H1期募集中

2Bが終わってHへ。

2Bをはじめた時を思い出すな。当時まったくの無名だったにもかかわらず始めようとしたのだから無謀だ。ひとりでもやる、とアシスタントには言っていたけれど、内心ではそのひとりさえ集まるかどうかと思っていた。

そもそもなんでワークショップをやろうとしたのだろうか?人が集まって写真の話ができたらいいなあという程度だ。

今でも1期と2期の人たちには感謝している。彼らが楽しそうにしているのを見ていて、僕もワークショップをやるのが楽しくなっていった。手探りでカリキュラムを作っていって、気がついたら14年と9カ月。

Hも手探りではじまる。昨日はエプサイトに行ってHで使うプリンターの相談。暗室は無くなってもプリントが必要なことに変わりはない。

僕は10年以上前のPX7500とPX5500をいまだに使い続けている。PX5500は2台用意してフォトブラックとマットブラックを分けて使っている。

なぜかPX5500が最新機種よりモノクロに合うのだ。もうメンテナンスも終了しているにも関わらず探しているモノクロ好きも多い。

PX7500もこれまでまったく故障していない。十分なクオリティでプリントできる。業務用というのは大したものだ。

新しくするとしたらエコタンク機がいいように思う。A4機を2台用意するのがベストかな。A3ノビまでできてボディが小さなEP50Vもよかった。
https://www.epson.jp/products/pro/special/v-edition/

初期投資額は高いがミニラボで使っているものも、長く使うことを考えると良さそうな気がするし。

課題を整理しようと思いつつ、妄想はふくらむばかりだ。

ワークショップH1期募集

写真のワークショップH「エイチ」1期の募集開始

江古田で14年間続けてきた「ワークショップ2B」は、H(エイチ)と名前を変え2018年4月から新しくスタートすることになりました。場所も阿佐ヶ谷に変わります。
2Bでは暗室ワークを中心にしたプログラムでしたが、エイチではこれまで培ってきたことをベースに新しいことをはじめます。

エイチでは、経験未経験を問いません。はじめての方でも大丈夫です。フィルムカメラを使ってみたい、展示をしてみたい、写真のことをもっと知りたい、あたらしいことを始めてみたいなど、どんなかたでも参加できます。

エイチ1期の募集要項

*本講座は土曜と日曜のともに午前10時から13時までの時間帯です。内容は同じなので、ご都合のいい曜日を選択してご参加いただけます。
*撮影実習では、お手持ちのデジタルカメラまたはフィルムカメラの好きなほうを使用できます。フィルムカメラを持っていないけど使ってみたいという方には、無料の貸出機(ハッセルブラッド、ローライフレックス、ライカなど)があります。

<申し込み先>
★正式な申し込みをいただいたあと、H(エイチ)の所在地や地図を添付にてお送りします。
 申し込みアドレス workshop2b10th@yahoo.co.jp  
「ワークショップH1期申し込み」とご明記ください。

<日程とカリキュラム概要> 土曜・日曜共通・どちらかを選択

1回目 4月7日(土)/8日(日) 座学:参加者が持参された写真を見ながら。
2回目 4月14日(土)/15日(日)  撮影実習 :「町撮影 高円寺周辺」  
3回目 4月21日(土)/22日(日) 撮影実習 :「小物撮影 ものの形」
☆ 4月28日(土)/29日(日)/5月6日(日)
 GW期間のため自由参加で特別講座を実施予定 
4回目  5月12日(土)/13日(日) 撮影実習 :「フォーマットと構図 高円寺周辺」
☆5月19日(土)/20日(日) 渡部の仕事の都合により講座はお休み
5回目 5月26日(土)/27日(日)  座学 :ざっくり写真史
6回目 6月2日(土)/3日(日)  撮影実習 :「ポートレート」新宿中央公園
7回目 6月9日(土)/10日(日)  撮影実習 : 「浅草寺」
8回目 6月16日(土)/17日(日)  プリント実習 : デジタル1
9回目 6月23日(土)/24日(日)  プリント実習 : デジタル2 額装まで
10回目 6月30日(土)/7月1日(日) セレクト実習 : 写真の選び方
11回目 7月7日(土)/8日(日)  作家のオリジナルプリントを見る 写真のマーケットについて 
12回目   7月14日(土)/15日(日) 現在の写真の流れについて

