シグマの話

朝 ホットサンド、野菜と豆のスープ

夜 出汁漬けの野菜色々、揚げ出し豆腐とズッキーニの生姜焼き、サンマの土鍋ご飯、鰹とナスのオイル炒め、無限卵 

今日は日中、美術史講座の資料づくり。最終回を音楽・建築・映像の歴史に変更することにしたので、一から作っている。

夕方、名古屋の写真家大野雅人さんと「シグマ」プロサポートの桑山さんが来てくれて「桑山さんに聞くシグマの話」を収録した。シグマの会社設立が1961年なので、僕と同じ60歳。僕が若い頃はお世辞にも高性能なレンズを作っていたわけではなく、安いことが売りの製品だった。「プロはシグマのレンズは使わない」というのが当たり前だった。ところが現在は「シグマのレンズは性能がいい、プロがわざわざカメラメーカーの純正品ではなくてシグマを選ぶ」と一変してしまった。転換点はなんだったかを聞きたかった。

それは2003年に出したフォヴィオンセンサー搭載のデジタルカメラ「SD4」がきっかけだったんだそうだ。カメラを作ったことでデジタルカメラ対応のレンズというものが何かがわかった。そのための投資としてもカメラ事業は必要だったんだそうだ。収録で聞いた話もすごく面白いのだが、その後ご飯を食べながらの話しの方もすごく面白かった。だいたいいつもそう(笑)  夕方4時から始めてあっという間に10時。カメラの話をしていると時間が経つのが早い。

 

<2014年10月21日の日記から>

高円寺「KYOYA」で200グラムのリブロースステーキ。300グラムにすればよかった。

急に冷え込んできた。液温20度でフィルム現像にちょうどいいと思っていたらあっというまに17度に下がった。事務所の冷え方は半端ではないので冬支度としてカーテン代わりに窓にトレペを貼りこみホットカーペットとコタツを出した。その和みかたはとてもカメラマンの事務所とは思えない。ついついゴロンと横になってしまう。

写真集「prane」表紙のテスト印刷があがってきた。冬青の高橋社長のブログにもあるが、表面をマット加工にするか、光沢にするか悩ましいところだ。

http://tosei-sha.jugem.jp/?eid=1461

第一印象はマットだったが、見ているうちに光沢の方が深みが出てくる気がしてきた。高橋社長と2時間近く打ち合わせをしたが結局まとまらず最後は「社長が決めてください」とまかせることにした。前回もそうだったが、なんでも自分で決めるより写真集作りのプロにまかせるほうがいい部分が多い。プロと一緒に仕事をするとはそういうことだと思っている。いずれにせよ美しい印刷だ。「da.gasita」と二冊並べるとより際立つ。マットになっても光沢になっても納得がいく。

「da.gasita」を買ってくれた人は「prana」も欲しくなるようになっているし、今回「prana」を買った人は「da.gasita」が気になるようにできている(笑)