配信部屋のレイアウトを変更

朝=カラスミとカリフラワーのパスタ/夜=銭湯からの高円寺フジ

金曜日で配信の仕事はひと段落したので、来年出そうと思っている写真集の構成に手をつける。もう出版社には打診をしていて、年明け早々にデザイナーとの打ち合わせがある。最初に作ったダミーはA4にプリントアウトしたもので、「こんなの作りたい」という叩き台。そこから二つ折りで左右を確認するためにA3にプリントしたものを作る。綴じるまではいかないが、本になった時のイメージを確認していく。これまでに4パターン作ってみた。

プリンターは最上位機種のエプソン1Vではなくて、普及機のエコタンクプリンター。すでにA3を200枚くらい印字しているからボトルでインクを補充できるエコタンクプリンターはコスト的にありがたい。しかも発色がいい。表面がザラザラしているマット系の紙に印刷する場合、むしろエコタンクプリンターの方がいい感じになる。暇さえあればプリントアウトを繰り返して写真集のダミーを作っている。なんとか来年5月の展示には間に合わせたい。

そして年末なので配信部屋のレイアウトをちょっとだけ変更。床に広がるカメラやモニター、マイクのケーブルを一旦全部抜いて、机を移動。再度配線を組んで、テストしてみると、部屋もちょっとだけ広く使えるし、なかなかいい感じだ。

<2021年12月24日の日記から>

朝の8時に来客。京都の荻野直之さんが展示のために夜行バスで上京してきたのだ。それでうちで朝ご飯ということになった。彼とは年二回くらい会って、その時に考えていることを話す。不思議なことに、お互いが折々で考えていることが一致する。今日は朝っぱらからガルシア・マルケスについて(笑)。孤独の解決方法として「火」は有効なんじゃないかという話になる。午後から冬青で写真集の初稿戻し。全ての写真を見直して1枚づつ指示をしていく。もちろん僕じゃなくて高橋さんと凸版のディレクターのやりとり。この時点になると、僕は何もすることがない。あとは来年早々に本番印刷だ。大学の講義で「良い質問者になれると社会で役に立つ」ということを書いたが具体的にはどんな話だったのか聞かれたのでちょっとだけ。まず質疑応答で一番困るのが自説を述べて終わっちゃう人。次に抽象度が高すぎる質問。例えば「あなたにとって写真とは?」と聞かれても答えに窮する。質問者にとって有効なのは「知っていることを聞くこと」だと思う。知らないことを聞いて答えをもらったとしても、大抵忘れる。でも知っていることなら相手の話によって自分の知っていることに厚みが出るし、その後の話が盛り上がる。学生には質問をするためにメモを取ることを勧めた。気になるところを丸で囲んでそこから質問を考えていく。質問がはまると、した側とされた側で奇妙な連帯感が生まれる。