朝 キノコとゴボウの玄米パスタ 夜 ビーチェ(最近の妻のヒット作)

東京に出てきた年の冬は、暖房器具がこたつしかなくて、布団から出るのは決死の覚悟を必要とした。

 

風呂なし四畳半のアパートでどうやって生きていたんだろう?何を食べていたんだろう?風邪を引いたら食べるものもない。電話がないから風邪をひいても助けを呼べない。そもそも友人だって少ないし。

 

日記をつけておけばよかったなあ。あの時何を考えていたんだろう。

 

40歳からwebで日記を書き始めたとき、タイトルはその日食べたものにすることにした。最近は朝ごはんと夕ご飯を記録している。コロナ中は時間があったから毎日日記をつけていた。

 

最近はアップがおろそかになっていたので、インスタに投稿することを目的にまた書き始めた。

テレビからはボブマーリーが流れてる

朝 玄米パスタ

夜 大根おろしご飯、手羽元の煮物

 

今日は冷える。寒いと仕事部屋から動けなくなる。妻も横で仕事をしている。大学の授業のために年始に「シラバス」という授業計画書をオンラインで提出しなければならないのだけど、いつまで経っても慣れない。しかもセキュリティが厳しすぎて、毎回すんなりログインできないのだ。

 

他にも、Google対応のテレビを買ったのだけど、これもログインするのに一苦労。ちなみに40インチのテレビなのだが、お正月の特売で2万3千円だった。テレビってこんなに安いんだ。この値段じゃ日本で作ったら赤字だよな。

 

ミラーレスカメラ市場には今年、DJIが参入するという話だけど、「カメラは日本製」という常識が崩れてしまいそうだ。DJIのドローンに搭載されているカメラは1インチサイズのものでもかなりのクオリティで、建築写真をやっている友人に撮った写真を見せてもらったが、発色がすごい。それも当然で、僕が愛用しているハッセルブラッドX2DもDJIが関わっている。X2Dの発色でミラーレス一眼が発売されたら、市場の勢力分布が変わるかもしれないね。

 

展示が始まった

朝 ビーツとトマトのリゾット

夜 和食居酒屋

 

渋谷のカフェ「ウィリアムモリス」で展示をしていて、それを40年来の友人夫婦が見にきてくれた。久しぶりに会った彼はまだ若々しくて、今でも現役バリバリのカメラマンをやっている。僕は職業としてのカメラマンをやめてから10年になるから、今でも続けている彼が羨ましかった。

出会った時はフリーランスになった直後の夏で、長野県菅平で1週間ペンションの同室での取材だった。お互いまったく食べられない、ツテもコネも技術もない、ないないづくし。だから時間だけはたっぷりあって、それ以来ずっと一緒に遊んでいた。バブル景気に助けられて様々な仕事を張り合うようにやってきて、アパートからマンションに住めるようになり、国産車から外車に乗り換えたのも、ほぼ同時期。ここ10年はお互いの環境も変わって会うこともめっきり少なくなったけど、話せばいつでもあの頃に戻れてしまう。

収録と搬入とお疲れと

お正月あけ、2B Channelの収録をして、すぐに編集。その後、1月8日から始まる小さな展示の搬入に向かう。あいにくの雨で大きな段ボールを抱えて渋谷までタクシーで移動。宮益坂を登り切ったところにある喫茶店「ウィリアムモリス」は、毎月交代で作家が作品を展示している。基本はペインティングやオブジェだが、毎年1月は写真を展示することになっている。オーナー自身もアーティストである。ここで展示するのは今回で3回目になる。最初は1997年だったので、30年近くが経とうとしている。

昨年のペンタックスクラブハウスでの展示同様、「壁を作る」ということをテーマに展示の構成を考えた。釘が使えないためアルミフレームは使えない。ピンや画鋲を使って何ができるか試行錯誤した結果、ある方のアイデアを借りて面白い展示が実現できた。

夕方過ぎ、搬入を手伝ってもらった写真学生と一緒に、阿佐ヶ谷駅まで戻り、駅前の居酒屋へ。昔ながらの雰囲気で落ち着く。アジフライや煮込みといった普通の料理がとても美味しい。写真学生は現在引っ越し中とのこと。

