今日も上からどうぞ

1階2階は三脚やバック、デジタルカメラといった一般向けのお店、3階4階にプロショップ、5階6階は中古カメラ屋と、階が上がるに連れて徐々にディープになる。

小さいカメラ屋の集合だから同じようなものが店を変えて売っていたりする。驚いたのが大判カメラの充実ぶりで、エイトバイテンからパノラマまで種類も品揃えも豊富なのだ。中国人は大きなカメラを使う人がまだ多いらしい。

よく言えば中国オリジナル、本当はコピー商品も多く並んでいる。どうみてもジッツォの三脚としか思えないものを「オリジナルだ」と主張する。でも結構丈夫そう。値段は3分の1だ。コピー商品の値段はオリジナルの3分の1が基本のようだ。

1軒の中古屋にハッセルそっくりの使い込んだ中古カメラが置いてあった。「東風」と読める。海原さんも初めて見たと言っている。どうせキエフのようなコピー商品だろうし、値段が安かったら買ってみようかな、と店主に値段を聞いてもらった。

「12万元」「エッ、」もう一度海原さんが尋ねると電卓に「120000」と数字を出した。1元17円くらいだから2百4万円!

超レアものだったのだ。中国にはライカの完全コピー版の「紅旗」というカメラがある。報道関係者用に作られた「紅旗」は作りの良さに加えて製造台数の少なさから今では数百万円はする。大体、市場に出ることはないので値段のつけようがないのだ。

「東風」も同じようなものなのか?「紅旗」が報道用なら「東風」はコマーシャル用か。いずれにせよありがいたいものを拝むことができた。

お土産に、中国製エイトバイテンホルダー2枚。1枚450元7,600円。「Leica」の銘が堂々と入ったアルチザンアンドアーチストそっくりの皮製ネックストラップ250元4,250円。やはり「Leica」と入った皮製ハンドストラップ2本で150元2,550円。ローライ2.8F用縮緬塗装の新品フード400元6800円。一眼レフ用のアングルファインダー350元5950円。

小物がねらい目。面白い「オリジナル物」が満載だ。探せば色々出てきそうだ。それと中国製大判パノラマカメラは非常にそそる。業者になったら儲かるかな。

帰りのフライト時間は、うまいこと偏西風に乗り2時間20分で着いてしまった。それって東京から米沢、までの新幹線の所要時間だ。

なんだ上海、近いではないか。