ソニーα7Ⅳで初仕事

朝 ズワイ蟹とピーマンの玄米パスタ

夜 玄米でルーロー飯、根菜のきんぴらもどき、胡瓜の即席付、大根の味噌汁

久しぶりに仕事の撮影。今回はハッセルじゃなくて、先月衝動買いしたソニーα7Ⅳをメインで使った。レンズはG70−200F4の望遠ズーム。このレンズ昨年レンタルして使ったことがあって、その時に好印象だったので、ボディと合わせて購入していた。ストロボを使った人物撮影だったが、何のストレスもなく使えた。何より素晴らしいのはアプリで簡単に、そして確実にタブレットに転送できること。100枚くらいだったらあっという間。背面モニターでチェックするより確実でこれは本当に使いやすい。自宅に戻ってLightroomで確認すると、なんだか色が良くなっている気がする。α7Ⅲやα9Ⅱは正直、扱いやすい色だとは思っていなかったが、それより素直になった気がするする。それでも仕事の撮影ならEOSの方が使いやすいとは思うが。特に肌色はキヤノンの方が断然いい。こればかりはしょうがない。そのうち慣れてくるだろう。

『da・da』プロジェクトの統括者にあたる方から長文のお手紙をいただいた。あの企画を通すのは本当に大変だったようだ。それが実を結んだことへの感謝の言葉が綴られていた。文面から思いが溢れていて、読んでいて胸が熱くなった。この本は一人でも多くの方に渡ってほしい。

写真集『da・da』を郵送(無料)でお届けします。

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松本広域連合事務局(平日9:00~17:00)

0263-87-5461

※※必ずご確認ください※※

・数は十分にご用意しておりますが、予定数に達した場合は予告なく配布を終了させていただきます。

・最初に「渡部さんの動画を見た」とお伝えください。

・2022年3月18日(金)までのお申込みに限ります。

・期間中、同一氏名または同一住所につき2冊・1回のみです。

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<2012年3月8日の日記から>

お雑煮と納豆餅。  雑誌『東京人』の特集撮影で東京の「塔」を撮っていた。中沢新一氏のインタビューで「塔には二種ある。上へ上へ伸びるバベルの塔型と、古代からある女性の子宮を現した螺旋の形を持つものだ」という話が面白かった。ひねりを加えられているというのは産道を表現していることなのだそうだ。まだ工事中のスカイツリーの足元まで行って撮影。ここは以前、足場もない頃に「予定地」として撮影したことがある。下から見上げると意外と高さは感じない。比べるものがないせいだ。根元も見える仕組みになっている。溶接のあとの膨らみが生っぽい。その後浅草寺に行って境内とスカイツリーの組み合わせを撮る。あそこにある五重塔は螺旋型塔と言えるのだそうだ。確かに言われてみれば。撮影後茅場町の盛岡書店に立ち寄る。夜、四谷のポートレートギャラリーでオープニングパーティー。復興願う二人の写真家 菊地信平・鈴木麻弓二人展。鈴木さんは『旅するカメラ』のヴィトンライカのアシSだ。この一年に彼女に降りかかった出来事は数十年分に相当する。それが一冊の本にまとまった。

女川 佐々木写真館 2011年3月11日 鈴木麻弓著(一葉社)

手にとったら何か馴染みのある大きさだ。家に帰って比べてみたら僕の最初の写真集『午後の最後の日射』とサイズがまったく同じ。しかも開き方も一緒。そういえば彼女がアシスタントをしている時に写真集が出た。判型は出版社が決めるだろうから偶然なんだろうが。パーティーでは、彼女はたくさんの人に囲まれていた。元アシスタントの写真展ほど落ち着かないものはない。彼女は復興を目指す人々のポートレートを撮っていた。彼女の父親はいつも「チャンスは必ずものにしろ」と言っていたそうだ。間違いなくそのチャンスはつかむことができた。たいしたもんだ。出版おめでとう。いい本だ。一緒に展示している菊池さんの写真はすごい。どこがすごいかというと津波がアイレベルで撮られているのだ。押し寄せる津波に住民が何事かと呆然と見ている。報道は俯瞰によって情報量をたくさん入れようとする。でもアイレベルの強さにはかなわない。見ていて鼻の奥がツンとしてきて涙が滲んできた。たくさんの被災地の写真を見てきたが、こんなことは初めてだった。