「FLOW」

朝=名古屋マリオットホテルでクラブハウスサンドイッチ/夜=親子丼、豆腐の味噌汁

2BChannelでお世話になっている石井朋彦さんの初個展が、GINZASIXライカと横浜そごうライカで23日から始まった(2023年11月23日〜2024年3月7日まで)。僕は会場の構成を手伝ったので、初日は一緒に在廊することにした。

まずは銀座へ。オープンと同時にびっくりするくらいの来場者がいて驚いた。そもそも初個展がライカって聞いたことない。石井さんは、映画プロデューサーでありながら、すっかり写真の人になっている。15時で銀座を離れ、横浜そごうに移動。1時間ほど、来てくれた方々に対応したあと、今度は一緒に名古屋に移動。新人アイドル並みのスケジュール。石井さんは映画のプロモーションで慣れっこらしいが。

名古屋での用事を済ませると石井さんは東京にトンボ帰り。僕は駅前のホテルに1泊して、翌日ギャラリー「FLOW」で北桂樹さんとトークイベント。来年の5月にそこで個展をすることになったので、下見を兼ねての来訪だった。トークイベントは平日の午前中にも関わらず、ギャラリーの椅子が足りなくなるほどのお客さんが来てくれた。

「FLOW」は3年前にできたばかりの若いギャラリー。オーナーの中澤さんは月曜日から木曜日までサラリーマンをして、週末の金土日だけギャラリーを開けるという、二重生活。3年間も。休日はない。

この話を聞いて、僕はこのギャラリーでやってみたいと思った。格式の高いギャラリーよりも、なんだか面白そうだ。それで、僕はイベントの中で中澤さんにある提案をした。「パリフォト目指しましょう」。

パリフォトは世界最大の写真フェアであり、出店したいと申し込んでも、厳しい審査ののち、事務局からの招待がなければ出ることはできない。最低5年の実績、扱っている作家の質、そしてこれまでの実績を問われる。パリフォトに出店できれば、それは一流ギャラリーと認められたと同じこと。日本からの出展費用は軽く見積もっても500万円。もちろんすぐには無理。でもギャラリーに関わる作家やファンやコレクターがみんなで「FLOWをパリフォトへ」と思うようになれば可能だと思う。まずはFLOWに集まる人たちと共にパリフォトを視察して、熱気に浮かれて「パリフォトにFLOWを送り込むぞ!」って思ってくれれば、実現に一歩近づいたことになる。

僕は以前、屋久島のフォトフェスティバルでそれに近い経験をしてきた。右も左もわからない状態で何かを作り出すのは面白い。だからFLOWが中澤さんがジタバタするのを見たい、僕もまたバタバタしたい(笑)。ロールプレイゲームのように仲間を集めてパリフォトを目指すのだ。