家に戻ると、なんだか疲れている。まさか風邪ではないだろうかと少し心配になる。翌朝起きると頭痛がして、だるい。ただ、食欲はあるし熱もない。出かける予定をやめて、一日中寝て過ごした。夜にはだるさもとれて体調が85%まで戻り、一安心。翌日は大事な収録があるので、無事に迎えられそうだ。

 

冬の光

朝=白菜の炒め煮、温泉卵、納豆、白米、味噌汁/夜=キムチ鍋

ひさしぶりの日記。来年はもっと頻度を上げようと思っている。年末まで、京都1泊以外は、ちょこちょこ打ち合わせなどの予定が入っているけど、基本的に差し迫った案件は特にない。来年は1月に渋谷のギャラリーカフェで展示をするので、空き時間はその準備をしている。

ここにきて、いろいろなものが壊れるので、修理や入れ替えが続く。明日はiPad miniの電池交換とAirPodsの修理。ゼンハイザーのヘッドフォンも充電できなくなってしまった。これも修理。洗濯機は買い替え。そもそも今年は家の修理が相次いだ。玄関、屋根、外壁と立て続けに工事だった。

ソニーのカメラはFX30を1台を残して処分。レンズも1本残して売ってしまった。性能重視で購入したけど、結局僕との相性が良くなかった。反して、性能はさほどでもないけど、相性がいいのは、シグマの「fp」と「fpl」だ。オートフォーカスに難ありとされているけど、AFを諦めればいいだけのこと。ライカのレンズをつけていればそもそも気にならない。

たまたま、知り合いが下取りに出す予定のアポズミクロン50ミリを安く譲ってもらえたので使い始めたら、そればっかりになってしまった。ちょっと使ったら手放すつもりだったのに。レンズの味とかそんなに気にしない方だけど、みんながいいというわけがわかった。優等生というか、出来がいい。

日記はおろそかにしているけど、インスタグラムは最近まめに投稿している。カラーよりもモノクロの方が若干「いいね」がつきやすい。ちょっと不思議。ライカM10モノクロームも買ったはいいけど使い道がわからずしばらく棚に置きっぱなしだったけど、冬になったら俄然面白くなってきた。12月の東京の光は世界中どこにもない。クリアで乾いていて、でもほんのちょっと緩さがある。30年前にそれに気がついてからは、冬になると用もないのにカメラを持ち出して東京の街を撮っている。何かにしようとしているわけじゃなくて、純粋に撮りたいという気持ちが湧いてくる。今日も13時から青山で打ち合わせなので、M10モノクロームを持っていく。

撮ったらインスタにアップしておきます。

アラジンの芯交換と2B Channelは繋がっているのだ

朝=カリカリバケット、ポトフのような野菜スープ/夜=大根おろしハンバーグ、へしこのパスタ

ひさしぶりに時間ができて、朝から家でゴロゴロしていた。昼過ぎから本棚に積まれている写真集を整理。本が横に積まれてしまっている。2階にある本を少し減らさないと荷重が心配になる。床が抜ないかヒヤヒヤ。整理はしたものの、単に移動なだけなので、総重量に変わりはなっかった。どうしようかな。

そろそろストーブの季節になってきた。家には3台の石油ストーブがある。アラジンとパーフェクションとトヨトミ。アラジンとパーフェクションはいただきもの。最近の気密性の強い家では使えないということで譲り受けた。隙間風が吹く我が家では、石油ストーブは最高の暖房器具だ。夕方、アラジンの石油ストーブの芯を変える。Youtubeを見ながらの作業。悪戦苦闘しながらもなんとかできた。僕が2B Channelを始めようと思ったきっかけが、6年前のアラジンの芯交換の時にYoutubeを見たから。動画って役に立つんだと実感した。あれは人生を変える出来事だった。それ以来Youtubeを見るようになって、写真を語るチャンネルがないことに気がついて、2019年に2B Channel始めたのだった。アラジンの芯交換と2B Channelは繋がっているのだ(笑)。

11月30日まで四谷の「ペンタックスクラブハウス」で写真展「SIDE by SIDE17]」をやっている。今週末の16日(土)は、11時半から石井朋彦さんにきてもらってトークイベントもある。石井さんはそろそろパリから戻っている頃だと思う。パリフォトの話も聞けるはず。ぜひどうぞ。

