おいしい生活

朝 だし巻き卵、ホヤの炊き込みご飯、豆腐とモロヘイヤのお汁、おみ漬け

夜 ナスと鰯の玄米パスタ、野菜スープ

 

朝からご馳走だった。一番好きな炊き込みご飯の具材は「ホヤ」。鈴木麻弓さんのお母さんから教えてもらった食べ方で、炊き込みご飯にすることでホヤからほんのりと海の香りがする。

今日は一日家で仕事。税務署に提出しなければならない書類を妻にやってもらって、僕は机の向かい合わせでずっと美術史講座の資料をアップデートしていた。

それに手間取ってしまい、2BChannelの動画を撮る時間がなくなってしまった。毎週水曜日に動画をアップするつもりでいたが、間に合いそうにないので、急遽ライブ配信に変更。

20時から1時間弱、メモ書きのような台本を頼りに話すのだが、うまく進めることができる日と、とそうでない日がある。今回は話しやすかった。その中で「写真家っていう人のYouTubeは数十万円のカメラを買う話が多くて儲かる仕事なんですね」というコメントを紹介したけど、どうなんだろ? 今でも儲かる商売なんだろうか。そりゃ個人差はあれど、全体的にはそうでもないだろう。儲かるからというより、やりたいからの方が大きい気がする。

かなり前の話だが、この日記を見てくれている中学生から友人が「さとるは毎日遊んでばかりいるけど商売は大丈夫なのかい?」と電話があった。本当に心配してくれているみたいだったから、余計おかしやらありがたいやらだった。「大丈夫だよ、食っていけてるよ」。

43歳までは稼げるカメラマンを目指していたけど、常にピリピリして何かにつけイライラしていた。でも好んだわけでもないけど、そこから離れると、もうそんなことはまったくなくなってしまった。

Youtubeからも広告収入を些少はいただいてはいるわけだが、この水曜日のライブは仕事か? と言われたら首を傾げてしまいそうだ。

同じようなことを以前「2BChannel」ライブで話した時、「そんなことだからあなたはダメなんです」とお叱りのコメントをいただいた(笑) 。でもこればっかりはしょうがないね。コロナ禍でますます自宅にいることが多くなったから、遊んでいるのと働いてるとの境目がさっぱりないんだ。

 

<2003年9月30日の日記から>

炊き込みご飯、タコとインゲンのサラダ、さつま揚げ

 

月曜日、医療専門誌の表紙撮影のため鹿児島大学病院へ。ある高名な教授のポートレート。鹿児島へ行っても撮影自体、やることはなにも東京と変わりがない。ただ移動時間が長くなったにすぎないのだ。良いとされる医師は西の方に多いらしい。だからこの雑誌の撮影は必然的に西での撮影が多くなるようだ。「旅するカメラ」などと言っておきながら仕事の95%は都内だ。残り4%が東京近郊で、飛行機を使って移動する撮影は年に2回くらい。もっとも鹿児島へ行っても飛行場と大学病院の往復だけにすぎない。今度からこの仕事は前乗りしてやろう。次に行くとしたら「ドクターコトー」のような僻地がいいのだが。

今日は銀座ティファニーで宝飾品の撮影が3点。ちっちゃなブローチについていた値段は95万円。ダイヤをあしらったゴールドのネックレスは、凡人にはよく分からない値段がついていた。簡易テントを会議室につくって撮影。ストロボは1灯だけ。フィルムはアスティアを使う。デジカメで撮った画像をアップにして細部の映り込みを調べる。こういう場合はポラより断然便利だ。

納品の後、暗室で昨日のラフプリント10枚。カラープロセッサーCP51の汚れがひどかったのでラックのローラーをはずして大掃除。タールがべっとりとついていた。痛んでいたローラーを新品に交換しこれで万全。