マタギの宿でウサギ鍋

”anderstand”じゃないですね、”understand”です。もうひとつ"allmost"じゃなくて"almost"でした。今日記を見返して気がつきました。かな〜り恥ずかしいです。7ヶ月毎日勉強してもこの程度かと思うと進む道のりの遠さにしばし呆然です。

さて、今米沢。パリで出会った山形県出身のダンサー山田素子と声楽家田中麻理が米沢からほど近い高畠という町のホールでコンサートを開くと連絡があったので見に出かけた。

彼女たちとは2007年夏にアルルに行ったとき、友人の友人の友人くらいの感じでパリのカフェで会った。そのときたまたま持っていった「旅するカメラ3」を彼女たちに見せて、こんなもの撮っている写真家なんですと自己紹介した。

すると山田さんが「この本妹が好きで1と2持ってます!もしかして渡部さん大学生の頃小学校を撮影しませんでしたか?」と聞かれた。たしかに僕の卒業制作は木造小学校の校舎だ。そう言うと「やっぱり。そのとき応対したのが私の母です。母がそのときのことを覚えていてあれは絶対”旅するカメラ”の渡部さんだったって言っていたんです」

驚いたのなんの。僕もその日のことをよく覚えている。突然訪ねていった僕をやさしそうな先生が応対してくれて学校内を撮影させてくれたのだ。パリのカフェでするにはあまりにもピンポイントで信じがたい話だった。それがきっかけでパリに行く度に彼女たちにお世話になっている。

ダンスと声楽のコラボレーションは始めての経験でとても面白かった。ダンスは舞踏に近くその場の即興性を大事にしている。終了後話をしているときに「今度是非渡部さんんの写真で踊りたい」と言ってくれた。たしかにスライドショーと合わせるのは面白いかもしれない。

母の様子を見に米沢に帰り、翌日”撮影のため”温泉に出かけた。友人が連れて行ってくれたのは「マタギの村」と言われる山深いところ。市内とは比べ物にならないくらいの雪の量だ。しかしあまりに人里離れているので写真はあまり撮れず。

一旦米沢に戻り明日はまた移動する予定だ。今度は日本で一番降雪量の多い場所だ。