<申し込み要項>
①/住所 ②/氏名 ③/連絡先 ④/所有しているカメラ ⑤/簡単な写真歴
⑦/希望の曜日
*土曜日と日曜日の2つのコースがありますが、いずれも内容は同じです。
 ご希望の曜日をお選びください。
@申し込まれた講座日(日時)で、都合がつかない回があれば、曜日(土、  
 日曜日での)を振り替えることが可能です。

<講座料>
1回につき5400円(消費税込)。お支払は受講当日ごとになります。フィルムカメラを使用の場合はフィルムの購入や現像代は別途となります。

<時間帯>
●土曜日、日曜日
午前10時~13時
@講座がスタートしてからは、曜日の振替えが可能です。
*なお、渡部の仕事の都合により休みとなった際には、講座日程が長引くことがあります。随時お知らせしますので、あらかじめご了解ください。

<場所>
中央線「阿佐ヶ谷」駅もしくは丸ノ内線「新高円寺」駅より共に徒歩10分弱。
お申し込み完了時に住所等をお送りします。


<初回に必要なもの>
*1回目には、カメラは使用しませんが、持参できる方はお持ちください。
*これまでに撮った写真(モノクロ、カラー、サイズ等は一切問いませんので)を初回の講座で見せていただきたいので、ご持参ください。パソコンご持参の方、またはiPhone、iPadの場合はデータのみでもかまいません。

<カメラについて>
* 絞りとシャッタースピードをそれぞれ単独に変えられるデジタルカメラ、 
もしくはフィルムカメラを使用します。
*フィルムカメラを使ってみたい方には、無料の貸出があります。
*カメラを購入したい方は講座中いつでもアドバスをいたしますので、お申 し出ください。

 

 

 

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引っ越し完了 打ち上げはラムしゃぶ

朝8時、引っ越し業者が来る前に暗室の窓を覆っていた暗幕を取り外してみた。

朝日の中にもうもうとホコリが舞う。震災の影響でゆがんだのだろうか、それとも長年開け閉めしていなかったせいなのか窓が開かない。

暗室を新しくしたのが2006年だから12年ぶりに暗室に日の光が射し込んだことになる。この部屋の窓はけっこう大きくてもともと明るい部屋だったことを思い出した。

業者がやってくると、あっという間に積み込んで、あっという間に出発した。感傷にひたる間もなく、そのあとに続いて阿佐ヶ谷に向かった。

2階の部屋をワークショップに使おうと思っていたので、荷物は全部上げてもらわなくてはならない。大きな本棚や2メートルを越す大テーブル、A1まで伸ばせるプリンターとか狭い階段でどうするんだろうと思っていた。

窓を外して吊って入れるんだね。プロの技。ロープだけで、どこにもぶつけずに引き上げる。こちらがお茶を飲んでいるうちに1時間くらいで完了。12畳くらいの部屋はダンボールで埋まっていた。

その後は若い衆ふたりが手伝ってくれて、夕方前にはきれいに片付いた。1週間はかかるんじゃないかと心配していたのだが、レイアウトもぴたりと収まっていい感じだ。

暗室はいろいろ考えた結果、個人用も作らないことにした。かといって完全にデジタルに移行するつもりはまったくないし、フィルムと印画紙が基本であることは変わりはない。

40年続けてきたので、もうどこでも大丈夫だという自信はある。

 

実は2階の部屋は娘が使っていたのだが、ひとり暮らしがしたい娘と、スペースが必要な僕との利害が一致。退去費として新家賃6カ月分で引っ越しとあいなったのだ。

これで4月からの新体制ができた。

ワークショップHの募集をのちほどおこないます。阿佐ヶ谷で新しいことはじめます。

明日はいよいよ引っ越しだ

2Bの近くのオリジン弁当がうまい。

オリジン弁当って店によって味のクオリティが違うのね。高円寺はそうでもないけど江古田はおいしい気がする。

10年くらい前に伝説の(勝手につけたんだけど)お兄ちゃんが厨房にいて、彼が作る揚げ物は絶品だった。とりわけカキフライの揚がり具合が絶妙で「これがお弁当で食べられるなんて」などど安いドラマのようなことをアシスタントと言い合っていた。

お兄ちゃんがいなくなって全盛期よりは衰えたものの、まだまだ十分なおいしさだ。今日も引っ越しの荷造りの間に「幕の内サバ弁当」と豚汁を食べた。

最近、といっても数日前からちょっとだけ節制していて、夜ご飯を減らしている。冬の間好きなものを好きなだけ食べていたので、春に向けて調整の時期にはいったのだ。

夕食が少なめだから、お腹がすいて目がさめる。ヨーグルトとリンゴ、それと軽く朝ごはんを食べるだけなので、お昼にはまたお腹がすく。

そうなると何を食べてもうまい。白米なんか食べると口の中がジンとシビれるくらいだ。

あれ、そういえば昨日もサバ味噌定食だったな。

さてこれから業者とお手伝いに来てもらって梱包作業だ。ひるやすみはこれで終了。

 

