昨日から西麻布のギャラリー イー・エムで丸山杏子・鈴木美保・米本康子の3人展が始まった。
http://www.takeuchi-studio.jp/gallery_em/artist/g3/g3.pdf
ギャラリー イー・エムは新しいギャラリーだが、写真界のベテランや実力者が多く展示していて、最近注目を集めているギャラリーだ。西麻布の住宅街の中にある。
彼女たちは写真を本格的に始めてまだ2年もたっていない。一昨年の9月にワークショップのグループ展で初めて展示を経験し、その後各自で写真を続けていって、まとまったものでいえば今回が2回目の展示となる。
正直、こんなに短期間で写真って上手くなれるんだと驚いた。一人がモノクロ、二人がカラープリントなのだが、この精度までコントロールできるようになるまで僕は15年かかった気がする。オープニングパーティに来ていた多くの写真家もそれを認めていた。
何かを表現しようと思った時に、その思いを形にするための技術が伴わないと、見ている人とつながらない。
「somewhere nowhere」ここではないどこかへは、写真で表現できる永遠のテーマだと思う。
最初のグループ展の展示では一人6枚ほどだった。今回の3人展では一人15枚。次は個展で40枚ということになっていくんだろう。
「旅するカメラ4」。編集長と担当編集者の3人で打ち合わせ。
これまでの3冊は文庫本だったが、エイ出版には文庫の倍の判型のA5版のシリーズもある。
ここ数年文庫版は出ておらず、写真が大きく見せることのできるA5版が主流になってきている。
どちらのサイズにするかはとても重要で難しい。こちらの思惑と、流通や販売の兼ね合いがある。
僕はやっぱり文庫が好きだ。たとえ写真が小さくなっても文庫がいい。
最初の「旅するカメラ」はオールモノクロで、写真も余白をたっぷりとって使っている。
それが2、3となるとカラーが主流で、写真も見開きを使ったり、サイズをギリギリまで大きくレイアウトしている。
あらためて見返すと、やっぱり最初のものが一番読みやすい。
まだ最終決定にはなっていないが、もう一度オールモノクロでやってみようということになった。