昨日まで作り上げたプリントを冬青に持って行った。実はまだギャラリーには今回の写真展で何をやるかを伝えていなかった。漠然と米沢を撮ってますと言ってあるだけだ。
以前、「渡部さんには1年半に一度写真展をやってもらいたいと思ってます。いいときも悪きときもあるでしょうがそれを含めて写真展をやりましょう」と言ってもらった。
今回僕は初めて撮り下ろしで写真展をすることになった。今までは出来上がった写真をどう展示するかを考えていた。これからは期日があっての作品作りとなる。望まれて写真展をできるようになったのだ。
ギャラリー2階の会議室で大四切りに伸ばしたプリントを高橋社長に見せる。17枚を確定セレクト、10枚を予備セレクトとして見せた。
いつもながら人に写真を見せるときは緊張する。背中が痛いほど張っているのを感じる、
社長は言葉少なに「これでいいのではないでしょうか。もっと冬の写真が多いかと思ってました。渡部さんが予備に入れたうちの4枚は入れてもいいと思います。」
確かにその4枚は外したものの、最後の最後までどうするか悩んだものだった。そこらへんの呼吸が社長とあったようでホッとした。以前冬を撮りたいと言ってあったのだが1月はカラーで撮影したためセレクトには入れていなかった。
これでアウトラインはできた。6月にもう一度米沢に撮影に行って最後の最後まで粘ることにする。
とりあえす見てもらったことで肩の荷が下りた。気持ちが軽くなったところで四谷三丁目のギャラリールーニィに内藤さゆり写真展『4月25日橋 -PONTE 25 DE ABRIL』 2009.5.12(火)〜2009.5.24(日) を見にいった。
最近複数の写真関係者から「内藤小百合ってどんな人?」と聞かれるようになった。
「珍しく名前を知らないのに写真集買ってしまったんだけど、なぜ買おうと思ったのか自分でも不思議なんだよね」と言う。
そのほとんどが写真集に通じている人ばかりだ。彼女の写真集には既存のものと違った匂いがあるのだろう。