音楽って強い

朝=焼き鮭、レンコンキンピラ、納豆、白米、漬物、山芋味噌汁/夜=アメリカンチーズハンバーガー

いい天気だけど、今日は家でやることが多くて外に出れない。あとで銭湯に行こうとは思っている。意識して出ないと引きこもってしまうから。

昨夜は玉置浩二のシンフォニーライブを聴きに行った。オーケストラをバックに歌う玉置浩二。プラチナチケットなんだそうだが、運よく手に入った。大学時代の先輩が取ってくれたのだ。先輩はもう30回以上もこのライブを聴いているそうだ。玉置浩二の声は楽器だった。最後はマイクなしで歌い、それが大ホールに響くのには驚いた。最後の最後は名曲「メロディ」だったのだが、痺れた。「あの頃は何もなくて、それだって楽しくやったよ」のフレーズにグッとくるものがある。まさにその状況は、僕にとっての江古田時代でプアハウスという喫茶店なのだ。今思えば夢のような時間だ。東フィルの演奏も素晴らしかった。ベートーベンの「田園」から玉置浩二の「田園」につながるアレンジがすごくよかった。音楽って強い。絵も写真も理解するのに様々な機能を使わなくてはならないけど。音は直接脳に届いてくる。

<2021年5月26日の日記から>

友人から送られてきた荷物の中に、手紙が入っていた。そこには「今月彼女と入籍することになりました」とあった。角ばった文字を見て嬉しさが込み上げてきた。手紙っていいよなあ。朝から良い知らせだった。最近、相次いで50代の友人が結婚した。ふたりとも20代で一度結婚したもののうまくいかず、紆余曲折があってからの結婚。よかったなあ。ひとりで生きていってもいいけど、ふたりで生きていくのも悪くない。ふたりで生きていくということは、記憶の共有なんだそうだ。だから、できるだけふたりでできる経験をすべきだ、と書いてあった。今は旅行にも行けないから余計に意識しておかないと。歳を重ねた時に話すことは、未来の話じゃなくて過去の話だから。僕は28歳で結婚した。フリーランスになって3年、全然食べていけない時期で結婚なんてまったく考えられない。結婚するちょっと前まで、毎月の支払いができなくて、クレジットカードでお金を引き出して自転車創業していたくらいだ。普通なら結婚できる経済状態じゃない。事実、新婚旅行から帰ってから1か月仕事がまったくなかった。どうしようと思っていたら、なぜか予想もしていなかった入金があった。今考えても不思議な出来事だった。今でも「あの時はやばかったよねえ」と話すことがある。なんか、こういう他の人とは通じない、ふたりだけの話が後々大事になっていくんだろうな。

<2003年5月26日の日記から>

CUBE、初仕事。川越で撮影ため関越高速を走る。スピードは、出ることは出るがちょっとこわい。130キロも出すともう、いっぱいいっぱいだ。でも流れをリードすることもできるし問題なし。荷物は意外とすんなり積むことができた。スタンド類の長物も横に積める。そのほかに三脚と大型ストロボと35ミリカメラセットとハッセルのセットを載せてもまだまだ余裕はある。後部座席を倒さなくても大丈夫だ。まるまる一年かかった川越の撮影も今日が最後。町のランドマークになっている「りそな銀行」の屋上から瓦屋根の町並みを望む。あいにくの曇り空、白く飛んでしまう空に変化をつけるためフィルターを使う。アンバーの12Aと20Mでレトロ感を出す。その後市長と元アナウンサーの露木茂氏の対談をホテルで撮影。帰り道、高速に乗っている時に地震があったようだがまったく気がつかなかった。東北地方の地震ということなので実家に電話をしてみたらやっぱり凄い揺れだったらしい。なにしろ長く揺れたと言っていた。幸い今のところ被害は出ていないようだ。と、書いているうちに、また東北地方で地震があったとテレビが報じている。SARSといい地震といい、不景気日本に追い討ちをかけることは勘弁してくれ。