1億画素

朝=鮭の玄米パスタ/おやつ=焼きそばパン半分/夜=マグロの漬丼、味噌汁

水曜日はライブ配信。システムも完成し、音問題も完璧にクリア。ところが準備段階では問題なかったマイクを繋ぐミキサーが突如壊れた。配信まで20分を切っている。最初は電池切れだと思っていたが、交換しても電源が入らない。慌てて代替えのものを繋いだが、ちょっとだけノイズが乗ってしまう。今年の1月に買ったばかりのもので、まさか故障するとは思わず保証書が見当たらない。どこにやったかなあ。

配信はなんとかできた。内容は写真展を二つ紹介して、最後に新進作家展のこと。配信で何度も「個人の好き嫌いじゃなくて、現在の写真を東京都写真美術館はこう考えているということ」と言っている。どうしても写真というと「記録」という要素だけに引っ張られてそれ以外のことが語られることはほとんどないから、新進作家展はいい企画だと思う。

自分の配信が終わってからハッセルブラッドの新製品発表のニュースを上田家のライブ配信で見た。上田晃司さんは数少ないハッセルを仕事に使っているプロだし、何よりいつもすごく丁寧に解説してくれるので多分公式より見やすい。1億画素、7段分の手ぶれ補正、高性能AF、瞳AF対応、内蔵メモリ1テラ、新設計レンズ3本。さすがDJI、盛り込んできた。この性能だと「1億画素とかいらない」とは言えなくなるよな。これは早急に触ってみたい。値段はライカM11と合わせてくるんじゃないかと考えるとボディが日本円で120万円くらいになるんだろうか。レンズは1本40万円? 円高がかなり影響してくるのは間違いないね。

 


<2021年9月8日の日記から>

写真家ユージン・スミスがジョニー・デップ主演で映画化され、9月末から公開される。それに合わせるようにお茶の水の「ギャラリーバウハウス」でユージン・スミスの写真展が7日から開かれている。初日に見に行ったのだが。なぜフィルムと印画紙でこれだけの情報量が出せるのか不思議でしょうがない。ユージン・スミスのモノクロプリントは印刷では絶対にわからない。何度か美術館で見ているがその度に驚く。それが今回の展示では70点もまとめてみることができる。文章でプリントの凄さを言ってもしょうがないので、これは見に行くことをお勧めします。地方から出てくる価値があります。そしてギャラリーだからプリントを買うこともできる。それが彼自身のプリントにもかかわらず20万円から40万円なのだ。映画化されるほどの作家の代表作プリントが40万円で買える。他のジャンルでは考えられない。2年前にYoutubeで配信を始めてから、ずっと部屋の壁を塗りたいと思っていた。そしてついに部屋の一面を濃い青緑に塗った。今回はひとりで。リビングと玄関の壁を友人に手伝ってもらって塗った経験から、養生さえしっかりすれば大丈夫だということがわかったのでチャレンジしてみたのだが、なかなかいい感じに仕上がった。水曜日のライブ配信は今までとちょっと違ったアングルにしようと思っている。

 

<2017年9月8日の日記から>

エリックの写真集に「明天会更好-明日よくなる」というのがあったなあ。月曜日までそこにいたのに。朝起きても家の中は静かだ。家の中にいると、特にひとりでいるのが辛い。妻と美術館やギャラリーをはしごする。食事も外食ですます。娘も仕事から家に帰って来たくないという。脳は開いた穴を、なにか物質的なもので埋めようとするようだ。妻は携帯を変え、僕は前から気になっていた富士フィルムのスクエアチェキを買った。6.2センチ角の正方形チェキのプリントは、6センチ角のローライで撮ったカラーベタのサイズとほぼ一緒。馴染みがある。こういう時はネットショッピングではダメで店舗で買わなくてはならない。新宿ヨドバシに行って価格交渉をして買うことを楽しんで手に入れた。すぐに喫茶店に入り箱からカメラを取り出してセッティング。フィルムを入れて向かいに座る妻を撮ってみた。暗い店内なのにとても発色がいい。ちょっと広角な画角も使いやすいし、かなり寄れる。でも感度は固定式のようで、そんなに高くない。デジタルカメラとインスタントカメラのハイブリッド(古い表現だなあ)で400万画素のデータが残る。そのくらいで十分だ。16ギガのメモリーを入れれば1万5千枚撮れる。カードの交換とか消去とかしなくていい。家に帰ってチェキを触っていると「ああ、もっと早く買っておけばあいつを撮れたのになあ」とまたメソメソするのだった。