雨の日の暗室

朝 「ヨコイの黒ソース」パスタ

夜 台湾飲茶

 

久しぶりに小麦の麺を食べたらモチモチしてて美味しい。満足感は高い。でもなんとなく食後しばらくは体が重くなるような気がする。罪悪感というわけじゃないだろうが。

金曜日に暗室に行けなかったので土曜日に変更。エイトバイテンネガのベタ焼きと、35ミリ6X6モノクロネガから数枚プリント。

17歳の夏に初めてプリントした時はエアコンもない暗室で汗だくになったけど、何か特別なことをしているみたいで楽しかった。以来、40年以上暗室に入っている。

どんなに長いこと写真をやっていても、1本のネガから「これ焼こうかな」と思えるのは、よくて1枚。その中で最終的に残るのはせいぜいフィルム20本に1枚くらい。

写真は昔より上手くなっているはずだけど、それには全く関係がない。上手くなるのとプリントして残るのとでは、どこかに決定的な違いがあるようだ。

 

今年で閉める予定がだったギャラリー冬青が、2022年の1年間、再延長するという宣言を出した。

今年1月の展示の時に「これで僕が冬青でやるのは最後です」と言って展示をしたばかりなのに。最後だからとプリントを買ってくれた人もいるだろう。

ギャラリーにも色々事情はあるのはわかる。でもだからといって来年の展示依頼をされても、、、なんか閉店セール商法みたいで。

延長が決まり、展示依頼があった時は「もうやらない」と高橋社長には言ったのだけど、時間が経つとやりたくなるし、妻には「それはないでしょう」と言われるし、どうしようか悩んでいる。

 


<2004年8月15日の日記から>

1週間、ラーメンとお餅を堪能した。米沢はおいしい

この1週間、米沢に帰っていた。

米沢を撮影するためライカM3、EOS-RT、FUJI-GW69、ローライ2.8Eをそれぞれ4つの小さいバックに入れていった。フィルムはネガカラーとモノクロを用意した。現地に行ってそのときの生理にあったカメラとフィルムを使おうと思ったのだ。

米沢は毎日これでもかというくらいの晴天だった。青い空に、緑の稲穂、印象的な風景ばかりが目に付く。35ミリではなく、69のネガカラーを使うことにした。FUJI-GW69には90ミリのレンズが付いている。35ミリ換算で43ミリくらいだ。ちなみに35ミリと69の縦横のプロポーションは2:3で一緒である。

焦点距離、年齢説というのがある。20歳なら20ミリ、35歳なら35ミリ、50歳なら50ミリが生理的に合うという、写真家高梨豊が唱えた経験論だ。年齢とともに把握できる空間が狭まるということだろう。今43歳の僕にGW69の90ミリの焦点距離はぴったりと合っている。

GW69はライカをそのまま大きくしたような形でそのサイズと形からから「お弁当」と呼ばれている。メーターは付いていない。ミラーがないレンズシャッター方式で、レリーズショックはほとんど無い。ピンとは距離計連動式で、まあまあ合わせやすい。

サイズが6×9センチもあるから120フィルムで8枚しか撮れない。あっというまにフィルムチェンジになる。20本持っていったコダックウルトラはあっというまになくなった。

ローライにはモノクロを詰めて散歩の時に持ち歩いた。ローライを持っているときはGW69は持たない。常に1台だ。

カラー20本、モノクロ9本、現像が上がるのが楽しみでしょうがない。