夜はまだ肌寒い

朝 大豆シリアルとヨーグル

昼 肉まん

夜 フルーツサラダ、ミニトマトと菜の花の柚子胡椒漬け、カリフラワーとそら豆とカブのオイル焼き、ジャガイモのクミン炒め、サンマの土鍋ごはん

 

10年前に、僕のアシスタントをしてくれたDが、夫婦でやってきた。奥さんは著名なイラストレーターで、毎年個展を開いている。

今年の展示会で、1枚絵を購入したので、それを持ってきてもらった。というより会場で受付をしていたDが「作品は後日郵送になります」というから「うちに持ってきて」とお願いというよりは強制した(笑)

夕方5時から10時まで久しぶりにゆっくり話した。アシスタントって、一時期家族より長い時間を一緒に過ごす。ちょっと特別な存在。折々のアシスタントとは、その時々の話を懐かしむことができる。

 

Dもカメラマンとしてのキャリアは10年くらいになるわけだが、毎年写真展を開き、最近ではギャラリー所属になっている。派手な活動ではないが、着実。根強いファンもいる。

彼も「2BChannel」の「写真学生」を見たようで「なんかショックを受けました」と言っていた。そういえば、Dは、あの写真学生と同じ年齢の頃に、アシスタントになりたいと僕のところにきたんだった。

あのとき、僕は彼に「年齢的に無理だよ」と言ったのだが、話を聞いていると中国語をマスターしていて、仕事で使っていたという。

ひとつの外国語をマスターするのがどれだけ大変か、当時英語の勉強をしていた自分にはよくわかる。

中国語をマスターできたのなら写真もできるはず。たった2年間で、彼のモノクロプリントは超有名写真家が絶賛し「彼のプリントを買いたい」とまで言わせた。

そのとき、何かをやるっていうことは、ある日突然目覚めて別人になるということじゃなくて、全てが地続きなんだと思えた。

 

気せずして、今週は20年前と10年前のアシスタント夫婦とご飯を食べることができた。