7度目の屋久島

朝=モスバーガー/夜=パーティ

屋久島3日目、朝起きると前夜から降り出した雨は激しくなってきた。2日目に山に入っておいてよかった。屋久島では、雨は雨で緑が映えるので、動画撮影は順調。3分ものを3本作る予定で、2本くらいできた。「2BChanne」用には今回の屋久島国際フォトフェスティバルグランプリの柏田さんのインタビューが撮れた。

僕は4日目にポートフォリオレビューを受けるので、許可が出たらその様子も納めたい。

島に来てからは毎夜パーティ。数年ぶりにフランスからやって来た写真家やオーガナイザーにも会えて、お酒片手に回遊する久しぶりの感覚。今回はお手伝いもせずにフェスティバルを楽しんでいる。

 

<2021年11月19日の日記から>

先日TIP主催のフォトマーケットに出店した時に『womb』という女性数名で作っている写真の同人誌を購入した。特別号ということで内容が濃い。その中で写真評論家の鳥原学さんが「ロマン主義の終わりに」という文を寄せていて、これがとても面白かった。ちょうど自分の中で近代が気になっていたのでこの話はドンピシャだった。なので、すぐに鳥原さんに連絡して2BChannelで話を聞かせてもらうことにした。こういう時、小さいながらもメディアを持つことのメリットを感じる。そういうわけで、本日、鳥原さんに来ていただいたのだが、じっくり話をするのはなんと10年ぶりだ。その時は海外の写真の動向を聞いのだが、「アメリカ文化史」という分厚い本を勧められた。その中でアメリカ政府は表向き、アートに介入せず無税にすることでバックアップする政策をとっていることがわかった。この本を読んだことがきっかけで、経済とアートの結びつきを考えるようになり、美術史と並行して経済史を勉強するようになった。今回のインタビューは90分を超え、その後も食事をしながら計3時間に及んだ。終了後すぐに仮編集。これはかなり貴重な話が聞けた。日本の写真文化がどのように現代写真に繋がっていくのかを断片ながら知ることができる。脱線しながら実は大事な話に繋がっていくあたりさすが写真評論家。

<2010年11月19日の日記から>

青森から帰宅。日記を見たら10日間も更新があいてしまっていた。twitterにはちょこちょこ動向は書いていたけどね。前回書いた渋谷西武の写真イベントは1回戦は僅差でデジタルカメラマガジン側の勝利。わずか3票差。つまり好き好きで写真を選ぶと好みは分かれるものってこと。以前ワークショップのグループ展で、「気に入った写真の下に銀丸のシールを貼ってみてください」と来場者全員にお願いしたら、見事に票が分かれた。当初は特定の写真に集中するかと思っていたのだが、僕の予想は大きく外れた。その後数回にわたってやってみたのだが、いずれの回も票がほぼ均等に近いくらいに割れた。あの実験は写真を見る上で非常に面白い経験となった。今週は月曜日の撮影の仕事を終えると火曜日朝一番の新幹線で再び青森へ。今回ラッキーだったのは「ショートトリップ」という撮影企画があり「どこか行きたいとこない?」と依頼があったので「青森!」と言ったら通ってしまった。ショートじゃないような気がするけどね(笑)4日間の内、2日間を企画用にGRD3で撮影。残りの2日間をローライにモノクロを詰めて撮影した。前回で馴染んだせいか今回は2日間で12本も撮影できた。2日間GRDで撮影したのもよかったのかもしれない。撮っているうちにどんどん気持ちがのってくる。12本も、と書いたが枚数にすれば144枚。デジタルで撮っている人から見れば10分くらいの枚数だな。でもその144枚から作るプリントが楽しみだ。「どこかへ行って撮る」というのがだんだんと慣れてきた。違うな、思い出してきた。とにかく今は早く次の場所へいきたくてしょうがないのだ。