一日中お腹がへっている。

ギャラリー冬青で原美樹子 写真展 「雲間のあとさき」が始まった。

冬青では近頃女性の写真家の展示が多い。というより日本の写真家で活躍しているのはほぼ女性。もはやわざわざ「女性」写真家などとくくりをつける必要がない。国際的な評価を受けているのも女性ばかり。

原美樹子もそのひとりで、国内の活動よりも海外での活躍が目立つ。クオリティ写真雑誌「APERTURE」で表紙を飾っていたりパリ国立図書館への収蔵やNYで企画展を行っている。

高橋社長は非常に彼女のことを買っていて、今回は大全紙サイズのプリントが15万円で売られているがとてもお買い得だという。社長自身もコレクションに加えると言っていた。

しかし、正直に言う。展示を見たら何がいいのかさっぱり分からなかった。二周してテーブルについて写真集を見て、ようやくなんとなく理解できた。あくまでなんとなくだ。写真展のために寄せられたテキストは写真と何の脈絡もない。

なぜこのセレクトになっているかは理解できない。この写真が何によって繋がれているかがわからない。写真集を見ているとスカスカの写真が並び突然引きの強い写真が出てくる。

かといって引の強い写真が彼女の持ち味ではなさそうだ。ひとつだけ分かったのは他の誰にも真似はできないし(真似をしたいと思わないし)まして絶対男性には撮れないということだけだ。

唯一「APERTURE」誌のセレクトだと良さが分かったような気がした。

今週9日金曜日に土田ヒロミとのトークショーがある。専門学校の恩師であり、当時唯一と言っていい理解者だった土田さんが原美樹子をどのように語るか興味がある。

水曜日、有楽町に「アイムノットゼア」を見に行く。映画の日とかで1000円だった。

ボブディランは僕とは世代が違う。聞き始めたときはもはや伝説の人だった。

分かりづらい構成の映画だ。少年時代の子役がすごくいい。