「暑さ寒さもルデコまで」

朝=ビーツとトマトのリゾット/昼=カレーヌードル /夜=カツオ丼、味噌汁

雨が降ったので予定がなくなり家にずっといた。普段はお昼ご飯を食べないのだが、ひさしぶりにカップヌードルが食べたくて、買い置きのカレーヌードルを食べることにした。すると信じられないくらいの眠気に襲われて、午後の半分はベッドの中にいて使い物にならず。血糖値が急上昇したんだろうなあ。ちなみに今までで一番美味しいと思ったカップヌードルは、モンゴルの大草原で食べたカレーヌードル。塩味オンリーの羊肉ばかり食べていたので、脳天が痺れるくらいおいしかった。 

10月といえば渋谷ルデコ。僕が主宰する2B&Hのグループ展だ。2004年からやっているのでもう20年になる。コロナ前は年に3回やっていた。最近は毎年10月がルデコウィーク。3階から6階までの4フロアを借りての展示で、毎年70人ほどが参加している。

今回の5階フロアは、1年かけて行ったワークショップの終了展になる。「じゃない写真」もたくさんありバリエーションたっぷりの展示だ。3階はモノクロ、4階はフリー、6階はシグマのフォビオンセンサーを使った展示。

会期は10月15日(火)から20日(日)まで。オープンは11時から19時。ただし最終日は17時で終了。

僕が鍵を開けて、最後に締めて帰るので、ずっと会場にいます。 「暑さ寒さもルデコまで」というのがピッタリするくらい毎年季節の移り変わりを感じる。

フィルムカメラ

朝=茶そば、大根おろし/夜=カツオとニラの炒め物、カリフラワーのオイル焼き、胡瓜とオクラの梅肉あえ、納豆、味噌汁

ずーっと日記を書いてなかった。一旦サボると「まあいいか」となってしまう。Youtubeで毎週ライブをやっているせいで、それが近況報告みたいになっているのも日記を書かなくなった理由のひとつ、というかほぼそれだな(笑)。

今日は夜に、美術史の配信があるだけで、午前中はzoomで打ち合わせしたリ、ライブの切り抜き動画を作るくらいで、昼前には時間を持て余してしまった。そういうときは、ついついショート動画を見しまって時間を無駄にするので、日記を書くことにした。とはいえたいしたネタはない。

いま住んでいる家は、1ヶ月前から外壁塗装と屋根工事をしてもらっていて、その前は玄関の床を張り替えた。階段も補修してもらう予定。そうだお風呂もあった。足場が外れて、諸々の工事が全部終わるのは来月かな。元はと言えば、風呂場にシロアリが発生して、大騒ぎになり、各部点検をしてもらっているうちに大規模改装になってしまった。築60年は超えている家をお借りしているのだけど、ものすごく気に入っているので住み続けたい。ということで悪いところはまとめて直してしまうことになった。

仕事は週末に大学での講義があって、美術史のオンライン講座があって、2BChennel関係で収録もある。10月15日からは渋谷ルデコで、毎年、僕が主宰する2B&Hのグループ展が控えていて、相談事も多い。

写真の方はというとローライフレックス6008インテラルという、1996年製の中版フィルムカメラを17万5千円でネットショップから購入した。6008は電動で動く機種で、最大の問題はバッテリーだ。30年前のカメラなので新品バッテリーが手に入らない。1本だけだと撮影途中にバッテリー切れを起こす。今回買おうと決意したのは、バッテリーが3本もついていて、 2本は新品だったから。

6008の前のモデル、SLXを知り合いから長い間貸してもらっていて、使い方は慣れている。フィルムも大量にストックしてある。しばらくはフィルムで撮ろうと思っている。

もうひとつ、フィルムカメラを手に入れた。ハーフサイズの新製品「ペンタックス17」だ。雑誌の仕事で開発者インタビューをして、実機を使わせてもらったことで気に入ってしまった。北村写真機店で現像すると、ハーフサイズ 2コマをいっぺんにデータ化してくれる。偶然隣り合ったコマの関係が面白い。ペンタックス17で撮った写真で小冊子を作ってみたくなった。B5版32ページくらいのものが、幾らでできるのか印刷所に行って相談してきた。最近は、大きくて重い写真集じゃないものがいい。「inception」も「melody」も薄くて軽い。いまは写真はSNSで発表するのが主流だけど、やっぱり紙が好き。