鯖味噌定食あったかい蕎麦つき

昨日暗室を片付けていて、ちょっとだけしんみりとなった。

しんみり、ってすごい言葉だな。

23年でいったいどのくらいのプリントがここで作られたんだろうね。ワークショップのグループ展用だけでもすごい量だ。毎週毎週少なくとも100枚はプリントされ続けていたわけで、ワークショップが14年と9カ月で681週。週100枚で6万8千100枚。23年分の自分のプリントと合わせると軽く7万枚はいくだろう。積み上げたらかなりの量だ。

2Bといえば暗室。その暗室がなくなるのだから2Bという名前を使うのはやめにした。

近頃はプリントする人が少ないんだそうだ。A3に伸ばすのが流行った時期もあるが、結局じゃまになるのがわかってしまった。家族の写真を大きく伸ばして飾る習慣が日本にはないし。

大きくて重いプリンターはもういらないと2Bの人たちがよく言っている。プリンター購入のさいに彼らから受ける相談で一番多いのは「小さくてモノクロに向いているプリンターはなんですか?」

A4機でモノクロがうまく出る機種は残念ながら見当たらない。良いプリンターほど大きい。

「ライカモノクローム」というモノクロ専用デジタルカメラがあるように、プリンターにもモノクロ専用機が出ないだろうかとずっと思っている。多少大きくてもいい。

これって必ず一定需要があると思うんだが。インクタンクを他社製品に取り替えるピエゾグラフィーの話は以前書いたが、一旦他社製インクを使うと、壊れてもメーカーの修理を受けることができなくなる。メーカーが作り、サポートがあるモノクロ専用機というものが欲しい。

インクとドライバーさえ用意すれば、本体は流用できるわけだし、なんとかならないもんだろうかね。

ライカモノクロームが発売されたときのように世界中のモノクロファンが泣いて喜ぶよな。

 

 

 

引っ越しまであと3日

しばらくおさまっていたかのように思えた花粉症がふたたびやってきた。

家では空気清浄機がなくては頭がボーっとするし目がかゆい。でもなぜか2Bでは症状がほとんどでない。

今日は2Bとして稼働する最後の日。暗室作業をする人が出入りしている。そして水曜日には引っ越しだ。

まだここがなくなってしまうという実感はない。いつもどおりに暗室をセットして隣の部屋でやってきた人とお茶を飲んでいる。ここはいつでも誰でも何の用事がなくとも来ていいようにしていた。2B以外の人も外国人もやってきてはカメラと写真の話をする。

20年くらいあとに「昔さあ江古田っていう町にそういう場所があったんだよ」と言ってもらえたらうれしいね。

夜はお向かいの三東餃子だ。一時期は毎週のように行っていた。「俺の体の7分の1は餃子でできている」と言っていたくらいだ。

カーテンがわりに窓に貼ったトレーシングペーパー越しに春の光が差し込んで、白い壁にグラデーションを作っている。ポートレートを撮るには最高の光だ。

2Bは良い光が入ってくる場所だった。

Photographer’s photographer

‘Musician’s musician”という言葉があると、友人のミュージシャンに教えてもらったことがある。プレーヤーが愛するプレーヤー。「あいつの音はすごい」ともう手放しで感嘆してしまう同世代のミュージシャンのこと。

僕にとっての「Photographer’s photographer」は山下恒夫だと言える。彼の写真展が金曜日から始まる。

山下恒夫 写真展「Fragments of journey 1993-1997 」
ギャラリー冬青
3月2日(金) - 3月31日(土) 11:00~19:00 水曜のみ 11:00~21:00 日曜・月曜・祝日 休廊

http://www.tosei-sha.jp/TOSEI-NEW-HP/html/EXHIBITIONS/j_exhibitions.html

彼とは大学の同級生だ。というのもおこがましいくらいに感じている。『旅するカメラ4』の「普通です」のくだりに出てくるのは山下のことだ。

大学時代、隣に座っている山下のプリントを見て冷や汗が出た。どこをどうやったらこのプリントができるのか、さっぱり見当がつかない。

彼に「どうやって焼いたの?」と聞くと山下は「いや、普通に焼いてるだけ」と不思議そうにこちらを見る。言ってる意味がわからんという感じだ。

東大にいった友人が、授業中黒板に書かれた数式の意味が分からず隣の同級生に尋ねたら「なんで分からないのかが分からない」と返されたと言っていたがが、まさにそれ。

今回展示されている作品は20年前に新宿ミノルタギャラリーで見ている。彼とは同い年なわけだから36歳の時だ。1月に僕が冬青でやったときに出していたライカで撮ったプリントもまったく同じ頃だ。

