上海2007

現在上海空港、朝の7時35分。6時にホテルを出て空港の970円の肉うどんを食べて9時5分の出発をロビーで待っている。

こんなにもすっきりした朝は久しぶりだ。体も心も軽い。上海に来てよかった。

上海は2001年に仕事で来て以来2度目。前回は1週間滞在したものの印象が薄く、上海料理がおいしくなかったという記憶しか残らなかった。

先週末、友人の写真家海原修平から上海美術館で写真展を開くという連絡があった。どういうわけか彼の写真展の期間中は、ぽっかりと僕のスケジュールがあいている。決まっていた打ち合わせをずらしてもらい、急遽上海へ飛んだのだ。

海原さんは1995年から上海に通い詰め、4年前からは仕事の拠点をこちらに移している。彼は5歳年上だが話が噛み合い、東京に事務所があるときにはよく遊びにいっていた。赤城耕一氏との共同事務所で、そこに行くと見たことのないカメラや機材が転がっていた。なんとなく高校時代の部室のような雰囲気だった。

彼が上海に通い始めたときから知っていたし、1997年に開いた写真展「老上海」も見ている。上海に移住してしまってからは会う機会は少なくなっていたが、いつか訪ねてみたいとずっと思っていた。今回の写真展はまたとないチャンス。美術館で個展をやれる名誉なことをこの目で見ておきたい。同じことを考えたようで、共通の友人であるIも別便で一緒に行くことになった。

火曜日夜出発の金曜日朝帰り。HISで税込み71000円の格安チケット。中2日ではあるが写真展を見るなら十分な時間がある。

上海は成田から3時間ちょっと。気持ち的には大阪に行くのとあまり変わらない。空港で出迎えてくれた海原さんと、まずは彼の事務所に向かう。

彼と日本人CFディレクター、韓国人アーティストの3人で大きな事務所を作ったとは聞いていたが、実際に目にして腰を抜かした。