カラーフィールド

朝=素うどん/昼=駅弁「牛肉ど真ん中」/夜=へぎ蕎麦、「まめた」のお稲荷さん

千葉県佐倉市にある川村美術館へ。年に一度くらいの割合で行っている現代美術館だ。広大な庭園があるので散策もできる。午前9時55分の東京駅発の直通バスが出ている。1時間くらいで着いてしまうので、都内からだとこれがいちばん便利だ。

現在は「カラーフィールド 色の海を泳ぐ」という企画展をやっている。1950年後半から60年にかけてのアメリカを中心にした抽象絵画の流れ。昨年見たのは「ミニマリスムとコンセプチュアルアート」」だったので時代はひとつ遡ることになる。絵画が枠を超えることで絵画というものを確かめようとしている時代で、ある作家の試みに刺激を受けてその手法を取り入れて、さらに高次の物を作り出すことによって、また次の作家を刺激していった時代だそうだ。ちょうど2B Channnelで写真の枠のことを話していたからタイムリーだった。広大な庭園の芝生で、持参したお弁当を食べて、展示を見て、途中でおやつタイムを挟んで、14時からのギャラリーツアーに参加して解説してもらった。なんと偶然にも案内人は2Bに参加してくれていた方だった。

川村美術館は常設展もすごい。よくまあ、こんなに現代アートを集めたものだ。あれもこれも一流作家の一流品が並んでいる。帰りのバスが3時半というのが残念なのだが、結果、通勤帰宅ラッシュにも巻き込まれずに家に着くことができた。次回の企画展はマン・レイだそうだ。彼の写真作品が15億円で落札されたばかり。今度は美術史講座のツアーとかで行ったら楽しそうだ。

 


<2013年6月17日の日記から>

帰国後に時差ぼけになるかと思ったら、夜11時に眠くなって、朝6時半に目がぱっちり覚める。極めて健康的な体になってしまった。おかげでやらなければならないことがはかどるはかどる。翌日から仕事をしたり、ギャラリー冬青に報告にいったり、土日のワークショップの後に連日餃子屋で報告会をしたりと忙しかった。話題はサンタフェで仕入れてきた「現代アートと写真」。びっくりするほど単純なキーワードで説明がついたことを話した。「考えることを共有するための仕組み」。そこにいたるまでの説明は長いのだが、結論は単純だった。というより頭で分かっていたことが体に入り込んだ感じだ。このキーワードを用いることで、今までモヤモヤしていたことが全部クリアになった。この話は求められれば何度でも話していこうと思う。数ヶ月前、母が亡くなったときに「ニュータイプ」宣言をしたが、それが形となって現れた感じ。冬青でニュータイプ宣言をしたら「えっ、作風変わっちゃうんですか?」と本気で心配された(笑)大丈夫です。意識は変わってもモノクロであることは変わりません。