赤と青で紫

朝=山かけうどん/夜=高円寺「フジ」

いつも週末にかけて予定が入りがちになるので、プライベートな用事は月曜日と火曜日になる。昨日はちょっと用事があって京都の「Purple」へ。用事自体は1時間ほどですんでしまったので、写真集を見せてもらう。いまギャラリーのほうは、韓国の作家の展示をやっていて、写真集も面白いのが揃っていたので、その中から2冊購入してきた。水曜日のライブ配信のネタにもなるけど、今回のものは単純に「面白い!」。韓国の作家すごいぞ。教育もいいそうだ。現代アートのコレクターが「これからのアジアの現代アートは全部韓国に持ってかれるよ」と言っていたが、写真もそうなりそうだ。

15年前くらいに、韓国の作家との交流会でソウルに呼ばれたことがあったけど、彼らの作品は当時からほぼ全員が現代アートだった。いつからそうなったのかと聞いてみたら「留学先が日本ではなく、アメリカになった時から」。まずは映画だったらしい。若い人たちがアメリカに渡って韓国映画をハリウッド形式で作り出し、そこからエンタメはアメリカをターゲットに考えるようになった。内需が小さい韓国は外に需要を求めたわけだ。韓流ブームもアイドルグループも日本を席巻した。BTSなんていまや世界トップになった。

写真作品も発想が現代アートになっている。そのベースの上に乗っかっているから、歯応えがあって噛み締めると面白い。いや、一口目のインパクトがある。「Purple」の品揃えはすごい。ちなみに「Purple」は赤々舎と青幻舎が共同で作った書店兼ギャラリー。赤と青で紫というのが由来だそうだ。