「これってアレだな」

朝=冷やし中華/夜=銭湯からの高円寺「フジ」

お盆休みの1週間。米沢に帰ろうかなとチラッと考えたけど、結局、この暑さだし大人しくしていた。この夏はワークショップで八戸に行ったあとは、どこにも出かけないので、新宿歌舞伎町にある、ちょっといい感じの映画館で『デューン 砂の惑星』を観ることにした。僕はてっきりヴィルヌーブ監督作品だと思っていたら、上映が始まって、それがデヴィッド・リンチの作品だと気がついた。後で知ったのだが、1984年に制作されたものだった。場面場面が断片で、ストーリーがさっぱり頭に入ってこない。すっごいカルト映画を観た気分(笑)   。気になってしょうがないので、翌日Amazon Primeでヴィルヌーブ版の『デューン 砂の惑星』をあらためて観た。それでようやく何の話なのかがわかった。「スパイス」と呼ばれる物質をめぐって二国が争う物語で、イスラム教を彷彿させるところが多かった。砂漠だからかな。 

先週末、写真家の萩庭桂太さんが来てくれた。石井朋彦さんと一緒にライブ配信をやった。ありがたいことに、その切り抜き動画を作るだけで新作を作らなくても、しばらくは動画を更新できる。萩庭さんの話は捨てるところがない。さすがだ。ああいう人を一流って言うんだろうな。僕は一流の人がいつもやっているような仕事をたまにやれるようなカメラマンだったから、萩庭さんの話もわかるし、そうでないカメラマンの話もわかる。それが意外とこの歳になって役に立っている。

何を聞かれても「これは、アレだな」と話を繋げることができる。これを読んで、高橋源一郎を思い出した方は同世代でしょう。毎日新聞の連載をまとめた書籍があるのだが。様々なネタを小説や漫画を引き合いに、どんどん繋げていく語り口が面白い。僕が 2B Channelでやっていることはまさにこれ。

最近はタイパという言葉が流行っているけど、まとめ動画では何も頭に残らない。そういう意味では、2B Channelも、ただ聴いただけでは何も変わらない。そこから「これってアレだな」と違ったものと結びつけることで定着されるんだと思う。

10年以上前、僕は「写真を写真から語らない」と決意して、様々な本を読んできた。最近読んでみに沁みたのが、岡本欣也『ステートメント宣言』。コピーライターの作者が広告での経験をまとめたものだが、文章を書くってそういうことだよなと思えたし、これは写真につける文章もまた同じ。読みながら何度もうなづいてしまった。

写真と禅

 朝=トマトリゾット/夜=茶ぞば、お寿司

今日の20時から「無料 美術史プレ講座」申し込みform    

https://form.run/@yahoo-Q9VLXoCnop1tTJ4lxEf2

エアコンが苦手で寝る時は余程のことがない限りつけたくない。妻はエアコンがないと寝れない。毎年これが大問題。

八戸ワークショップが無事終わって、なんだか夏休みが終わったような気分。しかし9月には東京と名古屋でHJの写真展が控えていて、その準備があるし、今日と4日(日)の夜20時からは、「美術史プレ講座」がある。さっきまで資料を見返していた。有料の本講座は11日(日)からスタートする。詳細は以下へ

https://satorw.hatenadiary.com/entry/2024/07/17/194208

2BChannelで山上新平さんの展示から「写真と禅」の話をしている。面白いくらい符合している。「写真と禅」はドイツの哲学者が書いた「弓と禅」からきている。最終的に弓も写真も同じところに行くのだなと山上さんの写真を見ていて思う。

「撮る」は主体の能動的な行為だと思われている。その反対が監視カメラ。客観的だ。そのどちらでもない主体と客体の間。ふたつに分つことのできない状態。そこから生まれる写真は禅的な要素がある。どうやったらそれができるかと言えば修行なんだろうね。頭で理解していては違う。そのことが「弓と禅」では師匠とのやりとりに詳しく書かれている。矢を射るのではなく、矢と自分、それ以上に全てが一体になる境地。一度得られたとしてもすぐに逃げてしまう。スポーツで言うとゾーンと呼ばれる状態なんだと思う。それを禅では「十牛図」と言うもので表している。写真集を出すと言うのは、この「十牛図」をひとつひとつクリアしていくようなものかもしれない。

