発売日は2月末予定

朝=鯖の燻製玄米パスタ/夜=新高円寺のいい感じのお店

書籍出版に向けて年内最後の打ち合わせ。書き過ぎた分はページ数増量やらなんやらで書いた分は全て載せることになった。『じゃない写真』よりもページ数が多くなったので、かなり厚みがありそうだ。定価は2400円プラス税になりそう。発売日も2月末に決定。発行部数も決まった。丸1ヶ月分働いた甲斐があったなぁ。

来年は4月に冬青の写真展なので、プリントを準備するために保管ボックスからいろいろと出してみたのだが、良い状態のプリントがかなり少なくなっている。そこで、以前プリントを預けていた海外のギャラリー3カ所に連絡して、全部引き上がることにした。一度手元に戻して、プリントを管理する必要がある。やっぱり撮影当時にプリントしたもののほうがいい。

銭湯であったまって、夜は元アシスタントの鈴木麻弓と妻とご飯。謎すぎるおしゃれな店が家の近くにある。よく「弟子は師匠を越えられない」とか言うけど、みんなえらい勢いで越していってる(笑)。越されっぱなしというわけにもいかにので、師匠もちょっとは頑張らないと。

 

<2021年12月21日の日記から>

妻が出かけたので食べたい物を夜に作った。作ったというほどではないな。ストーブでお餅を3個焼いてインスタントラーメンというのは、学生時代を思い出すな。思う存分食べた。お腹いっぱい。木曜日に母校の日大芸術学部写真学科で特別講座を受け持つので、そのための資料作り。学生時代に母校で授業を担当できるとは想像もしていなかった。久しぶりに江古田に行けるのも楽しみだ。午前中の授業なので昼ごはんも久しぶりに江古田。何にしようか。大学からのリクエストは『じゃない写真』について。本をそのまま紹介するのもつまらないので、写真のHOWとWHATとWHYについてに話すことにした。ちょうど2B Channnelでは「写真学生」の第4弾「酷評された写真」をアップした。なぜ「写真学生」の写真は酷評されたのか? https://youtu.be/5_mJmYHdmWY  このシリーズは、思いがけず広がりを見せている。彼は学生とはいえ、写真についての考察はかなり鋭い。年末には全く別の切り口で「写真学生」を収録する予定。

<2018年12月21日の日記から>

43年続いた江古田の喫茶店が昨日で終わった。何度もこの日記に出てきた「POOR HOUSE」というお店だ。東京に出てきてから38年間、週一度は通っていたから生活の一部のようなものだった。ここがなくなったときが江古田を離れるときだなと思っていたら、ほぼ同時に事務所にしていたビルの建て替えで、「2B」もなくなってしまった。がらんとなったプアハウスの店内を、不動産屋に鍵を返しにきた店主とながめる。こんな日が来るなんて。椅子や小物や食器は関わりが長かった人が引き取っていった。僕は大テーブルを、娘は看板を引き継いだ。駅前を散歩すると、2Bが終わってから半年ちょっとなのに、いろいろ変わっていた。ランドマーク的存在だった「おしどり」も更地になっていたし、お好み焼きの「あんず」もなくなっていた。僕が30年前に住んでいたマンションの大家さんでもある文房具屋さんで買物をしたら、僕のことを覚えていてくれて驚いた。もう江古田に来ることはないだろうなあ。