その頃ようやく山下が大学時代にやっていたことが理解できた。でも山下は当然その先を行っているわけだ。以来ずっとその繰り返し。

今回の展示案内がFacebookのタイムラインに流れてきた。DMになっている写真を見て呆然となった。なんだこれは。なんなんだこの写真は。

Facebookを開くたびにそれが出てきて責められている気になる。

もう観念した。この調子で展示期間中モヤモヤするのは耐えられない。展示準備が終わった頃を見計らって冬青に行き赤いピンを押してきた。もう仕方がないのだ。

これで後でもう一度ゆっくり展示を見ることができる。

 

引っ越しまであと1週間

暗室も来週には使えなくなる。そう思ってプリントすることにした。

事務所スペースは足の踏み場もないけれど、暗室はまだそのまま、いつもと変わらない。

7台ある引き伸ばし機の中で、モノクロはLPLの4x5インチまで焼ける引き伸ばし機を使っている。コントラストがちょうどいい。

イルフォードの印画紙で“demain”の中から3カットを8x10インチ に焼いた。たぶんここで焼くのも最後だろう。いつものようにTBSラジオを聞きながらの作業だった。

これからは人の暗室を使わせてもらうことになるから、プリントが変わるかもな。

隣に住むSの部屋は、ほぼすっからかんになっていた。水曜日の朝8時にここを出てフランスに向かう。

短い言葉をかけ、お別れの握手をした。

10年くらい前に、ビジネスで成功した人から「僕はその人と仕事をするかどうかは、初対面の時の握手で決めてます。これが一番間違いがないんです」と教えてもらった。

叩き上げで、ひとりで大企業相手に渡り合ってきた彼の言うことはいつも面白い。以来僕も会う人ごとに握手する習慣がついた。

握手をするとたしかにその人の性格とか習慣が分かるような気がする。パッと手を握ったときに、ちょうどいい手応えで返してくれる人とはうまくいきそうな気がするし、勢いみたいなものも感じることがある。

Sは親指と人差し指の根元までグッと差し込んでギュッと握ってきた。

勢いがある握手だった。

 

 

鳥の唐揚げに千切りキャベツ

ワークショップの講座のときに、キーワードをプリントしたいなと思うことが多い。

でもPCを立ち上げてフォントを設定し、わざわざA4に印刷するほどでもない。ほんのちょっとでいいんだが。

そう思ってる人は多いようで、ロール状の付箋にプリントできる超小型プリンターを見つけた。日本製のようだ。

スマートフォンやタブレットから無線でデータを送り80ミリ幅のプリントができる。最小の設定で名刺くらいの大きさだ。モノクロ専用のレジのレシートみたいな仕上がりになるのだが、けっこういい具合に写真もプリントできる。

転送速度もまあまあ早い。アプリのフォント設定も簡単。けっこう使いやすい。しかも複数台のデバイスからアクセス可能。ワークショップ用にぴったりだ。

とりあえず英語で勉強したことを打ち出してふすまにペタペタ貼ってみる。beとかmakeとかhaveとか並んでいる様子は、ほぼ現代アート。こんな展示見たことある。

それを使って妻に英語を教えてみたのだが「なんでbeがamになったりisになったりwasとかになるんだ。beはいつ使うんだ」と根本的なことを問い詰められた。

しかたがないのでシェークスピアの「To be or not to be, that is the question.」を持ち出すはめになった。

「ハムレットが生まれたのははエリザベス女王の時代でね、、、」という壮大な話に脱線して、収拾がつかなくなってしまったのだった。

ほんとのところ、beの意味はよくわかってないんだな、ということだけはわかった。

 

 

 

 

SLXはファインダーの見え方もいい。

引っ越し準備でカメラをパッキングしていると、ついつい用もないのにファインダーを覗いてシャッターを押してしまう。

もういい加減飽きてもいい頃だとは思うのだが、安い望遠ズームにテレコンバーターをつけて真っ暗なファインダーを覗いてはミロスラフ・ティッシーみたいだなとニヤニヤしている。