「写真と禅」

https://youtu.be/An7XA9b89us

オンライン9期「美術史講座」募集

第9期オンラインzoom「美術史講座」(全13回/有料)のご案内

講座は2024年8月11日から11月22日まで。zoomによるオンラインで、13回の連続講座です(単体の受講はできません)。毎週日曜日の午後8時からのライブ配信で、見逃した方のために、その週の金曜日午後8時にもう一度同じ講座を再度ライブ配信します。さらに、どちらも見逃した方、もう一度聞きたい方のために、各回の配信動画も受講者限定でその都度アップしていきます。

 <受講料> 全13回 28,000円(税込/追加料金なし)

受講料振り込みを確認した上で、視聴アドレス等をお送りします。

<支払い方法>

@クレジットカード払い 「BASE」

https://2bh.base.shop/items/66164629

 

<時間> 本配信=日曜/再配信=金曜ともに20時~22

★受講者限定で講座に使う資料と配信講座の動画のダウンロード可能。

★各回の講座では、zoomのチャット機能を使って質疑応答を行います。

本講義では、「歴史は苦手です」「美術史は初めて」という方に是非、ご参加いただきたいと思っています。西洋史から美術の流れを知っていく講座ですが、ひとりの作家や作品を詳しく解説するのではなく、その作家や作品が生まれた時代、社会的な背景を、その時々の事件・情勢を交えてお話します。そのため経済、宗教、哲学、思想を横断するように解説していきます。美術の歴史はそのまま世界史と繋がり、現代のアートを理解する上で非常に重要な知識となります。本講座を修了後は、さらに詳しく解説する「写真史講座」(別途/有料)へと繋げます。

<日程と主な内容(2024年8月11日〜11月22日)>

■1回 8月11日(日)/<再>8月16日(金) 

「ルネッサンスってなんだ?」   「ルネッサンス」は、日本語に訳すと「再生」。では、何からの再生だったのか? そこには商業の発展とキリスト教の支配の歴史の関係が見えてきます。#ダヴィンチ #ボッティチェッリ #メディチ家 #ローマ教皇 等々

■2回 8月18日(日)/<再>8月23日(金)

「荒ぶるバロック」  調和が優先されたルネサンス絵画から、動きのあるバロック絵画へ。突如花開き、あっという間に散ったオランダ絵画たち。宗教改革の歴史を知ることは、美術を見る上でとても重要ポイントになります。#カラバッジョ #ルーベンス #レンブラント #フェルメール 等々

■3回 8月25日(日)/<再>8月30日(金)

「フランス革命が変えた世界観——近代のはじまり」  現代美術を考える上で、実はもっとも大事なのは、近代の理解。近代と現代とは、いったい何が違うのか! フランス革命で何が変わったのか。#ダヴィット #アングル #ドラクロア #クールベ #ミレー #コロー 等々 

■4回目 9月1日(日)/<再>9月6日(金)

「印象派の誕生——写真の発明がもたらしたもの」  1800年になると急速に科学が発達し、産業革命による経済の格差や写真の発明が起こりました。ブルジョワが誕生し、絵画を需要する幅が増えていった時代です。#マネ #モネ #ルノワール #超重要画家セザンヌ #ゴッホ #ゴーギャン 等々

9月8日(日)、13日(金) 渡部の仕事の都合でお休み

■5回目 9月15日(日)/<再>9月20日(金)

「二度の世界大戦がすべてを変えた」  第一次世界対戦はヨーロッパの人々に大きなダメージを与えました。信じていたものが崩れ去り、世の中に虚無感が広がります。ダダイズムとシュールレアリズムがもたらしたものとは。現代美術はここから生まれました。 #デュシャン #ピカソ #ロシアンアバンギャルド #バウハウス 等々

■6回目 9月22日(日)/<再>9月27日(金) 

「アメリカファーストの時代へ」  1950年代、経済の中心はニューヨークに移ります。そしてアートもアメリカファーストの時代に。それはなぜか。絵画は対象物を描かない「抽象表現」へと変容していきます。#キスリング #ミュシャ #クリムト #ポロック #ロスコー #CIA 等々

■7回目 9月29日(日)/<再>10月4日(金)

