プリントの納品完了

朝=キーウイのヨーグルトスムージー/昼=味噌一の味噌ラーメン/夜=豚野菜鍋

今年から冬青社は高橋さんから野口さんに代表が変わり新体制になった。その1回目の写真展が公文健太郎さんの『耕す人』。幕開けにふさわしい写真展だ。会場にいた公文さんから「お年始」ということでカレンダーをいただいたのだが、これがすごい。来週のライブ配信で紹介するけど、こんなの作ってみたいね。

冬青には4月の写真展の納品。今年は『da,gasita』の再販に合わせて展示をすることになった。もう残っているプリントがほとんどない。かといって、今ある印画紙ではしっくりこない。アドックスというヨーロッパのメーカーのものを使っていたのだが、現在は流通していない。展示分のものは揃ったが、ほぼ1点ものになってしまった。

プリントの納品を済ませ、同時に海外のギャラリーに預けてあった僕のプリントを受け取った。新体制になったこともあって戻してもらっていたのだ。オランダ、ベルギー、ミュンヘン、ベルリンの4箇所のギャラリーのうち、まずは2箇所戻ってきた。10年前はいくらでもプリントできると思っていたけど、状況が随分と変わってしまった。

<2022年1月13日の日記から>

今週の水曜日と木曜日は、写真集の印刷立ち合いで足立区にある印刷所へ。複数枚印刷された写真の刷り出しを一旦止めて、最終的にインクの量の微調整をかける。冬青社の高橋さんが印刷所のオペレーターに指示を出して再度印刷すると別物になって上がってくる。何度もみていることだが、これはマジックとしか言いようがない。今回は印刷所と意思の疎通が取れているせいで、和やかだ。僕は一応責任者なんだけど、ここまでくると口を挟む余地もなく、ただうなづいているだけ。帰宅後、夜からの「2B Channelライブ」の準備をしていたら、写真学生から「この間撮ったファッション写真が数枚焼けたので持っていきます」と連絡があった。せっかくなので、そのままライブに出てもらうことに。彼の焼いた写真はバッドに入れた状態で持ち込まれ、まだ水に濡れていた。それがリアルで面白い。ライブでは数枚のプリントとベタ焼きを見せながら撮影について話してもらう。その後は写真学生が影響を受けた熊谷聖司、中平卓馬、牛腸茂雄、斎藤亮一の写真集を見ながら解説してもらう。彼は写真だけではなく、作家が書き残した言葉に強く惹かれている。いつもは1時間を僕ひとりで喋り続けるのに、大変な思いをしているが、相手がいるとあっという間だった。

<2003年1月13日の日記から>

朝からプリント。撮影している日より焼いている日のほうが多い。どうりでもうかんないわけだ。昨年越しの某銀行の会社案内のプリントの本番。なかなかOKカットが決まらず入稿日ぎりぎりになる。午前中はモノクロ6枚。人物なのだがスーツの色によって露光時間がコロコロ変わる。12時を過ぎたところで中野サンプラザに向かう。今日は成人式、去年から撮っている「東京」シリーズの一つにするつもり。会場のサンプラザ前には予想通り晴れ着姿の「成人」があふれていた。日本人には当たり前だが写真にすると不思議な光景に写るだろう。シノゴを使うが最初の7枚ぐらいを絞りの設定ミスでダメにする。晴れ着姿がいなくなる前に何とか撮影終了。アシTの運転で現像所まで。Tに運転してもらう時、横に載っている僕の足はずっと床に突っ張っている。頼むからはやく慣れてくれ。江古田「プアハウス」で遅めの昼食を食べる。二人とも「粗食セット」。このおいしさを説明できる筆力を僕は持たない。要するに満足。暗室に帰ってカラープリント4枚。現像機の調子が悪く筋ムラがでる。ローラーを洗い、乾燥ラックを使わずに処理することで急場をしのぐ。やっぱりオーバーホールだな。