来年も京都へ

昼=下鴨神社近くの洋食屋/夜=ナスと帆立の和物、小松菜炒め、お土産に買って来た鯖寿司、卵とトロロ芋の味噌汁

京都グラフィー最終日。ギイ・ブルタンが良かった。1970年代に活躍した伝説のファッションカメラマン。ほとんど人付き合いしないことで有名。なのに一流ブランドの仕事をしていた。前日見たアーヴィング・ペンもファッションを撮っているがアプローチがまったく違う。ストロボを直当てしているのは、今のファッション写真に繋がる。

京都市内に『PURPLE 』という写真集販売とギャラリーとカフェが一緒になった場所があるというので行ってみた。赤々舎の運営だそうだ。ギャラリースペースがちゃんとあって、そこでは畠山直哉「津波の木」の展示をやっていて、あまりの凄さにうろたえてしまった。せっかくなので写真集を買おうと物色したらあれこれ目移りして、結局タルボットの『自然の鉛筆』を購入。畠山さんが文章を寄せているのが決めてになった。

支払いをしていると、そこに赤々舎の姫野さんと写真家の藤岡亜弥さんがやってきた。おふたりに会うのは数年前の香港ブックフェア以来。姫野さんは2BChannel見ていてくれているそうだ。なんか恥ずかしい。藤岡亜弥さんは江古田を撮った新作写真集がPURPLEに置いてあるというので速攻で購入。今京都には多くの写真関係者が移り住んでいて、東京とは別の動きが出てきていて面白い。今回、京都グラフィーの主要な展示はすべて見ることができた。写真に浸る3日間は楽しかった。また来年も京都に行くと決めた。

 

<2006年4月21日の日記から>

気が付いたら体重が66キロになっていた。映画の美術さんが「カメラマンの事務所のセットを作る」ための資料として2Bを見学にに来た。登場人物設定のカメラマンは、青山に事務所があってアシスタントがいてマセラッティに乗っているそうなので、確実に僕の事務所では役不足だと思うぞ。いろいろ質問を受けた中で「カメラマンの事務所には必ず暗室はあるのですか」というのがあった。「現代のカメラマンの設定なら99パーセントない、ほとんどがデジタル」と言うと驚いていた。ましてマセラッティに乗っているカメラマンには暗室作業は似合わない(笑)映画の設定では雑誌の仕事をしているカメラマンということだが、雑誌の仕事で青山の事務所とマセラッティは無理だよなあ。いったいどんんな映画になるか楽しみだ。

撮影がひと段落したので、今週はプリントしている。仕事のプリントが済むと、注文があったオリジナルプリントの制作。個人的だったりネットを通じたりして、プリント販売の注文が入るようになった。ちなみにサイトで出している写真は全て販売します。今日は3カットプリント。1カット、どうしてもネガが見当たらず1時間探し続けてようやく見つけ出した。一度きちんと整理しないと。