カメラの話は楽しい

朝=新玉とベーコンとパプリカのパスタ/夜=ブロッコリーとカボチャの蒸し焼き、鶏肉と長ネギのサンバルチリ炒め、新玉とシラスの炒めご飯、とろろ芋のお汁

水曜日は2B Channnelライブの日。1時間話すネタを探すのがいつも大変なのだが、今回は発売されたばかりの雑誌『カメラホリックス』がライカ特集だったので、それを使わせてもらうことにした。紹介されている写真家が、55歳から70歳くらいで僕と同世代。だからいくらでも話ができる。ライカはそんなに使っている訳ではないが、折々に触らせてもらったりしているのでよく知っている。

僕は昔からライカよりもハッセルだったりローライだったりと正方形のフォーマットが好きだ。でもライカって不思議な魅力というかブランド力があって、他社と全く競合しない強みがある。今どきマニュアルフォーカスなのに100万円以上もするアポズミクロンの35mmなのに、バックオーダーが溜まりすぎて手に入れるのに数年待ちだそうだ。今回のライブは楽しかった。それが見ている人にも伝わったみたいだ。なんと言っても『旅するカメラ』の作者だからね(笑)。

2B Channnelの動画「こんなの写真じゃないと思う理由を説明してみます」が、2日間で6千回くらい視聴率されている。コメントも多くいただいたが、多くは内容に戸惑っているみたいだ。7分くらいの短い動画なので説明しきれてない面もあるので、金曜日に補足というか、再説明の動画を上げることにした。「なんで枠を考える必要があるのか」というもの。

 


<2011年6月11日の日記から>

今回は毎日ギャラリーにいくことにしている。こんなことは今まで初めてだ。本気で今年9月にアメリカに行こうとしていたので、昨年から少しづつ依頼撮影を減らして今年に備えていたのがあだになって、この不況とかさなり6月のスケジュールがぽっかりあいてしまった。それなら会場にいようと思ったのだ。来てくれた人は、平日に本人が座って待っているものだから驚いている(笑)。「結婚しました」と報告に来てくれた女性がいた。別人かと思うくらい表情が変わっている。口角が上がり、目じりが下がり、やわらかくてきれいになっている。女性にとって結婚って凄いんだなあと感じた。顔で笑っているんじゃなくて、全身で笑っているような、オーラとか自分には見えないけれど確実になんか出ている。彼のことを話すときの幸せそうな顔ったら。その彼のことも良く知っているので、今度結婚写真を撮ってあげることにした。場所はスタジオとかじゃなくて、新居のリビングがいい。それは今「消費」する写真じゃなくて、生まれてくるであろう彼等の子どもが結婚するときに見る写真。母親と父親が暮らし始めたときはこうだったと記憶をたどれる写にしたい。今回の僕の写真展で一番考えているのは「写真の消費時間」だ。それは今必要なのか、それとも何十年後なのか。「SilentShadow」は間違いなく後者だ。今は普通の東北の風景だから消費するのは今でなくていい。ずっと先のいつか、必要になってくる日が必ず来ると信じている。