仏像とスペイン料理

朝 ストーブで焼いたお餅2個、リンゴ

夜 鎌倉由比ヶ浜のスペイン料理「ARASIDA」

鈴木麻弓さんから「スペイン料理一緒に行きません?」と誘われたのが鎌倉由比ヶ浜にある一軒家のレストラン。ご飯を食べた後に鎌倉から帰るわけだが、わざわざ誘ってくれるからに美味しいんだろうな、ということで妻と二人で出掛けてみることにした。せっかく鎌倉まで行くならと、お昼に家を出て鶴岡八幡宮で参拝して、近くの神奈川県立美術館鎌倉別館で開催中の「フェリアー今道子」写真展を見る(2022年1月30日まで)。1991年に木村伊兵衛賞を受賞している作家で、自分で魚を使ったオブジェを作りそれを4x5の大型カメラを使って撮影している。初期から現在までの作品を見ることができた。見ているうちに16世紀イタリアの画家アルチンボルトが浮かんできた。それとやはり16世紀の版画からの影響もあるんじゃないかと勝手なことを思ってしまった。

約束の時間までまだあったので、江ノ電に乗って長谷寺へ。何度か行った記憶があるのだが、あんなに仏像があるとは知らなかった。今まで何をみていたんだか。妻はすっかり忘れていたけど、実は結婚する前に一番最初に出かけたのが長谷寺。「紫陽花を見に行きませんか」と誘ったのを覚えている。まあそんなこと妻はなにも覚えちゃいない(笑)夕方、江ノ電に乗りながら海を見たいという妻の提案で、ちょうどいい頃合いに来た電車に乗り込んだものの、なんと反対方向。戻ってみたものの、すでに外は真っ暗になっていた。

さて、鈴木夫妻は食べることが好きで、昨年も一緒に六本木のスペインレストランに行ったのだが、その時は席に案内されるまでに、なんだかファンタジーのような演出があって面白かった。今回の料理は出された料理の多くが和食と言われても通じるようなものが多かった。素材の出汁がきいているからかもしれない。どれも美味しくて、日本の風土にあったスペイン料理という感じ。11種類の料理に11種類のお酒がついてくるコースだったけど、ワインだけじゃなくて、リキュールも何種類か出てきた。6時半から食べ始めて、家にたどり着いたのは11時半過ぎだった。

<2013年12月3日の日記から>

宿は三瓶山のホテル。

今回の出雲にはローライとトライXを40本。それとソニーα7に純正の35mmとライカズミルックス50mmf1.4を持ってきた。α7はRではないノーマルのほうだ。フィルムでは捉えきれない薄い光のところで、絞りを開放にして感度を1600から6400くらいまで上げて撮った。万九千神社での仮遷宮の儀式は夜に行われたのでα7がとても役に立った。EVFを使ってのマニュアルフォーカスは想像以上に使いやすい。日頃EOS5DMark3でもアダプターでマニュアルコンタックスのレンズを使っているが、背面ライブビューで画像を拡大してフォーカスをチェックするのに、両方の指を使わなくてはならず面倒くさい。5DMark2のときは指一本で拡大できたのに。その点α7のフォーカス拡大ボタンの位置がシャッターボタンの横にあり、ファインダーから目を離さずに使えて便利だ。ほんとうに暗いところではAFよりむしろマニュアルフォーカスのほうが使いやすいと感じた。結局ズミルックスばかり使っていた。画像データは、まとめてWIFIでiPadに飛ばすことができる。これが超高速転送なのだ。あっというまに200枚くらい送ってしまう。M型ライカのレンズがそのままの焦点距離で使えるというのは夢がかなった気分だ。やっぱり50mmは50mmの画角で使いたい。

土日のフィールドワーク実習が終わり、正式参拝に必要だったスーツやそれまでの着替えを自宅に送って、小さなリュックと肩掛けのカメラバックに荷物をまとめた。レンタカーで移動しようと考えていたが、夜に考え直して電車移動を主にして歩くことにした。ダイナミックに移動するより歩く方が写真を撮りやすいからだ。するとショルダーのカメラバックも邪魔に感じた。もうα7の出番は終わったから、それも送り返すことにした。着替えも全部送って、あとは着の身着のまま。リュックにはローライとトライX20本。iPadにタオル1枚と歯ブラシ一本、あとは折りたたみ傘だけ。必要なもにだけにしたら身軽になって気持ちまで軽くなった。今日は石見銀山を往復8キロくらい寄り道しながら5時間かけて歩いた。たまに降る小雨も気持ちいいと感じるほどだった。珍しく10本以上フィルムを消費。昨日は0本だったのに。身軽というのがこんなにも気持ちを変えるとはね。