日曜日に元アシWから電話が入った。
「今八丈島にいるんですけど低気圧の強風のため2日間前便欠航になってしまって。すいません、月曜日の撮影代わってもらえませんか」
仕事始めは元アシからいただくことになった。食品メーカーパンフレットの表紙とタレントインタビュー。岩崎宏美だった。またしてもアシFは知らない。
火曜日は撮影の後、フォトテクニック誌の審査。日本カメラの時は5時間くらいかかったが、1時間で済んだ。やっぱり1位の作品は面白い。
予想外に早く終わったのでギャラリールーニィへ浜田共美 写真展「夜を往く」を見に行く。タイトルがいい。
彼女はワークショップ参加者中もっとも遠いところから通ってくれた人だ。なんと札幌から2ヶ月毎週江古田にやってきた。
その後グループ展を重ね、ついに始めての個展にこぎつけた。彼女は夜にこだわる。しかし闇ではなく光を撮っているように見える。
面白いのはピントがハイライトに合っていなくてシャドーに合っているのだ。通常ピントはハイライトに合わせるものだ。そこをあえてシャドーに合わせることでハイライトが柔らかく滲む。それが写真の魅力になっている。
それと全ての写真の露出の設定はひとつだけだ。ローライ2.8Fに感度400のポジフィルムを使い、絞り開放2.8でシャッタースピードは8分の1秒。増感とかまったくしていない。たったひとつの設定で撮られているから暗い所は暗く、明るい所は明るく写っている。それゆえ闇の中の光が見えてくるのだ。
その潔さが彼女らしいといえる。
お向かいのニエプスでは村上仁一写真展「続・雲隠れ温泉行き」をやっている。これもタイトルがそそる。何度か彼の写真展を見ているが段々凄くなっていく。是非広い会場でまとめて見てみたい。