僕も見ていた38年前の東京

朝 寝かせ玄米のトマトリゾット

夜 カツオと野菜の炒めもの、カボチャの煮物、枝豆とコーンのダシ、冷やしアワ麺、

 

金曜日は暗室の日。先週現像したフィルムをネガシートに入れる。1本間違えてカラーネガをモノクロ現像してしまった。どうなったかというと、ベースは赤茶色だが、ちゃんと画像が出ている。ほぼ適正のネガ濃度がある。理論上はカラーネガもモノクロ現像の薬品で処理できるとわかってはいたが、実際やってみると驚き。ちゃんと画像が出るんだ。

次回はプリントしたいので、水周りをきれいにしておいた。これでいつでもプリントできる。

昨日注文がうまくいかなかったB&Hの決済はいまだにうまくいかない。なんとかカラーネガを手に入れたいのだけど。

 

暗室のある新宿から神保町の出版社「インプレス」へ。『デジタルカメラマガジン』の対談。お相手は写真家の善本喜一郎さん。名前に善と喜が入っている。いい名前だよなあ、成功が約束されてる(笑)

善本さんは今年5月に『東京タイムスリップ1984⇔2021』という写真集を出版されていて、アマゾンの写真関連で一時ランキングトップになっていた。

善本さんとは同世代、1984年は僕が大学を卒業して、社会人になった年。38年前だ。彼がその頃撮った東京のスナップを、再び同じ場所で撮影したものが並んでいる。

インスタから火がついて出版化された。でも本の方が圧倒的に面白い。印刷物だと左右に並べることができる。インスタではスワイプすることでふたつの画像を切り替えてみることになるから、じっくり見比べることができない。それが本だと細かいところを見比べることができて面白いのだ。

すごいのは作者が20代前半に撮っているのに、そこに作為的なところが見えないこと。それゆえに40年近く経った現在その写真が面白く見える。

「普通に撮る」って誰にでもできることだけど、誰もやらないことだと思う。  

それが一番面白いって、ずっと後になってしかわからないから。