界隈でお馴染みの「ニコラペルシャイド」

朝=暗殺者のパスタ/夜=焼き鳥屋で打ち上げ/夜食=残りカレーを一口

東陽町の江東文化センターで開かれていた「エイトバイテン展」は無事終了。僕が展示していた鉄製の額は大評判で会う人ごとに「額いいよねえ」と褒められる(笑)。10年前だったら中身ではなく額を褒められるのは屈辱だと思っていたかもしれないが、最近ではむしろ嬉しかったりする。「内容よりも大事なのは外側」と松岡正剛も言ってたし。

エイトバイテンの集まりには高校生からアメリカで活躍するアーティストまで幅が広い。そこで交わされる会話には普段は絶対使わない単語が往来する。「ニコラペルシャイド」って言っても99.999パーセントの人は知らないと思うけど、ここでは普通に出てくる。コミニュティというのは、交わされる語彙から生まれる気がする。昨日もビールを飲みながら「写真を発明したフランスのダゲールは運がいい山師だったのではないか」という話で盛り上がった。すかさず「その話2BChannelでやらせてください」とお願いしておいた。

今日はハッセルブラッドX2Dと富士フィルムGFXの撮り比べ動画を撮ろうと思っていたが、台風で断念。杉並区にも午前中に大雨警報が出ていた。なので部屋で依頼されていた原稿を1本書く。僕は頼まれた原稿は、その日のうちに書き上げて送ってしまう。編集者が驚くというか、呆れる速さ。ここ20年に限って言えば締切に遅れたことは多分一度もない。これはきちんとしているというのではく、ただの性格。ずっと保有することが苦手、だから株も投資も性格的に合わなかった。持っているとそわそわする。カメラも増えすぎるとストレスになって処分してしまう。だから常に手元には、ほぼ必要な分しかない。だからなんでも貯まらないわけ。

<2021年9月8日の日記から>写真家ユージン・スミスがジョニー・デップ主演で映画化され、9月末から公開される。それに合わせるようにお茶の水の「ギャラリーバウハウス」でユージン・スミスの写真展が7日から開かれている。初日に見に行ったのだが。なぜフィルムと印画紙でこれだけの情報量が出せるのか不思議でしょうがない。ユージン・スミスのモノクロプリントは印刷では絶対にわからない。何度か美術館で見ているがその度に驚く。それが今回の展示では70点もまとめてみることができる。文章でプリントの凄さを言ってもしょうがないので、これは見に行くことをお勧めします。地方から出てくる価値があります。そしてギャラリーだからプリントを買うこともできる。それが彼自身のプリントにもかかわらず20万円から40万円なのだ。映画化されるほどの作家の代表作プリントが40万円で買える。他のジャンルでは考えられない。2年前にYoutubeで配信を始めてから、ずっと部屋の壁を塗りたいと思っていた。そしてついに部屋の一面を濃い青緑に塗った。今回はひとりで。リビングと玄関の壁を友人に手伝ってもらって塗った経験から、養生さえしっかりすれば大丈夫だということがわかったのでチャレンジしてみたのだが、なかなかいい感じに仕上がった。

 

<2007年9月10日の日記から>明日から1週間、仕事でインドのバンガロールとシンガポールへ行って来る。インドは滞在2日、まるで高砂親方のモンゴル滞在みたいなもんだ。インドに行くのは初めて。まだインドに入るのにビザが必要だということを初めて知った。IT、ITと騒いでいるわりには、いちいち入国にビザがいるのは面倒だ。機材はネガフィルムが中心。ペンタックス645Nのセットと、ローライを持っていく。フィルムは30本。デジタルはオリンパスE-510。ネット連絡用にノートブックPC。予備バッテリー。その他コード類。ストロボは持っていかない。いざとなればE--510の内臓ストロボがあるし。コンパクトにしたつもりなのに重い。手荷物で持ち込める重量をはるかに超したな。ディレクターからは「今後ロケが続くから絶対屋台禁止」と釘を刺されている。宿泊するホテルは高級ホテルのようだ。朝晩ホテルでの食事になりそうだ。