お昼は人形町でモツソバ

門前仲町にメガネを作りに行った。ワークショップ受講者のTさんがやっているお店だ。

ワークショップには実に様々な職業の人が集まってくる。専門分野で活躍している人が多いので、困った時には助けてもらえたりする。ワークショップを始める前までは、非常に狭い分野の知り合いしかいなかったのだが、ここ数年で驚くほど幅が増えた。

免許の更新をしなければならないのだが、今までのメガネでは規定の0.7まで見えない。測ってもらったが思うように視力が上がらないのでもしかすると免許の更新は難しいかもしれない。

運転は嫌いなので免許がなくなってもかまわないのだが、ちょっと車を動かしたりできなくなるのはやはり困る。

新調したメガネでギリギリなので後は体調を整えて検査に望むしかないな。

その後Tさんに上野の「長岡製作所」に連れていってもらう。長岡は、木製大判カメラを作っている会社だ。Tさんはそこでシノゴのワイド専用機を特注しているので、進行状況を確認しにきたのだ。

木製カメラはひとつひとつが手作りなので、自分の用途に合ったカメラを作ってもらうこともできる。近頃はピンホールカメラの製作依頼も多いそうだ。

飾ってある写真の中にピンホールで撮られた写真があった。その写真は、とてもピンホールで撮られたとは信じられないものだった。とにかくシャープ、そしてワイドなのにまったく歪みがない。あまりにすごいので、無理を言って写真をお借りしてきた。ワークショップの人に見て欲しいと思ったのだ。

僕自身昨年モンゴルでピンホールを使い、その写りの良さに驚いたが、それどころではない。20以上写真を見てきているのだが、いまだに信じられないほどだ。

ピンホール写真は、レンズを通すことでおきる、あらゆる収差から解放される。聞けば写真用ではなく、工業用にレーザー開けられた穴を顕微鏡で確認して使っているのだと言う。そのため一穴で4万5千円だ。

穴だと思うと高いが、レンズだと思えば安いものだ。どのマウントにも、どのフォーマットにも対応することができる。デジタルでもシノゴでもなんでもOK。

すぐさま穴を探してもらうようにお願いした。それに合った木製ピンホールカメラも。

それを持ってもう一度モンゴルに行ってみたい。