https://m.youtube.com/watch?v=W2p5x3b2lcU
10月21日月曜日です。チャンネル登録者数は763人、男女比はなんと97.3%対1.7%。
女性は13人しか登録していないことになります。どういうことでしょ?
女性人気がないことおびただしい。
そんなことを言っていたら「そうですよね、コンタックスのズームレンズでは女性は食いつかないでしょうね」と言われました。もっともです。
さて先週の金曜日、グループ展の会場に『じゃない写真』の刷りだし30冊を編集者さんが届けてくれました。
昨年7月から初めて1年以上、今年の前半はそれにかかりきりでした。それが一段落してからはYouTubeにかかりきり。そのふたつでもうすぐ一年が終わりそうです。
本は出来上がったのですが、本格的な発売は来年度なんです。出版社がこれから営業をかけて、書店に置いてもらえる数が多くなってから発売になります。
これがとても大事なので。
もうしばらくお待ちください。それまでに、渡部と直接会える方は「じゃない本」と言っていただければ、おわけします。
Amazonも来年になるかな。直販サイトができたらお知らせします。
内容についてもそのときに。
渋谷ルデコでの「ワークショップ2B&Hグループ展」は20日で無事終了しました。
今日は1年で一番ほっとする日です。来ていただいた皆様ありがとうございました。
来年は11月3日からです。もう全フロア予約済み。
3階の「H」の展示は、今までの方向性とはまったく違ったものだったので、受け入れてもらえるか、正直なところ心配でした。でもそんな不安はすぐに吹き飛びました。
ある2人組の男性は、作品を前に会話を続けていて、あまりにも熱心に見てくれていたので声をかけると「あ、もう1時間40分も展示を見ていた」と彼らも驚いた様子でした。
先ほど言った、「以前との方向性の違い」というのは、2B時代はフィルムと印画紙を使ってのワークショップだったので、いかにプリントのクオリティを上げるかということを考えていました。ベクトルで言うと、高見を目指す垂直方向の思考でした。
明確な目標を定めてそこに向かっていくというイメージです。そして自分の作品を自分自身が理解するため言語化することも要求していました。
2018年に「H」を始めてからは、フィルムではなくデジタルカメラを使うようになって、クオリティを上げるという垂直方向ではなく、今考えていることを「ちょっとずらしてもらう」水平方向の考え方を目指しています。
グループ展の相談を受けるときも、今作っているものから「ちょっとだけずらしてみて」ということを繰り返し言っていました。ずれていくわけですから、どこへ向かうのか作者にもわかりません。
そして次回できたものから、またちょっとずらしてもらいます。ですから、やってもやっても上手い写真にはなりません。ずれているわけですから。
なので、本人にも理解ができないものができあがる可能性があります。だから言語化は不可能です。ですので今回はテキストをつけるかつけないかは相談の上決めて、あえて必ずつけるという前回までのお約束はなくしました。
「H」でやっているのは、水平思考だと思っています。クオリティを高める垂直的なアプローチを一度やめてもらって、考え方の幅を広げる水平の広がりです。これは写真の中だけではなく、現実社会でも求められるものだと思っています。
こんなことを考えるようになったのも、2013年くらいからです。
たくさんの展示や、多くの関係者から話を聞くようになってきて、徐々に考え方が変わってきました。
「H」のワークショップでやっていることは、ちょっと抽象的でなので、〝参加すると、こんなにいいことがあるよ”とは言い切れないところがあります。参加してもらわないことにはわかりづらいというのが今の課題です。
でも、こうやって「H」の展示を通して直接見てもらうことができて、そしてそれを楽しんでもらえることができたのは本当によかった。
「H」6期は現在募集中です。
写真のことを、写真以外からも考える講座です。
考え方が変われば、必ず写真も変わります。
写真を始めたい方、作品作りで悩んでいるかた、写真が好きな人すべての人が対象です。
11月の2日(土)、3日(日)からスタートします。詳しくは概要欄へ。
さて、これからギャラリー冬青に行って来年1月の個展の打ち合わせ。
1年はあっという間だなあ。