お花見とα7Ⅳ

朝・昼 花見しながら稲荷寿司とヌードル

おやつ ショートケーキ

夜 春菊とすりごまと塩昆布のサラダ、親子丼、野菜の味噌汁

善福寺川沿いの桜が満開だというので花見。家で作った稲荷寿司とポットに入れてきたお湯でヌードルを食べる。人生の中でいちばん美味しかったカップ麺のことを思い出す。2010年にモンゴルの草原で食べたカレーヌードルだ。ずっと味のないものばかり食べていたせいで体の細胞に染みていくんじゃないかと思うくらい美味しかった。

ソニーα7Ⅳはずっと室内ばかりで使っていたので、桜を撮るために外に持ち出してみた。レンズはズミルクス50mmG1.4。絞りをF2に絞って撮る。曇り空の時はホワイトバランスを蛍光灯にするといいと以前教えてもらった。白い花びらに薄く色が載って綺麗だ。操作性は悪くないのだが、最近ライカSL2sとかハッセルX1D2とかファインダーの見え方のいい機種ばかり覗いていたのでα7Ⅳが物足りなく感じてしまう。値段がまるで違うのでしょうがないし、数値的には368万ドットもあるので、そこそこ優秀なのだが。自宅で何気なく感度3万2千くらいで撮ってみたら、ノイズがエモいではないか。これはこれでいい感じに使える。この路線は何かで使えそうな気がしてきた。

 

<2004年3月28日の日記から>

金曜日は小田原の日。手術後3ヶ月がたった。3ヶ月が一つの目安と言われてきたが、見え方に大きな変化はない。撮影には支障はないが、まだ文字は見えづらい。診察では異常なし。不安を口にしたら「長くかかりますから」と先生に言われてしまう。夜、編集者の高沢さん、カメラマンの大池さん、當麻さんと江古田で飲む。大池さんがベトナムに1年移住する。うらやましくて目まいがする。ぐずぐずしているうちに海外に住めない身体になってしまった。やっておきたいことは、今やっておかないとできなくなる。老後は好きなことをして… と言っていると身体がついていかなくなる。「定年後は海外移住で優雅に生活」というより「若いうちに海外で貧乏生活」の方にあこがれる。當麻さんの沖縄の写真を見せてもらう。空の乾いた色に魅かれる。白の出方が美しかった。まぶしい白だ。
土曜日はワークショップ。ポートレート実習のプリント。撮影は雨模様で、普通に考えたら条件はよくなかったはずなのに、出来上がったプリントは今までの実習で撮影してきたなかで一番よかった。どんな時でもどんな場所でも光さえあれば写真は撮れる。