ガレージ外ごはん。ゴーヤチャンプル、アスパラベーコン。外で飲むと発泡酒もおいしい。

阿佐ヶ谷の中杉通り沿いでhanaさんが塩竈を撮った写真展「元気ですか?元気でーす!」をやっている。http://hana-photography.com/banana/

塩竈も大きな被害を受けたところだ。町から色がなくなっている。今まで見たことのないグレーの世界。

彼女の展示で感心するのは、どこか「隙間があれば」写真展をやってしまう素早さだ。すべてをコントロール下において、というより思いつきに近いものを誰かの力を借りて形にしている。

よく「どういう人をアーティスト(写真家)って言うんですか」と聞かれる。僕の答えは「誰かが損得なしで助けてくれる人」。ギャラリーであったり編集者であったり、コレクターであったり。そのほか「この作家のために何かしたい」と思わせる力がある人だと思う。

だから上手い下手が基準ではなくなる。人を動かせるかどうかだ。

「女川佐々木写真館三代目」を名乗る元アシSがニューヨークから戻ってきた。彼女は向こうの超有名ギャラリーで父親と自分の写真展をやってきた。http://monchiblog.exblog.jp/ ブログ内にはレセプションパーティのニュース映像もある。写真とともに被災地の子供たちの絵400枚が展示されている。

普通では考えられないほどの規模の展示で、ニューヨーク市やら国連やらも関係した大きなイベントのようだ。

彼女が震災以来、ずっと続けていたtwitterやブログでの発信が、多くの人を動かした。彼女は「よく分からないうちにニューヨークで展示するってことになりました」と言っていたが本音だろう。大きくものが動くときはそんなものだ。

彼女と一緒にニューヨークを回ったのは2001年の7月。あれから10年か。メールには随分変わったと書いてあった。

両親が遺してくれたもので彼女は大きく変わろうとしている。

本当はそれを一番喜んでくれるのは両親なんだろうけれど。