「コンセプチュアルアートってなんだ?」  時代は美しいものを求める「美術」から「概念」自体を問うアートへと変化していきます。そこには、大量消費社会や日本の「禅」も大きくかかわってきます。#ジャスパー・ジョーンズ #ウォーホール #リキテンシュタイン #モンドリアン #バスキア #キース・ヘリング 等々

■8回目 10月6日(日)/<再>10月11日(金)

「ついに何がなんだかわからなくなる現代のアートへ」  社会は関係性でできています。それを現すのが現代アート。社会批評や貢献すらもアートの範疇に。経済界の人々はなぜ現代アートを好むのでしょうか? #マウリツオ・カテラン #バンクシー #KAWS(カウズ)#ジェフ・クーンズ#奈良美智 #塩田千春 等々

■9回目 10月13日(日)/10月18日休み<再>10月25日(金)

「日本アートの歴史」  日本の美術の歴史をいっきに解説します。中国の影響から日本独自の絵画へ。そして西洋化へ。すべては村上隆へと繋がっていました。#狩野派 #浮世絵 #藤田嗣治 #岡本太郎 #オノヨーコ #草間弥生 等々

■10回目 10月27日(日)/<再>11月1日(金) 

「思想と哲学」   難しいと思っている人が多いけれど、かなり楽しい思想と哲学の世界。人間とは何か、社会はどのようなものか、ギリシャ時代から、人間は考えて続けています。#プラトン #デカルト #ニーチェ #フロイト #ユング #サルトル 等々

■11回目 11月3日(日)/<再>11月8日(金)

「現代思想」  ここがとっても大事! 実存主義から構造主義へ。そして現在の主流とは? 現代アートに大きく影響してくる「現代思想」をできるだけわかりやすく解説。   #ソシュール #フーコー #バルト #レビィ=ストロース #ジャック・デリダ 等々

■12回目 11月10日(日)/<再>11月15日(金)

「宗教」  日本人は宗教をあまり知らないと言われていますが、実はアートととても密接に繋がっています。世界三大宗教から日本の宗教までを解説。#ユダヤ教 #キリスト教 #イスラム教 #仏教 #密教 #神道 等々

■13回目 11月17日(日)/<再>11月22日(金) 

「音楽・建築、映像の歴史」  音楽も建築も映像も、美術と同じく歴史と密接に関わっています。古代の建築から現代のアニメーションまで、その流れを一気に解説します。

 

 

『ルックバック』 背中を見る、振り返る

朝=冷やし中華/夜=茹で里芋、ナスと茗荷の黒酢あえ、鮭のスパイ炒め、納豆、白米

「今晩何食べる?」と聞かれてもパッと思い浮かばない。2021年と2022年はほぼ毎日、ちゃんと日記を書いていて、食事も全て記録してあるので見直してみたら、あの頃は玄米ばかり食べていた。玄米食にしたら体重がみるみる減ってしまって。64キロあった体重が58キロまで何もしないのに落ちてしまって、友人が心配するくらいになってしまった。体調はいいのだけれど、見た目がまずい。なので今ではすっかり白米に戻している。現在の体重は60キロちょうど。

最近の日記は写真展の告知くらいしか書いていない気がする。書くことは、習慣にしないと面倒くさくてやらなくなってしまうな。Youtubeを始めた年は、それにかかりきりで日記をほとんど書いてなかった。今でも毎週水曜日にライブ配信をしているので、そこで日々思っているようなことや出来事を話しているので、それで満足というか、消化してしまっている。

最近気になったのは映画『ルックバック』かな。「このアニメはすごい」という評判だったので仕事帰りに新宿バルト9に寄って見てきた。たった58分の映画なのだが、確かに良かった。絵を描くふたりの少女の物語。『ルックバック』では「もしあの時」という別の世界線を見せる。でも現実は変わらない。だからまた描き続ける。

僕は、ちょっと写真が撮れるというだけで東京に出てきて日芸の写真学科に入ったけど、学生時代には横にいる同級生の圧倒的な才能に打ちのめされ、いざカメラマンとして仕事を始めたらまわりには凄いのがいっぱいいて。それでも、僕は写真を撮ることしかできないから、それにしがみついて、あっという間に63歳になっていた。もう一度人生をやり直せるなら、別の世界線が用意されるのなら、、、。新しく作った写真集『inception』にはそんな思いも乗っている。