昼=銀座「天龍」/夜=蕎麦
土曜日の夜、萩庭桂太さんに来ていただいて2B Channelのライブ配信。先月の萩庭さんとの対談が思わぬ反響で、行く先々でその話になる。萩庭さんもそうだったようで、それならと視聴者の質問を受けるライブ配信をしようということになった。
多くの質問が寄せられることを考えて、近くに住む「写真学生」に来てもらってコメントを読んでもらった。これがうまいことはまって、2時間半という長丁場にも関わらず全くダレずに配信できた。終了後、下の食堂でワインを飲みながら3人で話し込んだのだが、ライブには出せないような話がたくさん出てきて最高だった。これは役得としか言いようがない。今回のライフ配信は、その場限りではなく、アーカイブとしてずっと聴き続けられれるものになったと思う。まだ聴いていない人は是非。配信だけど、音声は聞きやすくなっていると思います。
日曜日はTIP主催のポートフォリオレビュー参加者に向けての講演会に呼んでもらった。写真家としてのチャンスを得ようとしている人たち、約30人ぐらいの方々に向けての話。だから、ただ面白いと言うだけでは物足りないだろうし、かといってこういった場所で正論めいたことを言ってもしょうがないし。そこで最初の15分は主催者側の担当の方から質問の形で振ってもらい、その話を膨らませる形で本題に入っていった。だからスライドとかパワポとかなし。座らず立ったまま話し続けた。週に一度のライブ配信で鍛えられているから、周りの雰囲気を感じながら話はどんどん変化していく。聴いている人が満足しているかどうかは肌で感じるのだけど、今回は大丈夫みたいだった。内容は、「時代が変わったから写真家のアプローチも従来のままというわけにはいかなくなった、自分の作品が認められる方法論は変わってきた」というもの。「こうすればうまくいく」というアドバイスはできないけど、今の写真を取り巻く環境のことが少しは伝わってくれると、やった甲斐があったというもの。
<2021年8月21日の日記から>
「太田」で食べた昼ごはんに、魚の唐揚げが出て、おいしいのだけど、鯵でも鰯でもないし、何かと思ったら「ぐるくん」だった。それって沖縄でよく食べたやつ。最近海水温が上昇しているせいで、今まで南でしかとれなかった魚が、近海でとれるようになったそうだ。そういえば、グリーンランドに観測史上初めて雨が降ったというニュースが出ていた。地元の米沢でも20年前くらいから冬に雨が降るようになった。僕が小さい頃は雪が当たり前で、冬に傘をさすことなどなかった。昼ごはんの後、猛暑の中暗室へ。先週プリントしたものを回収して、新しくフィルム現像。最近はちょっと濃いめに現像するようになった。以前のようにギリギリラインで現像するとプリントが上手くいかないのだ。文句言ってもしょうがないので、フィルム現像で調整してみようと思っている。夕食後、また映画を見る。「グリーンブック」。なんとなくロードムービーっぽいのかなと思って選んだのだが全然違ってた。実在のピアニストの話で1960年代初頭のアメリカ南部が描かれている。ちょうど僕が生まれた頃のアメリカ。
<2007年8月20日の日記から>
米沢から帰ってきてすぐにワークショップが続き、今週からは通常仕事が始まった。写真家は一休みしてカメラマンとして仕事をしないといけない。後数日のうちに切り替えをしてカメラマンモードにしなければ。『旅するカメラ3』でも書いた元アシYが、とうとうテレビのドキュメンタリー番組に出ることになった。テレビ東京 「世界で密かにメジャー級 SUGOI☆日本人」。世界で活躍している日本人20名が出るうちの一人のようだ。ピンではないがそれでも凄いことだ。僕もYがどんなことをしているのか初めて知ることになる。あのYがねえ。人生って分からないもんだな。