62歳のカメラ

朝=全粒粉パン、スクランブルエッグ、トマト野菜スープ/夜 親子丼、無限キャベツ、ホタテのスープ

昨日、2024年のルデコの展示をゴールとしたワークショップの告知ところ、数時間で予定人数に達してしまい早々に募集が終了した。申込みしていただいた皆さまありがとうございます。久々の対面型ワークショップだが、これまでのような毎週連続ではなく、1年間、月一度のもの。初めてのやり方だけど、今の配信中心の生活にはちょうどいいし、月一度ならちょっと離れたところの方も参加できるというメリットもある。講座は10月からスタート。まずは今年のルデコの展示に来てもらって、展示のイメージを掴んでもらおう。

夜は「2B Channel」4周年記念ライブ配信。とはいえ、いつも通りに1時間写真の話。ライブの最中に妻にも言っていなかった「Hasselblad X2D買いました」と告白。ついにやってしまった。62歳、これが最後のカメラとなるのか? ま、そんなことないわな(笑)  X2Dは今僕が求めるカメラとしては究極。これで新型レンズが供給されれば理想型の完成だ。

<2021年8月31日の日記から>

台所周りの水道管工事。これで水漏れの心配なし。大家さんありがとうございます。昼過ぎに女子学生が何やら悩んでいるようで、相談にやってきた。なんだか悲壮感が漂っている。写真が手につかないというか、そもそも写真をこのまま続けていくべきかという大きな悩み。テクニカルな問題なら解決策はいくらでもあるけど、この場合に明快な解決策はない。せっかく入った大学なんだから頑張るべきだなんて答えは誰も求めていない。彼女に言ったアドバイスはふたつ。「父親に相談してみて」と、今公開されている映画「アーヤと魔女」を見てみて。基本、父親は娘の味方なんだけど、20歳の頃ってそうとは思えないもの。相談されると嬉しいもんだし、助けてくれる。正しい理想的な生き方よりも、アーヤみたいな生き方の方がしたたかでいい。みんなが幸せになれるし。ただし、生理的にもう無理だと思ったら撤退するのもいいんじゃないかと思っている。2時間後、話を終えた頃には、来た時の悲壮感はなくなっていた。後からメールで「まず父親に会いに行って、アーヤ見ます」とあった。彼女が帰った後は、溜めていた仕事の編集作業。5時間くらいで粗編集ができた。これを仮アップして先方へ送らないと。しばらく撮影仕事してないなあ。

<2008年8月30日の日記から>

5月からアシスタント不在のため、人手が必要な時だけTAROに臨時で手伝ってもらっている。朝、TAROから電話があった。「今事務所の前ですが渡部さんどこですか。集合11時でしょ」「何言ってるんだ、撮影明日だろ」「エッ、渡部さん確かに今日だって言ってましたよ」スケジュール表を見たら僕が一日間違っていた。冷たい汗が背中を伝う。今日はタレント撮影の日だ。大慌てで事務所に向かい、現場に10分遅れで到着。「いや〜道が混んでて」 TAROに頼んでおいてよかった。やぱりひとりだと危ないな。来週のギリシャ取材の打ち合わせで編集部へ。イタリア号が出来上がっていた。表紙、中扉を含めて30ページ以上撮影している。ほとんどがフィルムでの撮影。大きなポスターも645のポジから印刷している。ギリシャもフィルムにすることにした。ただし35ミリ。島と島の移動を繰り返すため極力荷物を減らしたい。その代りと言ってはなんだがフィルムはベルビアを使うことにした。100Fのほうではなくてベルビア100。べルビア50は出た当時使っていたが100になってからは初めて使う。400以外の感度を使うのも久しぶり。ナチュラルな表現はEOS5Dに任せて、ヴィヴィッドな風景はフィルムを使う。デジタルで一番弱いのはヴィヴィッドな表現だと思う。なので今回の使い分けとなった。自宅でパッキングしてみる。体重計に載せて機内持ち込み制限をクリアできるように何度も出し入れ。着替えがなければいいのにと思ってしまう。