カラープリントにかこまれるのは新鮮

ギャラリー冬青イベント「作家の本棚」を1月10日水曜日とアナウンスしていましたが、すいません9日水曜日です。

始まりました。

ギャラリー冬青でやるのもこれで10回目。ここ数年は毎年1月にやらせてもらっている。展示のためにギャラリーを探す必要がないというのは、かなり恵まれている。

ここ数年は毎日ギャラリーに通うことにしている。開店(というのか?)から閉店まで座っている。いつも書き物でもしようとするのだが、途切れずにお客さんが来てくれるので書けたためしがない。とってもいいことだけど(笑)

座っているだけで情報がたくさん入ってくる。これが後々重要になることが多い。昨年ルデコのグループ展に来てくれて本質をついた言葉を残してくれた10歳の女の子がまたしてもいいコメントをくれた。自分がやってみようとしていることを言い当ててしまう。なんでわかるんだろう?

「トンネルに入ったり出たりを繰り返す、振り返ったりを繰り返す。人生もその繰り返しなのかなぁ。わたしはまだまだ体験して感じたことはないんだけど。トンネルや線路じゃない写真も、人が死んでしまうことや生まれること、生きていて人が出来ること、生命、懐かしさ、そういう「人生」みたいなことを感じた」

昨年ルデコのl時のコメント http://satorw.hatenadiary.com/entry/2018/10/01/121453

もうひとりここ10年以上ずっと見てくれている人のコメント。
「写真家・渡部さとるさんの個展を見に行ってきた。昨年、一昨年の展示作品は、渡部さんが「立ち止まっている」という感じがしていたので、私は彼が前に進み出すのを期待していた。今年の作品をb見て渡部さんが前に進んだことを確認した。「大きな一歩」だと思った。このあとの彼の作品がどうなっていくか、もの凄く楽しみになった。

いままでの渡部さんの作品はほぼモノクロオンリーという感じであったが、今回は展示作品28点全てがカラー写真。このことひとつとっても大きな変化だと思う。

もちろん、一人の作家の「個性」ががらっと変わるはずもなく、渡部さんらしい写真だと思うが、ずっと見続けてきた人間の目には小さくない変化があったことが見て取れるはずだ。

私は会期中毎日でも見に行きたい気持ちなのだが、妻から「迷惑になるから辞めた方がいいよ」と言われた(笑)。妻の忠告を受け入れ、5回程度にしておこうと思う。

彼が70歳になったときにどんな作品を撮っているのかいまから楽しみだ。それを見るためにあと12年間は生きないと(笑)。ちょうど娘の成人式までだ」


会期は始まったばかりだが、良い感じのスタートとなった。

明日土曜日は14時くらいから冬青に在廊します。