新刊ができたみたいだ

朝=大根おろし雑炊/夜=新宿でお寿司

日々、インタビュー動画の編集。3本くらい溜まっている。新型MacbookProのおかげで編集のストレスがだいぶ減った。最近はなんとなく自粛ムードが収まってきて、またいろいろと動けるようになった感じ。人に会う機会も増えた。

パシフィコ横浜では数年ぶりに対面式のCP +をやっている。カメラの新製品発表会で、実際に触ることができるから、多くの人が集まる。各メーカーは人気の写真家を呼んできてイベントを開いている。以前は人気のバロメーターみたいな雰囲気があったね。最近はやっぱりYoutuberが多いんだろうか。先日対談したゆ〜とびさんも出ているみたいだ。

出版社から連絡があって『撮る力 みる力』の擦り出し見本が上がってきたそうだ。明日には家にも届くはず。でもすでにCP +会場で販売しているそうだ。出版元のホビージャパンのブースで最初は見せるだけのつもりだったが、欲しいという声に負けて販売することにしたって。日曜日までやっているので会場に行った方は是非手に取って、できればお買い求めくださいね。よろしくお願いします。

<2022年2月24日の日記から>

先日公開した北桂樹さんと石井朋彦さんの動画は反響があって動画にもたくさんのコメントがあったし、あれを見て会いたいと言ってくれる方も出てきた。その方と早速zoomで話を伺って、3月になったら収録させてもらうことになった。内容は「日本写真と浮世絵の関係性について」。北さんと石井さんの話にも繋がるし、思わぬところに話が着地する。最近僕は「写真的解決」と言っているが、いろんな問題を写真によって解決するのも写真家の仕事で、コンテンツ制作者というよりも「器」としてのメディアを作り出す人が必要とされるんだと思う。何でも屋みたいな感じでもある。歌って踊れて、リフォームもできて、農業もできて、写真も撮る。全部そこそこでいい。そんな人が地方にいたら、みんなの役に立てる。だから写真を勉強するよりも、まずは農業やったりするほうが後々いろんなことで役に立つと思うし、役に立てるんじゃないかと。「写真で食べていくにはどうしたらいいんでしょう」と聞かれると、その人の一途な思いがわかるから、「農業とかいいんじゃない」とも言えないけど、内心では思ってる。20歳代ならなおさら。地域の協力隊に入っていろいろ経験したら、それで30歳代を食べていける。僕らの時代は「脇目もふらずひとつのことに集中してプロフェッショナルになる」というのが正しかったけれど、今はプロの手業があっというまにAI に取って代わられるから「そこそこをたくさん」のほうが生きて生きやすいんじゃないだろうかね。

<2006年2月24日の日記から>

一ヶ月あると思っていた写真展の会期もあっという間に明日最終日だ。土曜日はワークショップの日で、会場が14:00までしか開いていないため、僕にとって実質今日が最終日だった。雨が降る中、途切れなく来場者があった。写真家のハービー山口さんも来てくれた。靴を脱いで上がる珍しい形の写真ギャラリーのため、ゆっくり落ち着いて写真を見ることができる。お茶を飲みながら、見に来てくれた人と話しをしているとあっという間に時間が過ぎた。最終日を一日残し、写真は42枚売れた。ネットを通じて4枚注文があったので計46枚となる。20枚以上、できれば30枚と思っていたので予想を大きく上回った。買ってもらえたことでギャラリーの信用を得ることができた。来年の展示の話しをしてもらえるということは、1年をかけてそれに合わせて写真を準備できる。近頃場所が大事だと実感する。自分の写真をこんなに長い時間見た経験はない。見ているうちに夏のカラーだけの写真展をやりたくなった。この夏もう一度米沢を撮って、10月はじめ頃に小さな写真展を開こうと思う。