晴れた

昼=屋久島定食(飛び魚の干物と刺身)/夜=「煉瓦屋」の焼肉

ずっと雨だったのに、出発の日に快晴となった。でも今回の屋久島フォトフェスティバルは今までで一番楽しめた。7年ぶりにポートフォリオレビューも受けたし、懐かしい顔にもたくさん会えた。毎日美味しいものも食べた。

3分動画を3本撮るというミッションはやってみるとかなり難しい。今までは外で撮るのはインタビューくらいだったので、人物を追いかけていればよかったが、人物抜きで動画を成立させるのはかなり大変。やったことがないから3分のイメージがつかめない。ワンカット5秒としても、3分間で36のシーンを撮る必要がある。写真で36カットなら造作ないのに、動画となると全く勝手が違う。動画だと、もう一回「下手くそ」を経験できる。今回の屋久島撮影で、1テラのSSDがいっぱいになった。帰ったら即編集だ。

 

<2021年11月21日の日記から>

ルデコ搬入を来週に控えて学生がひとりやってきた。何も手に付かない状態らしい。とにかく今考えていることを話してもらう。それを僕は紙にマジックで書きつけていく。言葉だと流れていくことが文字にすると引っ掛かりが出てくる。「これってどういうこと?」と言葉の意味について質問すると、なんとなく言葉を選んでいることに本人が気づいてくる。携帯でその語義を調べてもらい、本来どのような意味合いを持つかを話していった。例えば「記号」だったり「主体」だったり。ちょうど今週の美術史講座が現代思想の回だったので、そこで出てくることが、今抱えている課題と符合したのでちょうどよかった。まさか哲学や現代思想がこんなに役に立つものだとは思ってもいなかった。自分が学生時代、そういうことを馬鹿にしてたよなあ。もったいないことをした。1時間近く話していたら、急に霧が晴れたような顔つきになった。何かが変わった感じが伝わってくる。相談を受けていてこの瞬間が一番楽しい。

<2005年11月21日の日記から>

もうライカなんていらない。大きいし、重いし、ピントが見えづらいし、ヘキサーがあれば十分。ヘキサーは、レンズもいいし、マニュアル露出もできるし、サイレントモードまでついている。ヘキサーは、ファッション写真家のピーターリンドバーグも愛用している。撮影時には3台のヘキサーを首からさげ、フィルム交換ならぬカメラ交換で撮影していた。リンドバーグにあやかり2台目を探していたら、初期型ヘキサーブラック(今僕が持っているのは後期シルバータイプ)が安く手に入った。あるカメラが気に入ると、どうしても2台欲しくなる。ハッセルもローライもマミヤもシノゴにいたるまで2台づつ揃えた。白と黒のヘキサーを前に満足していたら、もう一台小さなカメラがでてきた。ライカCLだ。内蔵の露出計が壊れ、角の一部が軽くへこんでいるがシャッターの調子はいい。塗装もまだきれい。買うつもりはなかったのだが、値段が安いのと、形の良さにやられてヘキサーとともに買ってしまった。久しぶりに妄想がふくらむ。ヘコミをたたき出してもらい、メーター用の腕木を取り外す。そうすることで沈胴式のレンズや後が出っ張っているレンズも使うことができる。レンズは付いていないので、かえって楽しみが増えた。標準でいくのか広角でいくのか、21ミリあたいもいい。空シャッターを切りながらあれこれ思いをめぐらす。秋の楽しみがひとつできた。