なんて思っていたが実際は毎回毎回手直しを続けることになってしまった。日曜日の回を配信後、同じ内容をその週の土曜日に再配信するのだが、ここで結構な手直しが入る。そして初回配信の回も、だいたい4時間くらいかけて資料を直している。やればやるほど直す部分が多くなってきているのだ。昨夜は「革命の時代」の初回配信だった。資料は作り込んだつもりだったが、まだ直すべきところが見えてしまう。対面の時にはなかったオンラインのプレッシャーのようなものが確かにある。大丈夫かな? みんな聞いてくれてるかな? ちゃんと伝わってるかな? ラジオのパーソナリティも同じ気持ちなのかも。

 

<2003年9月20日の日記から>

昨日は建築の撮影。インテリアの撮影だったが晴れていて光の回りがよくて助かる。最近の建築物は、一般住宅でもたっぷりと光が入り込む設計になっている。シノゴにスーパーアンギュロン65ミリ。今日は俳優のポートレート。室内で撮りたくなかったのでガード下に場所を移動する。グリップ式のストロボに小型のソフトライトボックスをつけてアクセントライトに使う。デジタルカメラのD60には15ミリ魚眼レンズをつける。35ミリフルサイズだと歪曲が強くてもてあましてしまう魚眼レンズだが、1.6倍の焦点距離になるデジカメだとちょうどよくトリミングされて具合がいい。近頃はデジカメの出番が多い。ただしデータで納品はしないで必ずプリントして渡す。データは渡さない。今のところこの方が上がりが確実のようだ。オリンパスのP400が大活躍している。フォトショップの使い方も早くなった。デジカメで撮ったほうが向いていると判断したら迷わず使うことにしている。光の条件が悪ければ悪いほど、デジカメは威力を発揮する。光の条件が揃っていたらまだフィルムに分があるようだ。今週はワークショップ第1期と2期との間のお休みの日だったが、1期の人を対象に暗室を開放した。午前中からはじめて、途中仕事で僕は暗室を離れたがそのまま使ってもらった。その後皆で喫茶店へ。知らなかった受講生の仕事内容を聞いて驚く。「ヘー」の連発だった。

 

 

 

「初めて買うカメラは何がいい? 予算は10万円」

朝=温麺/おやつ=パン/夜=生姜焼き、さつまいもと豆の煮物、ワカメ味噌汁、白米

「2B Channnel」の新シリーズで「初めて買うカメラは何がいい? 予算は10万円」というのをやろうと思っていて、twitterで聞いてみたら結構多くの選択肢があることがわかった。そこで実際に新宿北村写真機店に行って聞いてみることにした。店員さんが「初心者に一番人気は間違いなく富士フィルムです。でも全国レベルで在庫がなくなっています。あってもすぐに売れてしまうので。オリンパスも人気ですが、こちらは在庫が揃っています」ということでいくつか見せてもらった。PEN EP-7が安くなっていて、レンズ込みでも10万円を切りそうだ。個人的にはEOS 6Dなんかがいいと思うのだが、発売から10年経っているので、メーカーサポートの問題があるみたいだ。もっとも、選ぶのは僕ではなくて、「2B Channnel」に出てもらう人なんだが。

11月18日から屋久島国際フォトフェスティバルが開かれることになっていて、そこで僕もひとつワークショップを担当することになっている。オーガナイザーの千々岩さんとの電話での打ち合わせで、内容は参加型のパネルディスカッションにしようということになった。僕がファシリテーターになって「2022年の写真メディアについて」を話し合っていく。SNS、写真集、写真展、美術館、フェスティバル、これら全てがメデイアと考えられる。レクチャーというのではなく、それぞれの経験から現在の写真を話してもらおうと思っている。僕はその案内人。面白くする自信がある。是非皆さん屋久島に来てください。この機会に屋久島と写真を楽しむイベントも用意されています。

