米沢牛のお弁当、イカと山芋のサラダ。

13日は、山形のテレビに取材された放映日だった。

そろそろまた米沢を撮りに帰ろうと考えていたところだったので、米沢に帰って見ることにした。なにせ初めての経験だったので、どう映っているか興味津々だ。

1時間の取材を6分半に編集してくれたおかげで「実物よりよく映っていた」、というのが友人の感想だった。確かに心配していたよりちゃんと映っていた。さすがだね。

その日は母校の中学校を友人と訪ねた。彼の子供が現在その学校に通っているため校長先生に話をつけてくれ、校内の撮影を許可してもらうことができた。校舎は僕らの時のまま残っていた。

驚いたのは、見ず知らずの子供が皆僕に向かって挨拶してくれたのだ。それも先生から押し付けられた強制的なものではなく、ごく自然に「こんにちわ」と声をかけてくる。

教室は狭かった。こんなところだったか?30年前の記憶をたどりながら校内を歩いた。吹奏楽部の練習の音が懐かしかった。

遠慮がちに数本撮った。プリントするのが楽しみだ。

翌日、農家の友人が杉の木を切るというので朝から撮影がてら手伝いにいった。

友人の叔父がチェーンソーを巧にあやつって切っていく。木が倒れるのはあっという間だが、後片付けが一苦労だ。

叔父さんは一仕事ごとに旨そうに煙草を一服する。もう70歳ぐらいだろうが、スルスルと木に登り枝を落としていく。働く男はカッコイイなあと思う。

モンゴルといい、米沢といい、第一次産業の男にあこがれる。生まれ変わったら漁師がいいな。