暗室のあとの定食

朝=おろしへぎ蕎麦/夜=高円寺「フジ」の定食、ポテトサラダ

前回現像した8x10のネガをプリントするために暗室へ。20x25センチもある大きなフィルムなのでベタ焼きを作る。なんの印画紙で焼こうかと悩んでいたら10年前に期限が切れているフォードのバラ板印画紙が15枚くらい箱の中に残っていたので、それを使うことに。ちゃんと焼けたように思えたのだが、水洗が済んで明るいところでチェックすると、かなり印画紙が劣化していて白いところが薄いグレーになっていた。それも味のような感じだし、本番プリントではないので問題はない。手持ちの8x10にストロボの組み合わせはバッチリだった。もう少し撮り溜めてみよう。13時に暗室に入って17時に終了。いま僕が暗室で集中できるのは4時間くらい。

家に戻るとすぐに銭湯へ。そして洋食「フジ」で定食にビール。ハンバーグと串カツがついていてラッキー。家に戻ると眠くてたまらない。夜9時にはベッドに倒れ込んで、結局そのまま寝てしまった。

 

<2004年6月22日の日記から>

先週の「デイズフォトギャラリー」のワークショップ第2回目の講師は、ハービー山口だった。写真集や著作も持っているファンのため、とても楽しみにしていた。第一印象は「エッ、この人がハービー山口なの?」ハービーという名前や写真から、なんとなく細身で言葉数少なく、神経質そうな人を想像していたのだ。本人はとにかくよく喋る。世間話からはじまって、病弱な少年時代、ハービーの名前の由来、ロンドン時代の体験から写真を撮り続ける理由まで。僕の好きな「それがパンクなんだ!」の話しもあった。あまりの語り口の面白さにメモを取ることさえ忘れてしまう。そして極めつけはスライドショー。山崎まさよしのCDに合わせて「代官山17番地」が流れる。写真集で知っているくせにジーンときた。感動した。スライドショーいいかも、と思ってしまう。パソコンのスライドシューではなくてガチャガチャとアナログなスライドショー。ハービーさんに見てもらった講評での写真は、元アシWの結婚式を撮ったもの。とても喜んでもらえた。このワークショップはゲスト講師が受講者の写真を講評してくれる。毎回新作を作るのは大変だが、こんなチャンスはめったにない。会が終わってからも話しはとまらない。外に出て彼がバイクにまたがるまで続いた。とってもエキサイティングな一夜だったのだ。