「Q20Ⅱ」

朝=おろし蕎麦/夜=胡瓜とジャコの胡麻ぽんサラダ、白浜の鮑、オクラの豚肉巻、いちご煮炊き込みごはん、煎餅汁、

小型のクリップオンストロボが届いたので1本動画を作る。LightPixLabsという香港のメーカーの「Q20Ⅱ」というモデルで、一見普通の小型ストロボなのだが、根元の部分が外れて送信機になり、ストロボをワイヤレスで発光させることができる。八戸のワークショップを手伝ってくれている本田光さんが使っていて、値段も1万円くらいと手頃だった。リコーからも同じ機種が出ていて、中身は一緒なのだが、外装がマットブラックになっている。僕はGRにつけることが多いので、マットブラックモデルにした。昔からストロボを使って、スナップを撮る方法論はあったが、最近また若い写真家にストロボを使う人が多くなっている。なんだか今の写真の流れは1970年代と繋がっているように見えることがある。そういえば家にある大型ストロボはここ数年まったく使っていない。電源を入れるのがちょっとこわいな。夕方、娘が来たので八戸のお酒を飲みつつ、八戸の話をしつつで、なかなか贅沢な夕ご飯になった。

 

<20021年8月15日の日記から>

久しぶりに小麦の麺を食べたらモチモチしてて美味しい。満足感は高い。でもなんとなく食後しばらくは体が重くなるような気がする。罪悪感というわけじゃないだろうが。金曜日に暗室に行けなかったので土曜日に変更。エイトバイテンネガのベタ焼きと、35ミリ6X6モノクロネガから数枚プリント。17歳の夏に初めてプリントした時はエアコンもない暗室で汗だくになったけど、何か特別なことをしているみたいで楽しかった。以来、40年以上暗室に入っている。どんなに長いこと写真をやっていても、1本のネガから「これ焼こうかな」と思えるのは、よくて1枚。その中で最終的に残るのはせいぜいフィルム20本に1枚くらい。写真は昔より上手くなっているはずだけど、それには全く関係がない。上手くなるのとプリントして残るのとでは、どこかに決定的な違いがあるようだ。今年で閉める予定がだったギャラリー冬青が、2022年の1年間、再延長するという宣言を出した。今年1月の展示の時に「これで僕が冬青でやるのは最後です」と言って展示をしたばかりなのに。最後だからとプリントを買ってくれた人もいるだろう。ギャラリーにも色々事情はあるのはわかる。でもだからといって来年の展示依頼をされても、、、なんか閉店セール商法みたいで。延長が決まり、展示依頼があった時は「もうやらない」と高橋社長には言ったのだけど、時間が経つとやりたくなるし、妻には「それはないでしょう」と言われるし、どうしようか悩んでいる。

 <2004年8月15日の日記から>

この1週間、米沢に帰っていた。米沢を撮影するためライカM3、EOS-RT、FUJI-GW69、ローライ2.8Eをそれぞれ4つの小さいバックに入れていった。フィルムはネガカラーとモノクロを用意した。現地に行ってそのときの生理にあったカメラとフィルムを使おうと思ったのだ。米沢は毎日これでもかというくらいの晴天だった。青い空に、緑の稲穂、印象的な風景ばかりが目に付く。35ミリではなく、69のネガカラーを使うことにした。FUJI-GW69には90ミリのレンズが付いている。35ミリ換算で43ミリくらいだ。ちなみに35ミリと69の縦横のプロポーションは2:3で一緒である。焦点距離、年齢説というのがある。20歳なら20ミリ、35歳なら35ミリ、50歳なら50ミリが生理的に合うという、写真家高梨豊が唱えた経験論だ。年齢とともに把握できる空間が狭まるということだろう。今43歳の僕にGW69の90ミリの焦点距離はぴったりと合っている。GW69はライカをそのまま大きくしたような形でそのサイズと形からから「お弁当」と呼ばれている。メーターは付いていない。ミラーがないレンズシャッター方式で、レリーズショックはほとんど無い。ピンとは距離計連動式で、まあまあ合わせやすい。サイズが6×9センチもあるから120フィルムで8枚しか撮れない。あっというまにフィルムチェンジになる。20本持っていったコダックウルトラはあっというまになくなった。ローライにはモノクロを詰めて散歩の時に持ち歩いた。ローライを持っているときはGW69は持たない。常に1台だ。カラー20本、モノクロ9本、現像が上がるのが楽しみでしょうがない。