八戸は美味しい

朝=あんかけ玄米飯/夜=心太、ゴーヤチャンプル、八戸ウニの炊き込みごはん、ワカメの味噌汁

先週金曜日に八戸に入り、土曜日と日曜日、2日間に渡りワークショップをやってきた。4年前から呼んでもらっていて、企業ではなく、地元写真スタジオ「オフィス・ミュウ」さんの主催。

今回は「一日で作る写真展」と「写真集で見る大事なもの」の2本立てだった。写真展の方は大きくて独立したギャラリースペースがある「ソールブランチ新丁」を使って展示ができることになったので、参加者がその日に撮った写真を3枚選び、ギャラリーに持ち込んだプリンターでA2サイズの大きさにして印刷。即日設営。翌日にお披露目となった。

初日、外で撮影している最中に、僕がひとりひとりのポートレートを撮影していく。その時に光の使い方やポージングなどを伝えていく。秋田のGRイベントでもやったけど、これはとても盛り上がる。自分が被写体になることで、ポートレート撮影のことを実践的に覚えてもらうことができるからだ。土曜日は日差しはあるが涼しいという奇跡的な天気だった。風が吹くと気持ちがよくて、東京では感じることができない。

「写真集で見る大事なもの」は、写真集イベント。「八戸美術館」のホールを使わせてもらって、僕が自宅から持ち込んだ40冊近い写真集を、参加者に手に取ってもらう。そしてその場で僕が背景を説明していく。普段あまり目にすることのない写真集を2時間かけてゆっくり見てもらうことができた。

次のワークショップは11月の屋久島だ。

 

<2021年8月10日の日記から>

来年は八戸に行けるかな
朝 大根おろしご飯

夜 サンマの土鍋、その他諸々

八戸オンラインワークショップ。本田夫妻を迎えて3時間、30人の視聴者と9人のレビュー参加者で行った。

目の前に誰かいるだけで、気持ちが落ち着く。いつも2BChannelでひとりで配信でいるのとまったく違った。

レビューの中で子供が撮った写真があったのだが、これがものすごくいい。こんな風に撮れたらいいなと本気で思わせる。

コンテストなんかで小学校、中学校、高校生の部があると間違いなく小学生の写真がいい。中学校になると、見られることを意識し始めて、高校生は女子はマクロに、男子は望遠で部分を切り取るようになるからつまらなくなる。

土門拳は「モチーフとカメラの一致」を強調しているが小学生の写真はまさにそれ。

「写真は教育できない」と田中長徳さんがずっと言っているが、そういうことかもしれない。


<2006年8月10日の日記から>

フジGW690にネガカラーを詰めて13本撮影

ひとりで米沢に帰った。家族で行くはずが、いろいろなことが重なりひとりとなった。

もう米沢には実家がないので友人の家に泊めてもらった。大きな農家で、縁側が広い。そこで昼間から高校時代の友人を集めて飲もうということになる。

まずは近くの温泉で皆で一風呂浴びる。車で15分も走れば小野川温泉だ。無料の露天風呂もある。全て源泉掛け流し。小さい温泉街だが川沿いのいいところだ。

ビールと地元の酒を買って帰る。口々に「最近酒の量が減った」と言う。自分だけではなかったのだな。

縁側で飲む酒は旨い。つまみは胡瓜とナスの漬物。手作りのチャーシューと煮卵。

全員45歳。自衛隊幹部の者は後10年で定年だという。もう定年のことが話題になる年なのだ。皆それぞれに、家庭とか仕事とかいろいろと大変だ。

結局、酔っ払ったあげく出た結論は「人生は修行だ! 結婚は荒行だ!」ということに落ち着いた。皆で「明日からは頼らずに一人で生きていけるようにしよう」と約束する。

泊めてくれた友人に子どもが生まれていた。まだ6ヶ月。抱っこしても泣かない、人見知りのないかわいい女の子だ。

友人曰く「子どもはいいぞ。家庭のゴタゴタはとりあえず2年先延ばしになる」。45歳のお父さんはいい感じだった。