取材

朝=舞茸のパスタ/夜=餃子、ささみと胡瓜のサラダ、玄米炒飯

TIPフォトフェスティバルのデイレクターとキュレーターに話を聞けることになったので「2B Channel」の取材で京橋へ。このフェスティバルはもう5回目になるそうで、東京で行われている唯一と言ってもいい写真祭だ。すでに準備されているところを3箇所見せてもらい話を聞いた。じゃない写真とストレート写真とが結びついている。

今回の収録からアシスタントをお願いした。基本は僕がひとりできるようにはしているのだが、少しでも余裕を持ちたいということと、ミスを防ぐため。使っている機材はソニーα7Ⅳに16-35GM。そこに外部モニターとゼンハイザーの外部マイクを取り付けている。リグも取り付けているので重い。もう一台7Ⅳを買うつもりだったが、新発売のFX30の方がいいような気がする。

家に戻って編集。メディアをPCに取り込むだけでかなり時間がかかる。音カメラ収録のものでは大丈夫そうだ。音声はバックアップ用にZOOMのレコーダーでも録ってあった。ピントが合っていて音さえクリアならなんとかなる。

 

<2021年9月30日の日記から>

朝からご馳走だった。一番好きな炊き込みご飯の具材は「ホヤ」。鈴木麻弓さんのお母さんから教えてもらった食べ方で、炊き込みご飯にすることでホヤからほんのりと海の香りがする。今日は一日家で仕事。税務署に提出しなければならない書類を妻にやってもらって、僕は机の向かい合わせでずっと美術史講座の資料をアップデートしていた。それに手間取ってしまい、2BChannelの動画を撮る時間がなくなってしまった。毎週水曜日に動画をアップするつもりでいたが、間に合いそうにないので、急遽ライブ配信に変更。20時から1時間弱、メモ書きのような台本を頼りに話すのだが、うまく進めることができる日と、とそうでない日がある。今回は話しやすかった。その中で「写真家っていう人のYouTubeは数十万円のカメラを買う話が多くて儲かる仕事なんですね」というコメントを紹介したけど、どうなんだろ? 今でも儲かる商売なんだろうか。そりゃ個人差はあれど、全体的にはそうでもないだろう。儲かるからというより、やりたいからの方が大きい気がする。かなり前の話だが、この日記を見てくれている中学時代から友人が「さとるは毎日遊んでばかりいるけど商売は大丈夫なのかい?」と電話があった。本当に心配してくれているみたいだったから、余計おかしやらありがたいやらだった。「大丈夫だよ、食っていけてるよ」と話をした。43歳までは稼げるカメラマンを目指していたけど、常にピリピリして何かにつけイライラしていた。でも好んだわけでもないけど、そこから離れると、もうそんなことはまったくなくなってしまった。Youtubeからも広告収入を些少はいただいてはいるわけだが、この水曜日のライブは仕事か? と言われたら首を傾げてしまいそうだ。同じようなことを以前「2BChannel」ライブで話した時、「そんなことだからあなたはダメなんです」とお叱りのコメントをいただいた(笑) 。でもこればっかりはしょうがないね。コロナ禍でますます自宅にいることが多くなったから、遊んでいるのと働いてるとの境目がさっぱりないんだ。

<2003年9月30日の日記から>

月曜日、医療専門誌の表紙撮影のため鹿児島大学病院へ。ある高名な教授のポートレート。鹿児島へ行っても撮影自体、やることはなにも東京と変わりがない。ただ移動時間が長くなったにすぎないのだ。良いとされる医師は西の方に多いらしい。だからこの雑誌の撮影は必然的に西での撮影が多くなるようだ。「旅するカメラ」などと言っておきながら仕事の95%は都内だ。残り4%が東京近郊で、飛行機を使って移動する撮影は年に2回くらい。もっとも鹿児島へ行っても飛行場と大学病院の往復だけにすぎない。今度からこの仕事は前乗りしてやろう。次に行くとしたら「ドクターコトー」のような僻地がいいのだが。今日は銀座ティファニーで宝飾品の撮影が3点。ちっちゃなブローチについていた値段は95万円。ダイヤをあしらったゴールドのネックレスは、凡人にはよく分からない値段がついていた。簡易テントを会議室につくって撮影。ストロボは1灯だけ。フィルムはアスティアを使う。デジカメで撮った画像をアップにして細部の映り込みを調べる。こういう場合はポラより断然便利だ。納品の後、暗室で昨日のラフプリント10枚。カラープロセッサーCP51の汚れがひどかったのでラックのローラーをはずして大掃除。タールがべっとりとついていた。痛んでいたローラーを新品に交換しこれで万全。