https://www.ypf.photos/festival

集まる

朝=山かけうどん/夜=阿佐ヶ谷の「杉玉」

最近、現代アートの中では「コレクティブ」な形が多くなってきた。コレクティブというのは集団制作だと思ってもらえればいい。突出した才能が創る特別なものではなくて、集合値としてアイディを出し、分担し制作するもの。日本ではChim ↑Pomが有名だが、写真家もコレクティブな活動を選ぶ人達が増えている。上下はなく、フラットな関係。twitterで「2B Channnel」のアシスタントを募集したところ7名の人が手を上げてくれた。通常ならその中で一番キャリアがある人をひとり選ぶのだが、今回は全員に集まってもらい「今後の2B Channnelをどうしたらいいのか」をそれぞれの立場から考えてもらった。ワークショップではない、コレクティブな活動を始めて見ようと思っている。ひとりで考えるとどうしても同じことを繰り返してしまうので、知恵を貸してもらった。さて何が生まれるか。

美術史講座の再配信を金曜の夜にしたので土曜日が使いやすくなった。日曜日に美術史講座の本配信、水曜日は「2B Channel」ライブ、金曜日に美術史講座の再配信。週に3日の配信は相変わらず。音声が安定してきたのでストレスが減っている。

 

<2021年9月18日の日記から>

まずは“器”選び。

この秋初めての鰻。3月に名古屋で「ひつまぶし」は食べたけど、素材は同じでも別の料理。肉じゃがとカレーくらい違うんじゃないか。とても美味かった。

今週も吉祥寺の「book obscra」へ。初めて写真集を作る人から相談を受けていて、まずはどんな本にしたいのかイメージが掴めるように、ということで写真集専門店へ連れてきた。内容から形を決めるのが正しいような気がするけど、実はそれはかなりの経験がいる。最初は器を決めてしまうのがいい。内容より形式優先。どこで、誰に見せるかで器の大きさや分量が変わってくる。冬青で作る本は書店流通を軸としているので、デザインにも制限がある。返本などで何度も書店と冬青を往復するので、擦れたりしても大丈夫なように本を包むようにカバーをつける。書店流通を考えずネットや手売りをするなら、本が痛む心配がないのでデザインの自由度は格段に増える。「book obscra」でパッと目についたのが熊谷直子、草野優、熊谷聖司のもの。手に取りやすいデザインをしている。その他にも川内倫子「Illuminance」の再販版や、トッド・ハイド、髙橋恭司の新作などが目についた。結局僕が2冊、連れが5冊写真集を購入。このお店に来るとストッパーが外れる(笑) 。井の頭公園のカフェで、買ってきた写真集を早速開き、今度作る写真集の形を相談。どこで売って、誰に買ってもらうか。まずはそこから。

<2010年9月18日の日記から>

清家さんがデジタルで作品を撮っていると聞いた。以前お会いしたときにはRD-1sで撮っていると言っていたが、最近ではシグマのDP-2で撮っているらしいと噂になっていた。今回の展示はデジタル撮影デジタル出力の作品だ。トミオ・セイケ写真展「Untitled」(現在は終了)。目黒駅からバスに乗りブリッツギャラリーに向かう。会場には清家さんの姿が。挨拶もそこそこに写真を見始めた。1枚目を見たときに「なんだ、銀塩も展示してるんじゃないか」と本気で思った。数枚見た時点でタラりと冷や汗が出てきた。銀塩だと思っていたものは全てデジタル作品だった。グルグルと何周もしてしまう。僕が1990年初頭に見た「water scape」のエクタルアプリントのトーンそのままの世界が出ている。むしろこちらのほうがいいかもしれない。大壁に同じモチーフが2枚づつ縦に並んでいる。一方がデジタルからプラチナプリントをおこしたもので、一方がインクジェットだ。双方には、確かに違いはある。でもその差は好みと言って構わない。前回のブリッツでの展示は旧作「ZOE」のネガからスキャンし、インクジェットプリントされたものだった。通常40万円近くして手が届かない清家さんの作品が6万3千円で購入できる。清家作品を手に入れるチャンスではあったが、「オリジナル」が銀塩で存在する以上、どうしてもコピーの印象を持ってしまい最終決断にはいたらなかった。今回はデジタルからインクジェット。プリント作業はすべて清家さんの手によって行われている。自分の中で整合性はとれた。後は何を買うかだ。悩みに悩んだ。1時間以上かけて会場をグルグル周り、「1枚」を決めようとした。が決まらない。あれもいいし、これもある。最終的に自転車と木に止まる1羽の鳥になった。そこからまた30分かけて、ついに朝靄のなかに佇む1羽の鳥のイメージに決定した。清家さんがその写真にまつわるエピソードを話してくれた。悲しい出来事と不思議な縁が作らせた作品で「この写真を渡部君が買ってくれてうれしい」と言ってもらえた。これで僕は晴れて清家冨夫作品のオーナーになれた。それは自分にとっては清家さん自身を買ったことに等しい。作品到着は清家さんがイギリスに戻ってからの制作になるので、今年12月の受け渡しになる。僕のクリスマスプレゼントになるわけだ。

