ふたりで生きていくのは記憶の共有

朝 大豆シリアルヨーグルトにきな粉

昼 天草の真鯛で鯛茶漬け

夜 ジェノベーゼ玄米パスタ、八朔と豆のサラダ、じゃがいものガレット

 

友人から送られてきた荷物の中に、手紙が入っていた。そこには「今月彼女と入籍することになりました」とあった。角ばった文字を見て嬉しさが込み上げてきた。手紙っていいよなあ。朝から良い知らせだった。

 

最近、相次いで50代の友人が結婚した。ふたりとも20代で一度結婚したもののうまくいかず、紆余曲折があってからの結婚。よかったなあ。ひとりで生きていってもいいけど、ふたりで生きていくのも悪くない。

ふたりで生きていくということは、記憶の共有なんだそうだ。だから、できるだけふたりでできる経験をすべきだ、と書いてあった。

今は旅行にも行けないから余計に意識しておかないと。歳を重ねた時に話すことは、未来の話じゃなくて過去の話だから。

 

僕は28歳で結婚した。フリーランスになって3年、全然食べていけない時期で結婚なんてまったく考えられない。結婚するちょっと前まで、毎月の支払いができなくて、クレジットカードでお金を引き出して自転車創業していたくらいだ。

普通なら結婚できる経済状態じゃない。事実、新婚旅行から帰ってから1か月仕事がまったくなかった。

どうしようと思っていたら、なぜか予想もしていなかった入金があった。今考えても不思議な出来事だった。今でも「あの時はやばかったよねえ」と話すことがある。

なんか、こういう他の人とは通じない、ふたりだけの話が後々大事になっていくんだろうな。