もう一度、アーヤを観てくる

第4期「美術史講座]の申し込みは、下記のアドレスよりお願いいたします。

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朝 大豆シリアルヨーグルト

昼 「太田」のっけ寿司

夜 唐揚げ、コロッケ、ワカメサラダ、米粉のソーメン

 

台所周りの水道管工事。これで水漏れの心配なし。大家さんありがとうございます。

昼過ぎに女子学生が何やら悩んでいるようで、相談にやってきた。なんだか悲壮感が漂っている。

写真が手につかないというか、そもそも写真をこのまま続けていくべきかという大きな悩み。

テクニカルな問題なら解決策はいくらでもあるけど、この場合に明快な解決策はない。せっかく入った大学なんだから頑張るべきだなんて答えは誰も求めていない。

彼女に言ったアドバイスはふたつ。

「父親に相談してみて」

今公開されている映画「アーヤと魔女」を見てみて。

基本、父親は娘の味方なんだけど、20歳の頃ってそうとは思えないもの。相談されると嬉しいもんだし、助けてくれる。

正しい理想的な生き方よりも、アーヤみたいな生き方の方がしたたかいい。みんなが幸せになれるし。

ただし、生理的にもう無理だと思ったら撤退するのもいいんじゃないかと思っている。

2時間後、話を終えた頃には、来た時の悲壮感はなくなっていた。

後からメールで「まず父親に会いに行って、アーヤ見ます」とあった。

彼女が帰った後は、溜めていた仕事の編集作業。5時間くらいで粗編集ができた。これを仮アップして先方へ送らないと。

しばらく撮影仕事してないなあ。

 

<2010年8月31日の日記から>

夏の夜の夢

昨夜のフォトグラファーズサミットは楽しかったし凄かった。前回は観客のひとりだったが今回はプレゼン側での参加だった。

持ち時間は5分間。それをどう使おうとも自由。僕は5分間の持ち時間を使ってショートムービーのようなものを作りたいと考えた。40枚弱の米沢の写真を組んでバックにピアノ曲をつけ(版権フリーの素材)そこへ自分の書いたショートストーリー「雪の日」のナレーションを入れる。

このアイディアは「雪の日」を英語に翻訳してくれたYさんが「渡部さんの写真にこのストリーをつけてスライドーにしたらおもしろいんじゃない」というアドバイスから生まれた。

スライドショーなんて本格的に作ったことはなかったのだが、自分の写真に自分の文章をつけるというのは面白いと感じた。

フォトグラファーズサミットへの出演依頼があったときには、もう構想はすべてできていた。ナレーションを自分でやることも考えたのだが、子供の頃の話なので女性に読んでもらうほうがしっくり来るように思えた。そこで偶然知り合った女優の七咲友梨さんにお願いすることができた。彼女自身も写真を撮っているので感覚が分かるんじゃないかと思っていた。

まさしくそれがうまくはまり、今回のプレゼンにつながった。壇上からはスクリーンに映写された写真の反射で観客席がはっきり見えた。会場は水を打ったように静まり、全員が固唾を呑んでスクリーンを見つめている。話し声も笑い声も聞こえない。音楽とナレーションだけが会場を包む。

終わったとき、手ごたえを実感できた。気持ちよかった。

他のプレセンターの写真を全て見ていたのだが、笑ってしまうくらいバラエティに富んでいた。僕はうつゆみこさんと兵頭喜貴さんの間のプレゼンだったが「生ものとラブドールの間」ということになる。自分の写真が異端に見えてくるほどだ。

まだまだ荒削りなイベントだが、確実に進化していて近い将来「フォトサミでプレゼンするのが目標です」という写真家も現れるだろう。実際にもうそうなっているかもしれない。

リハーサルから本番まで中の様子を見て、若き写真家の動きの良さを見ていると、ウカウカしていられない気になってくる。

僕の夏は最高の形で終わることができた。