デジタルカメラはキヤノンEOS、ソニーα7、リコーGR、シグマdp、オリンパス、フジフィルムくらいだが、フィルムカメラは掘り出すと湧くように出てくる。

その中で一番好きなカメラは何かと聞かれると、やっぱりローライ。二眼レフのフレックスがもっとも使用頻度が高いが、実は一眼レフのSLXが一番好き。1974年に作られた電子式6x6サイズカメラだ。

『旅するカメラ4』にも出てくるが、とにかくシャッター音がいい。バシュとシャッターが切れてジャーと巻き上げる。いかにも、という作動音はテンションがあがるあがる。

それにこのレンズはプリントがしやすい。コーティングのせいだろうか?レンズの構成はハッセルのプラナーとまったく同じだが、いわゆるハッセルぽさはなく、ローライらしいのだ。ローライらしさってなんだと言われても困るのだがコントラストのつき方が繊細な気がしている。

「prana」を作っていた5年前くらいまではよくつかっていたが、数年前にパリに持っていったときに突然動かなくなってしまった。

修理を受け付けてくれるところもなく、そのままにしてあったのだが、また使いたくなった。電池を新しくしたら動くかと思って、バッテリー中身のセルを交換するサービスに出してみた。

期待は外れ、やはり動かず。バッテリーではないとすると本体か。使えないと分かると使いたくなるのは世の常。

ヤフオクを見ると動作不確認、ノークレームノーリターンばかり。そんなものに数万円も出せるわけがない。

問題は本体なのか、バッテリーなのか。それをもう一度はっきりさせたい。

これを解決できるのは2Bでしょ。ということでローライSLXと60002(SLXと同じバッテリーを使う)を持っているのに連絡して持ってきてもらった。

彼のバッテリーを手持ちのSLXに入れてみたら、なんと動いた。

そこで僕のバッテリーを彼の6002に入れてみたら今度は動かない。つまり問題はバッテリーだとこれで特定できた。

しかしセルは入れ替えているのだから問題はないはず。となるとバッテリーについているヒューズの問題か?試しに動かないバッテリーのヒューズと作動しているバッテリーのヒューズと交換してみた。

すると軽快に動き出したではないか。

スッキリした。ヒューズを新しくするだけでもう一度使えるのだ。俄然やる気が出てきた。今週どこかに撮りにいこうかな。

空シャッターを切ってはテンションがあがる月曜日となった。

 

玉こんにゃくの煮物、インゲンのサラダ、小松菜と豚肉に炒め物。

引っ越しまであと12日。

写真集やネガを1時間箱詰めしたら飽きてしまって、お向かいの中華屋にチャンポンを食べに行った。

思えば週に一度はこの店で食べているな。チャンポンもいいがホイコーロがおいしい。熱い麺をすするとお腹も気持ちもちょっと満たされた。

部屋に戻るとすさまじい散らかりよう。途方もないぞ。

3月は誕生月。あたらしいことが起きる月だと思えば。

家では英語の勉強を再開した。東大の講座が終わったので頭を切り替えるにはちょうどいい。今までも電車の中ではずっと英語を聞いている。ある程度聞けるようにはなってきたので、もう一回文法をやってみようと思った。

フレーズを丸々暗記して使うには限界があるし、なんでそういう言い方になるのか興味が出てきた。

夜にノートに英文を書き留めているのを妻が見て「まだ英語やってるんだ」呆れていた。

という妻は横で「どうぶつの森」をやっている。昨年暮れからずっとだ。僕からすれば「よく飽きずにやってるよね」と言いたくなるんだけどね。

 

 

豚肉と野菜の蒸し鍋。

来月上旬に引っ越さなければならない。これはもう決定事項だ。

途方にくれている。

まず2Bの本棚をいるものといらないものに分類して箱詰めしてみた。

中ぐらいのサイズのダンボールに30冊くらいづつ詰めていく。捨てに捨てて10箱詰めた時点で、まだ半分以上本棚に残っている。

隣に住むSも引っ越しで2Bに荷物を置くもんんだから、2Bは片付けられない人の部屋のようになっている。

今日は2Bに行かず、受け入れ先である自宅を整理することにした。30年間のカメラマン仕事で撮影したプリントや雑誌の切り抜きのファイリングを全部捨てることにした。

昔のものにまったく未練がない。どんどん捨てられる。年齢を重ねるごとに加速化してるような。身軽でありたい。

それでも捨てられない荷物はまだまだ多い。

ぼんやりとしたイメージでしかなかった2Bの引っ越しが現実となってきた。