4周年

朝=ひやし肉うどん/夜=台湾中華「高味園」

根津の「アトリエウチノ」から「ご注文の額が届きました」と連絡があったので、灼熱の中、引き取りに行った。途中で「送ってもらえばよかったかな」と思ったけど、、なんでもかんでも宅配では味気ないから足を運んだのだ。今回注文したのは、作家が廃材の鉄で作ったもので、六切りのプリントが収まるサイズ。オーダーメイドなのだが、あまりにも質感が良くて、追加で4枚お願いすることにした。6枚あれば小さな展示の時に便利だ。

「2BChannel」は9月1日で4周年になる。登録者は2万4千人、アップした動画はなんと400本。コロナが始まる半年前に始めたので、ちょうどよかった。コロナでワークショップも講演も展示も、何もやることがなかった2年間、Youtubeに特化できたから。この4年で「2BChannel」用のカメラ機材は大きく様変わりし、キヤノン、パナソニック、シグマと変遷を重ね、今ではソニーになってしまった。

しかしソニーはあくまで動画専用で、写真はほぼ撮らない。なんだか気乗りしないのだ。だから写真を撮る場合はリコーGR3xとハッセルヴラッドX1D2になる。ところがハッセルのサービスセンターが今年の春で閉店してしまい、修理、点検の場所がなくなってしまった。新しいX2Dがいいなと思っても、そこが気になって買いきれない。でも気になる。なので新宿マップカメラに行って聞いてみたら「修理メンテナンスは日本で行えます。販売店経由で修理に出せます」ということだった。新製品のレンズも発表されたし、まだ当分大丈夫そうだ。

<2021年8月29日の日記から>

本日の映画はテレビ放映の「風立ちぬ」。観るのは確かこれで5回目。「紅の豚」の次に好きな映画。クーデルカの『EXILES』の解説動画を、2BChannnelでやることにした。先週は「モノクロ写真」について写真集紹介をしたのだが、今度は大物。もはや古典的名作と言ってさしつかえない、不朽の名作『EXIKES』。単純に写真集をめくってアウトラインを説明するだけではつまらないので、徹底的にやってみることにした。まず全カットを簡単に模写。そうすることで構成要素が見えてくる。続いて全カットをスキャニングしてデータ化し、それをL版サイズにプリントして並べてみる。写真集は常に2ページ単位でしか見ることができない。それを平面的に並べてみると作者の意図のようなものが徐々に見えてくる。そしてPC上でスライドショー形式にして繰り返し見てみる。こうするとカットとカットがどのようにつながっているのか、よりはっきりする。写真集をバラバラにしてみたことで、なんとなく見ていた時とまったく違うものになってきた。このやり方で他の写真集もやってみたくなった。これ若い頃にやっておけばなあ。
<2005年8月27日の日記から>

「カメラやレンズに対する執着はほとんどなくなってきている」と昨日書いておきながら、カメラ雑誌から「中古カメラのススメ」のインタビューを受けた。話した内容は「もう5万円以上の中古カメラは買わない」ということと、「そのシリーズが撮り終わったら新たなカメラを探す」ということだ。何の「ススメ」にもなってないな。インタビュワーのタカザワさんと飲み屋に流れる。写真家の稲垣 徳文さんが合流。「旅、ときどきライカ 」の著者だ。35歳、若手バリバリの世界を旅するカメラマンだ。同じ特集ページに登場するため、タカザワさんが引き合わせてくれた。彼はまた「線香花火研究者」でもある。お土産に貴重な日本産の線香花火を分けていただく。3人が集まって話すことは旅のことがほとんどだ。どこそこはいいとか、あそこの飯はまずかったと話しは尽きない。話しているうちに、どこかに行きたくなってしまった。