去年の6月、勢い余ってライカM2のブラックペイント後塗りを買ってしまった。あれから一年、M2はずっと棚の上からこちらを見てる。
「今年の夏はこれいく」と高らかに宣言したはいいものの、買ってしばらくして借りていたライカレンズを返してからは手元に35ミリがなくなってしまった。なのでM2を手にするのは空シャッターを切るときだけ。
ライカの35ミリレンズなんて近頃手に出せる値段ではなくなってしまった。以前は7万円も出せばいくらでも見つかったが、今では20万近くする。ソニーのα7が出たあたりから急激に根が上がってきている。
ボディがあってもレンズがなければ話にならない。なんぞいい国産レンズはないものかと探していたところにコニカヘキサーLマウント35ミリf2を安く譲ってもらうことができた。
このレンズ、コンパクトカメラのコニカヘキサーについていたものをライカマウントにして売っていたものだ。確か藤沢商会という中古カメラ屋さんが1000本限定で作って、当時話題になった。
ヘキサーは一時ずっと使っていた。1度目のモンゴルでは大活躍してくれたから2005年頃だ。その写りの良さに一時周囲でヘキサーブームが起きた。薄い光の下でもプリントしやすく、ローキーのプリントを量産していた。
その後ヘキサーの修理期間が終了してしまい、その前にオーバーホールしたものの使わずじまいで、結局新年会の景品に出してしまった。なぜかオーバーホールにだすと使わなくなってしまう。
あらためてヘキサーを使うことになった。M2の黒ボディにつや消し銀のヘキサーレンズの見た目はいい。
今年の夏こそこの組み合わせで行く。