25枚売れたら写真集。

5月も今日で終わり、明日からは6月になる。そして金曜日からはギャラリー冬青で写真展が始まる。

午後、冬青に行って最終確認を行う。29枚の大四つ切のプリントは16×20インチのマットに収まっていた。マットをかけると3割増し。これで額に入れば更に2割増し。計5割増しとなるわけだ。

汚れ、傷をチェックし、あとは木曜日に展示すれば初日を迎えられる。

冬青に行くと必ず社長と1時間くらい雑談をする。毎回のこういした時間を持つことで、お互いが何を考えているかが分かってくる。社長もそれをわかっていて雑談をしている節がある。

帰る間際、「社長の見立ててでは、今回僕の写真は何枚売れると思います?」と単刀直入に聞いてみた。社長は「震災後、どのギャラリーもお客さんの数が減って作品の売れ行きはガタリと落ちている。冬青でも厳しい状態です。渡部さんでも10枚いったら凄いと思いますよ」との意見だった。

僕は社長に賭けをしようと持ちかけた。「25枚売れたら写真集を作ってください」。

社長は嬉しそうに「その賭けに乗りましょう」。

冬青には何のメリットもない提案に乗ってくれたことがうれしかった。

そこで、今回プリントを冬青で買い上げてもらったかたにいは、まだ何も決まっていない次回写真集の引き換え券を付けます。

ここまで書いてAKB48のようだなと思った(笑)