グズグズと先延ばし

朝=玄米フィットチーネ/夜=唐揚げ、豆トマトリゾット

午後にルデコに向けての相談者がひとり。写真の相談というよりほぼ雑談。1時間くらい連想ゲームのように話をつなげていく。zoomよりも対面の方が呼吸が合わせられるので楽。写真は自己表現に使おうとすると、かなりしんどい気がする。小説や絵画や立体物の方が自己表現には向いてそうだ。写真は何かもどかしい。そのもどかしさがいいのだけれど。

ライブ配信のハッセルブラッドXD2の回を切り抜きで1本作る。我ながら楽しそうだ。「〇〇を買いました」よりも「欲しいな」という動画の方がいいような気がしてきた。結果よりもプロセスと最近よく言うけど、「欲しい」もひとつのプロセスかもな。レンズにするか、新型iPhoneにするか、はたまた他のものにするか、それともどこかに行くか。あえて結果を出さないようにして悩むことを楽しんでいる。グズグズと決断をしないのも悪くない。

 

<2021年9月17日の日記から>

人の手で取り壊すとうるさくないな。自宅の裏側のアパートが数日前から解体が始まっている。12年前に引っ越した時には住人がひとりいたようだが、その後数年で人の気配が全くなくなった。そこから10年近く廃墟のような感じになっていた。この家に引っ越したときに「見えてしまう」のが数人遊びにきて、示し合わせたように「あの建物と関わるな」と言うものだから、ずっと気になっていた。都心の住宅街の土地なんて、右から左に売れそうなものだが、このアパートは大きな道路に面しておらず、他の家の敷地のような細い道を通らないと出入りできない。したがって大きな重機も入らない。壊すのは手作業になる。今日は、おそらくヒンディー語を話している作業員が、毎日歌を歌いながら作業中。このアパートが取り壊されても、たぶん法律上新しい建物は建てることはできないはず。「死に地」と呼ばれるものだ。所有者が壊したのか、将来を見込んで誰かが買ったのか。「関わるな」と言われた引っ越し当初は、確かにおどろおどろしい雰囲気が伝わってきたが、3年前くらいからそれがすっかり抜けて悪くない雰囲気になっていた。最初は邪魔だと思っていた巨木も、いまでは愛おしくなってきているし。壊すと知ったときは、防犯上の問題もあるし良かったなと思っていたけれど、いざ取り壊しが始まると別の感情が出てくる。

 

<2006年9月17日の日記から>

もう明日が出発だというのにまだカメラをどうするか悩んでいる。Ariaに85ミリは決定に思えたが、プラナー85ミリF1.4 はあまりに重い。軽いボディにバランスがとれないのだ。でも85ミリの焦点距離は捨てがたいものがある。で、フジヤカメラでプラナー85ミリF1.4 を下取りに出してゾナー85ミリF2.8 と交換。差額は5千円だった。これでAriaとのバランスもバッチリ。田村彰英氏曰く「85ミリは1.4 よりF2.8 のほうが全然いいよ」。氏の言葉を信じたい。もうひとつは当初GR-1を考えていたが、昨年モンゴルに持っていったヘキサーに心が傾いてきた。ヘキサーをカバンに詰めて一日たったところで、「やっぱりライカCL」となる。AriaにCL、フィルムはトライXを30本!それで決まりかというと、なんとなくGR-1が気になる。カラーネガを5本くらい…多分出発直前まで悩んでいると思う。