「これください!」

朝 ロイヤルホストの和定食

昼 カレーヌードル、ツナマヨのおにぎり

夜 ガストのすきやき膳肝心要の17歳のポートレートが松本市のコロナ警戒レベルMAXのため撮影できなくなるという不測の事態が発生し、朝ご飯を食べながら担当者と打ち合わせ。「さあ、どうする?」。当初四季を通して12人の撮影予定が最終的に7人まで減ってしまったのは痛い。とはいえ嘆いてばかりもいられない。食事後も移動しながらずっと話し合う。一旦撮影から戻りホテルのロビーで今までの材料をあげて調整作業を続ける。

そして夜、最後の撮影へ。「さんくろう」という豊作祈願のお祭りで巨大な櫓を燃やすもので「どんと焼き」と同じ。火をつけるとあっというまに火柱になり盛大に燃える。火がおちついた頃に、枝の先につけた団子を火であぶって食べる。ハッセルブラッドのX1D2で撮影したのだが、写りが常軌を逸している。撮りながら興奮してしまうほど。使うたびに感動できるのだから、すごいカメラだよなあ。この仕事の最後の撮影がうまくいって、明日は気持ち良く帰ることができる。


ではでは、「まさかのα7Ⅳ」続きです。

おそらく、いま現在、日本で唯一手に入るα7Ⅳが目の前にある。これが潤沢に供給されているなら見送ると言う手もあろう。が、皆さんのお察しの通りの行動に出た。「これください」。さて、次の問題はレンズ。順当にいくなら24-105mmF4くらいの標準ズームになるわけだ。でもこのレンジってつまらない。写真では使いやすいだろうが動画向きでもない。ボディの手ぶれ補正とか使うとクロップされるので20ミリでも足りないくらい。まして24ミリでは。まだまだ続くよ。

 

<2014年1月17日の日記から>

先週久しぶりに日本カメラの前田編集長から電話があった。写真を見たいというので編集部に写真を見せに行くことになった。昨年ローライで撮ったものから15枚ほど選んで今週急遽モノクロプリントし、そのほかにα7で撮っている「ノスタル爺」から30枚ほどプリントアウトして持って行った。日本カメラの1階、月例コンテストの審査をする長テーブルにモノクロプリントを並べて前田さんに見てもらう。するとすぐに「いいですね。じゃあ、片起こしで8枚選んじゃいましょ」。ということで、あっというまに掲載決定でびっくり。久しぶりの日本カメラ口絵登場だ。昨年はMモノクロームの撮りおろしで4ページ掲載してもらったが、作品はモンゴルのカラー以来だから3年ぶり。「タイトルは?」と聞かれたのだが、実は明確な言葉が出なくて困っていた。イメージはぐるっと丸い。縦と横の重力比がない。ふたつでひとつ。全体と細部という感じなのだが。宇宙っていうと大げさだけど意味合いはそんな感じ。そういえば宇宙ってどういう意味だろうと調べて見たら「宇」は空間、「宙」は時間と出ていた。空間と時間が合わさって宇宙っていう考えはすごいな。グッときた。

写真は時間(宙)が断ち切られているので「宇」だけでいくことにした。それをメールで伝えたら「宇の英訳はどうします?」と聞かれて、「U」でいいんじゃないでしょうかと返すと「それいい!」ということで決定。今月売りなのか、来月なのかは分からないけど楽しみだ。掲載料でまたどこか行けるな。

来週火曜日は19時から渋谷で「Photographer'sSammit10」にも出れるし、他にも作品を見せてくれという依頼もあって、どうしたわけか写真を出す機会が多い。日本カメラの帰りにPhotographer'sSammitの別イベントであるグループ展「ALTERNATIVE!」を見に行った。レビューやセミナーもあるようだ。http://www.shutter-mag.com/alternative/index.html

以前はグループ展というと、ありあわせのものを並べているような感じのものが多く、見に行く気がしなかったのだが、ここ数年グループ展が面白くなってきた。個展じゃなくてグループ展だから、と考えて出しているからだ。今回もそれを感じるものが多くて面白かった。小さなものから巨大なもの、有名な人から無名な人、硬いものから柔らかいもの、自由度が高い。あえてお題を設定しなかったのがよかったのかもしれない。古いビルの4階にあるカフェが併設してあるいい感じのギャラリーだ。ビルの2階にも大きなカフェがある。渋谷駅に帰る道すがらに「山形」という飲み屋がある。30年前、米沢の友達とよく飲んだ店だがまだあって驚いた。久しぶりにひとりで入ってみた。地元の日本酒を冷で、芋煮と焼き鳥、イカ納豆を注文。日本酒をおいしいと思える歳になったのはいいことだ